晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

今年最後の月面LunarX

2014年11月29日 | 月面X
本日は、今年最後のLunarX-Dayです。
しか~も、日没後にピークを迎えるのは今回だけです。

2014年「LunarX」
□2月7日(金)予想ピーク14:07(日没時刻17:07)月高度40°(方位 東南東)
□4月7日(月)予想ピーク17:09(日没時刻18:07)月高度67°(方位 南西)
□6月5日(木)予想ピーク16:42(日没時刻18:59)月高度55°(方位 南南西)
□8月3日(日)予想ピーク14:40(日没時刻18:47)月高度31°(方位 南東)
□10月1日(水)予想ピーク14:09(日没時刻17:22)月高度23°(方位 南東)
■11月29日(土)予想ピーク17:07(日没時刻16:19)月高度44°(方位 南南東)
仙台では18時頃まで雨が降っていましたが…、
なんと、18時過ぎに奇跡的に雲が切れました。ビックリです…。

…ということで、雲の隙間をねらって「月面LunarX」撮影会開始です。

2014.11.29.18:30:30 D90 BORG60 Powermate2× ISO800 1/125(トリミング)

予想ピークを1時間ほど過ぎているので、すでに「Latest X」のようです。

2014.11.29.18:30:30 D90 BORG60 Powermate2× ISO800 1/125(トリミング)

参照:「LunarXの見え方」
・I or Partical X 余経度357.0(±0.6)時間(-2:00)
・earliest X 余経度357.7(±0.2)時間(-0:35)
・peak X 余経度358.0(±1.2)時間(0:00)
・latest X 余経度358.2(±0.4)時間(0:25)

今日は一日中雨模様だったので見られるとは思っていませんでした。

2014.11.29.18:35:03 D90 BORG60 Powermate2× ISO800 1/160(トリミング)

さ~て、今年もあと1か月あまり…、手元に「天文年間2015」も届きましたので
次回からは、年末恒例の「来年ぜひ見たい天体現象」コーナーが始まりま~す。
お楽しみに~


関連ブログ
・2013年1月19日「LunarX」(
・2013年3月19日「LunarX」(
・2014年8月 3日「LunarX」(
・2010年「LunarX」(
・2012年「LunarX」(
・2013年「LunarX」(
・2014年「LunarX」(

サイディング・スプリング彗星(C/2013 A1)その2

2014年11月08日 | 彗星
Spacewerther.comにC/2013 A1関連の記事が載っていたので要約してみました。

「MARTIAN METEOR SHOWER(火星上の流星雨)」: Friday, Nov. 7, 2014
「NASAはサイディングスプリング彗星が火星に最接近した時に火星上でに何が起こったかについて記者会見を行いました。

各国の火星探査機は様々なカメラ、レーダーおよび各種のセンサーを使用して観測を行い多くの発見がありましたが、その中で特筆すべき事象は、NASAのMAVEN宇宙船によって検知された「壮観な流星雨」です。MAVENは、彗星が最接近したときに火星の影に避難していたので実際の火星の大気で光の筋を観測していませんが、表側に移動した際、惑星の地表150km上空にMgイオン(隕石煙の要素)の強烈な層が浮かんでいるのを見つけました。

これらのスモークは崩壊する流星物体によって流されたイオン化マグネシウムおよび他の金属で作られていました。「データは数トンのコメット・ダストが火星大気中に堆積したことを示しています。」コロラド州ボルダーの大学でMavenのイメージング紫外線分光を行っているニック・シュナイダーが述べています。「もし火星上に人間がいたならば、流星嵐といわれる一時間あたり数千もの流星が見られたかもしれません。」さらに「今回の流星はナトリウムイオンが豊富だったので、流星群が火星の空に黄色の残光を生み出したであろう」と彼は推測しています。

NASA惑星科学部長官ジムグリーンは「探査機が観測をしていない最接近時には科学者が予想している以上のコメットダストがヒットしていたはずです。」と述べています。ESAのマーズエクスプレスが搭載しているレーダーおよびNASAのマーズリコネサンスもまた流星関連のイオンを検出しています。メイブンを含む各種の探査機は今もデータ収集を継続しています。今後のアップデートをお待ちください。」

ふ~むふむ、やはり火星上で流星雨が起きていたのですね。今回は彗星の尾の中を火星が通過していたのでひょっとしたらと思ってはいましたが、1時間あたり数千という数は、2001年のしし座流星群の1500個/hをはるかに超えています。さぞ壮観な眺めだったことでしょう。なんでもナトリウムイオンが豊富だったため黄色の残光が残ったとのこと…、ということは、昼間の空→赤色、夕焼け→青色、薄暮→黄色、と変わったのでしょうか? まるで信号機のようです…。

今回の観測では、Mavenが直接サンプリングに成功して、火星の大気中に降った彗星塵のいくつかの組成を決定することができたそうです。探査機の中性ガスとイオン質量分析によって、彗星塵から、ナトリウム、マグネシウム、鉄などの8つの異なるタイプの金属イオンが検出されたということです。これは人類が初めてオールト雲彗星のダスト組成物の直接分析に成功したことを意味しています。

各種の探査機は今もデータ収集を継続しているということなので、今後のさらなる発表を待つことにしましょう。