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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2024年1回目の月面X(1/18)

2024年01月20日 | 月面X
 1月18日は2024年最初の、そして2024年で最も条件が良い月面Xデーでした。

2024年 月面Xカレンダー
  月面余経度358.0°の日時  日没  月高度(方位) 
①  1月18日(木)19時11分 16:43 57° (南南西)     
 ②  3月17日(日)23時18分 17:46 25° (西北西)       
 ③  4月16日(火)12時07分 18:15 13° (東北東)         
 ④  5月15日(水)23時59分 18:42  9° (西)
 ⑤  7月13日(土)22時19分 19:01  5° (西南西)     
 ⑥  9月10日(火)20時47分 17:53  2° (南西)
 ⑦ 12月8日 (日)12時41分 16:17  9° (東南東)  

 日中は太陽の光が差し込まない雲量10の曇りでしたが夕方から回復に向かう
という天気予報を信じて準備をしていると…

 ほう、おぼろげながら月齢6.6の上弦の月と木星が見えてきました。予報どおり
です。雲が薄くなってきたところで撮影開始です。

17時56分撮影 撮影時高度63°(予想ピーク時刻の1時間16分前)〈photo

2024/1/18 17:56 EVOSTAR80ED ASI174MM Shutter=0.735ms Gain=265 (66%) 30sec


18時10分撮影 撮影時高度62°(予想ピーク時刻の1時間1分前)〈photo

2024/1/18 18:10 μ210 ASI174MM Shutter=1.278ms Gain=352 (88%) 30sec


18時15分撮影 撮影時高度62°(予想ピーク時刻の56分前)〈photo

2024/1/18 18:15 μ210 ASI174MM Shutter=1.211ms Gain=354 (88%) 30sec


18時19分撮影 撮影時高度62°(予想ピーク時刻の52分前)〈photo

2024/1/18 18:19 μ210 ASI290MM Shutter=8.182ms Gain=350 (58%) 30sec


18時23分撮影 撮影時高度62°(予想ピーク時刻の48分前)〈photo〉

2024/1/18 18:23 μ210 ASI290MM Shutter=2.864ms Gain=327 (54%) 30sec


超クローズアップフォト!(予想ピーク時刻の47分前)〈photo

2024/1/18 18:24 μ210 ASI290MM Shutter=2.864ms Gain=327 (54%) 30sec

 予想ピーク前ですがカラダが冷えてきたので今日はここで撮影終了で~す。最後に月のすぐ東側にある木星を1ショットほど撮影しましたが、気流が悪くダメダメ画像だったので即撤収です。

 次回の月面Xは 3月17日(日)です。予報ピーク時刻(23時18分)の月高度は25°なので撮影条件は良くありませんが、天気が良かったらプチ遠征して撮影してみることにしましょう。



〈追記動画〉
月面X クローズアップ 2024.1.18

2023年最後の月面X(11/20)

2023年11月20日 | 月面X
11月20日は今年5回目、そして2023年の最後となる月面Xデーでした~。

 2023年 月面Xカレンダー
  月面余経度358.0°の日時  日没  月高度(方位) 
 ①  3月29日(水)14時38分 17:57 47° (東)→撮影成功(blog)     
 ②  5月27日(土)14時42分 18:51 44° (東)→撮影できず       
 ③  6月25日(日)15時44分 19:05 53° (南東)→撮影できず         
 ④  7月25日(火)12時42分 19:04 14° (東南東)→撮影できず    
⑤ 11月20日(月)14時09分 16:22 15° (南東) 

 振り返ってみると今年は天候に恵まれなかったので撮影できたのは3月29日だけ… で、今日の天気は強い季節風に運ばれたお天気雨がポツポツと降っていますが、青空が見えているので撮影決行です!

 2023年の月面Xはすべてピーク時間が日中だったので条件良く見られる日はなかったのですが、それにしても今年撮影できたのが1回というのはあまりにも少なすぎます。

 ということでやる気まんまんで13時過ぎから準備を始めたのですが早速問題発生です!今日の月面Xピーク時刻は14時09分ですが、白道が低いので13時30分になっても月の高度はわずかに9°です。

 なんと固定赤道儀からは月が屋根に掛かってまったく見えません…トホホ、しかたないので高度が上がるまではポタ赤にBORG60を載せて簡易撮影です。

 月が見える場所に三脚を立ててポタ赤の極軸をおおよその北極星に向けて惑星カメラを装着したところでなんと雨です。お天気雨なのですが可愛くない本格的な降り方です。あちゃ~

 急いで機材を三脚ごと室内に避難させて、しばしの待ちです。雨が上がったのは14時30分を過ぎたころ、今日のピークは14時09分なのでそろそろXがビヨ~ンと伸びている時間です。

 ま、青空の中だから少し伸びた方がはっきり写っていいだろう…というプラス思考をむりやり働かせて撮影した写真がこちらです。

14時41分、ピークから32分後の月面X(photo

2023/11/20 14:41 miniBORG60n ASI290MC  Shutter=0.559ms Gain=158 (28%) 13sec

 やはりXはピークを過ぎているようですね。この時間になるといつもの赤道儀からギリ見えるようになったので、8cm屈折にモノクロ惑星カメラを装着して撮影した写真がこちら…


14時53分、ピークから44分後の月面X(photo

2023/11/20 14:53 EVOSTAR80ED ASI174MM Shutter=1.227ms Gain=89(22%) 31sec

 いつもなら、最後にμ210でXの拡大撮影をするところですが、今日は時雨れているので撮影はここで終了です。風速もかなり強くて、ときおり暴風に近い突風も吹いているのですみやかに撤収です。

 こちらは機材を片付けた後に600mmで撮影した、4時間52分後に上弦時刻(19時50分)をむかえる月です。やはり600mm望遠では青空の中の月面Xは写らないようですね。

上弦の4時間52分前の月(月齢6.9、輝面比0.48、撮影高度22°)

2023/11/20 14h58m29s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO200 F9 1/250sec

 いや~、2023年は月面Xがすべて青空の中で発生するという異例の年でしたが2回ほど撮影に成功したので、成功率にすると2割5分…は手前味噌ですがまあまあですかね。

 さて、来年は月面Xを何回見られるのでしょうか? 来年は2年ぶりとなる夜間の月面Xが見られるといいですよね。来年の情報は「2024年見たい天体現象・月面X」で紹介する予定ですので、いましばらくお待ちを~

2023年1回目の月面X(3/29)

2023年03月30日 | 月面X
3月29日は今年1回目のルナXデーでした~。

 予報ピーク時間は14時38分なので撮影準備を13時過ぎから始めたのですが、惑星カメラのピン合わせをしているときに背後に気配を感じて振り向くと… わぉ!北西の空が真っ暗になっています。

 天気予報では雨が降るなんて一言も言ってませんが、これは間違いなく雨を降らす雲です。急いで望遠鏡にシートをかぶせてノートPCを屋内に避難させたところでポツポツと雨が…

 あちゃ~、ピーク時間に合わせて撮影しようと思っていたのに出鼻をくじかれました。トホホ…

2023年 月面Xカレンダー
  月面余経度358.0°の日時  日没  月高度(方位) 
①  3月29日(水)14時38分 17:57 47° (東)     
 ②  5月27日(土)14時42分 18:51 44° (東)       
 ③  6月25日(日)15時44分 19:05 53° (南東)         
 ④  7月25日(火)12時42分 19:04 14° (東南東)    
 ⑤ 11月20日(月)14時09分 16:22 15° (南東) 

 雨の強さはパラパラ程度ですが月が見えないのでピーク時間の撮影はムリだな~と思っていたら14時過ぎに急に晴れたのでとりあえず600mm望遠で撮影してみましたが今日の天気では望遠レンズではムリのようです。月面Xはまったく写っていませんでした。      

14時17分撮影 600mm望遠レンズ 高度43°(予想ピーク時刻 14時38分)〈photo

2023/3/29 14:17:32 D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO200 F9 1/320sec(トリミング)

 ということで、ここからは惑星カメラでの撮影です。時刻はすでに予報ピークを過ぎています。ファーストショットは口径60mmのミニボーグですが月面Xはしっかり写っていました。

14時41分撮影 撮影時高度48°(予想ピーク時刻 14時38分)〈photo

2023/3/29 14:41 miniBORG60n ASI290MC  Shutter=0.316ms Gain=190 (31%) 30sec

ここからの3枚は80mm屈折望遠鏡で撮影した月面Xです。

15時10分撮影 撮影時高度53°(予想ピーク時刻の32分後)〈photo

2023/3/29 15:10 EVOSTAR80ED ASI290MC Shutter=0.616ms Gain=200 (33%) 60sec

15時35分撮影 撮影時高度58°(予想ピーク時刻の57分後)〈photo

2023/3/29 15:35 EVOSTAR80ED ASI290MC Shutter=0.616ms Gain=200 (33%) 60sec


15時43分撮影 撮影時高度60°(予想ピーク時刻の1時間5分後)〈photo〉トリミング有

2023/3/39 15:43 EVOSTAR80ED ASI290MM Shutter=0.350ms Gain=214 (35%) 30sec

最後はµ210で撮影した月面Xの拡大画像です。ピークから2時間が過ぎているのでXがかなり伸びていますが日没前の明るい空が奏効してかろうじてXの形をキープしているようですね。

16時37分撮影 高度70°(予想ピークの2時間後)

µ210 ASI290MC Shutter=2.161ms Gain= 223 (37%) 60sec 〈photo


16時51分撮影 高度72°(予想ピークの2時間13分後)

µ210 ASI174MM Shutter=1.593ms Gain= 190 (47%) 30sec 〈photo

 今回は気象条件が良くなかったので思うように撮影ができませんでしたが、µ210で見た青空の中に浮かぶ月はとてもキレイで月面Xもハッキリ見えました。

 次回の月面Xは5月27日で条件は今回とほぼ同じです。5月下旬は梅雨入り前の良い天気が続く傾向があるので期待して待つことにしましょう。


2022年3回目の月面X(5/8)

2022年05月09日 | 月面X
5月8日は今年3回目のルナXデーでした~。

2022年 ルナXカレンダー
     月面Xピーク日時   日没  月高度(方位)  b値
 ①  1月10日(月)12時18分 16:36   8°  (東)   -1.20°     
 ② 3月10日(木)16時47分 17:39  73° (南)   -1.44°     
③  5月 8日(日)17時58分 18:35  72° (南)   -0.18°        
 ④  7月 6日(水)16時18分 19:04  51° (南南東) +1.23°   
 ⑤  9月 3日(土)14時41分 18:05  20° (南東)  +1.41°        
 ⑥ 11月1日(火)15時57分 16:39  22° (南南東) +0.14°  
 ⑦ 12月30日(金)20時24分 16:26  40° (南西)   -1.30°

 今回も日没前の明るい空でピークでした。撮影開始時は薄雲がありましたが予報どおり天気が良くなったので条件的にはベストではありませんが予定どおり撮影できました。今回の撮影は、始めは惑星カラーカメラで、その後はモノクロに切り替えての撮影です。望遠鏡はμ210でクローズアップを、BORG60で全体像を撮影しました~。

青空の中の月面X

2022.5.8 17h48m36s µ210 ASI290MC Shutter=2.282ms Gain=298 (49%) 30sec 30% of 2904flames

 上空の気流はそれほど悪くはないのですが時折強い風が吹き付けるので風が収まったタイミングを見計らっての撮影でした。日没時刻の月高度は72度もあるので前回に引き続き撮影は一苦労でした。

18h22m34s µ210 ASI290MM Shutter=3.563ms Gain=317 (52%) 30sec 30% of 2058flames

 日が沈んで月のコントラストが良くなってきたのですが、日没と同時に上空の気流が荒れてきて良質な動画は取得できませんでした。今回の撮影ではピーク時刻を特定することを主眼としていましたが、17時48分ではまだつながっていなかったXが18時22分にはつながっているので、この間にピークがあったものと思われます。

 ピーク時刻の測定は今後も行うことにしましょう。

18h24m23s µ210 ASI290MM Shutter=3.875ms Gain=317 (52%) 30sec 30% of 2738flames



18h40m29s µ210 ASI290MM Shutter=1.938ms Gain=358 (59%) 30sec 30% of 2717flames

 こちらはBORG60にカラー惑星カメラを装着して撮影した画像ですが、カラーバランスが崩れてたのでレジスタックスとステライメージで色調整しています。強調処理がやや過剰ですね。(^^ゞ

18h52m19s BORG60n ASI290MC Shutter=3.688ms Gain=106 (17%) 15sec 30% of 946flames

 この後、一気に気流が悪くなったので早々と撮影会は終了となりました。こちらの写真は撤収後に望遠レンズ(手持ち)で撮影したものです。ピークが過ぎてXが長くなっていることが分かります。

19h06m02s D810A  SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO250 1/200sec f7.1

 次回の月面Xは7月6日の16時18分ですが、日没の2時間以上前なので撮影はキビシイかも…ですね。今年は天気に恵まれて今のところ3回連続で撮影できたので天気が良ければ月面Xマラソンを目指して撮影することにしましょう。


2022年2回目の月面X(3/10)

2022年03月11日 | 月面X
3月10日は今年2回目のルナXデーです。

2022年 ルナXカレンダー
     月面Xピーク日時   日没  月高度(方位)  b値
 ①  1月10日(月)12時18分 16:36   8°  (東)   -1.20°     
② 3月10日(木)16時47分 17:39  73° (南)   -1.44°     
 ③  5月 8日(日)17時58分 18:35  72° (南)   -0.18°        
 ⑦  7月 6日(水)16時18分 19:04  51° (南南東) +1.23°   
 ⑤  9月 3日(土)14時41分 18:05  20° (南東)  +1.41°        
 ⑥ 11月1日(火)15時57分 16:39  22° (南南東) +0.14°  
 ⑦ 12月30日(金)20時24分 16:26  40° (南西)   -1.30°

 本日のピーク時刻は16時47分で日没の約1時間前です。3月の上弦の月は空の高いところあるので観望は首が痛くなりますね~ と言いたいところですが、月は雲のムコウガワで全く見えません。

 天気予報では晴れるはずだったのですが北西からたえまなく雲が流れていて、ときおり雲間から月が一瞬見える程度… しょうがありませんね。月が見えた瞬間を狙って撮影することにしましょう。

 今回もピーク時刻は日没前なので青空の中のルナXですが、雲間から見えた月は薄雲越しだったのでクリアな写真は全く撮れませんでした。

青空の中の月面X

2022/3/10 16h06m28s µ210 D810A ISO400 1/160sec

 こりゃ~だめだな~と思い部屋に戻って画像確認をすること数十分、ふと外を見ると…なんと雲一つない快晴です。え、いつのまに晴れたの?といぶかってる暇はありません。すでにピーク時刻を過ぎています。ここからはµ210に各種の惑星カメラを装着してテストも兼ねた撮影大会です。

 ファーストショットは174MMにIR Pass Filter 685nm を装着して撮影した月面Xです。
ピーク直後(20分後)の月面Xとその周辺エリア

2022/3/10 17h08m07s µ210 ASI174MM Shutter=3.188ms Gain=309 (77%) 60sec 40% of 1123flames

こちらはASI290MMにIR Pass Filter 685nmを装着して撮影した月面Xのクローズアップ写真です。

2022/3/10 17h09m59s µ210 ASI290MM Shutter=3.406ms Gain= 319 (53%) 60sec 40% of 1407flames


カラーカメラ(ASI290MCにUV/IRcutFilterを装着)でも撮影してみました。ASI290MMに比べると若干解像度が劣ることが分かります。

2022/3/10 17h18m20s µ210 ASI290MC Shutter=2.358ms Gain= 300 (50%) 30sec 40% of 1822flames


こちらはASI290MMに戻して再度撮影したものですが、この時は気流が良かったので17h09mに撮影した時より高解像度で写っています。290MMと290MCは視野が狭いので拡大率はかなり大きいですね~。



こちらは視野の広い174MMで撮影した月面Xの欠け際付近



で、こちらはおまけの写真
月面Vの超クローズアップ写真(↓ クリックすると地名入りの写真がポップアップします)

2022/3/10 17h54m32s µ210 ASI290MM Shutter=6.434ms Gain= 336 (56%) 30sec 40% of 3355flames



コーカサス山脈の夜明け(↓ こちらもクリックすると地名入りの写真になります)

2022/3/10 17h52m30s µ210 ASI290MM Shutter=4.792ms Gain= 313 (52%) 30sec 40% of 2871flames

 さ~て、今年2回目の月面Xの撮影会をなんとか終えることができました。次回は5月8日(日)17時58分です。日没の30分前、月高度は72°ですので今回と同じようにかなり高いところに見えるはずです。季節的にはとてもいい時期なのでゆったりと観望できるといいですね。期待しましょう。

2022年最初のルナX

2022年01月10日 | 月面X
1月10日は今年最初のルナXデーです。

 ピーク時刻は月出直後の12時18分なので月がいい具合に昇ってきたときにはルナXが終わってしまうため観望には適さないルナXデーですが、青空の中で上弦の月がきれいに見えていたので撮影にチャレンジしてみました~。

2022年 ルナXカレンダー
 月面余経度358.0°の日時   日没  月高度(方位)  b値
①  1月10日(月) 12時18分 16:36  8°  (東)   -1.20°     
②  3月10日(木)16時47分 17:39  73° (南)   -1.44°       
③  5月 8日(日)17時58分 18:35  72° (南)   -0.18°        
⑦  7月 6日(水)16時18分 19:04  51° (南南東) +1.23°   
⑤  9月 3日(土)14時41分 18:05  20° (南東)  +1.41°        
⑥ 11月1日(火)15時57分 16:39  22° (南南東) +0.14°  
⑦ 12月30日(金)20時24分 16:26  40° (南西)   -1.30°

13時31分撮影 撮影時高度23° 

2022/1/10 13:30:59 miniBORG60n ASI290MC  Shutter=0.751ms Gain=151 (25%) 8sec


14時31分撮影 撮影時高度34° 

2022/1/10 14:30:59 EVOSTAR80ED ASI290MC  Shutter=0.501ms Gain=287 (47%) 60sec

 ふ~む、かなりXが伸びてますね~。青空の中の月はコントラストが低いのでXが長くなっている方が写りはいいのですが… これではXというよりはただのクレーターの縁ですね。

 次のルナXも日没前のピークですが日没1時間前なので今日よりはきれいに見えるはずです。

次回のルナXは 3月10日(木)、ピーク予想時刻は16時47分で~す。

2021年6月17日 月面X(観望記録)

2021年06月18日 | 月面X
6月17日は今年3回目のLunarXデーでした~。

天気が心配でしたが、日没時にはキレイな青空が見えたので
今日は大丈夫だなぁ~と思って夕食を終えてから外に出ると…

わぉ、なんと雲量8~9です。

雲間から見えていた月が、「出てくるの遅いんじゃない?」と言いたげな顔を
残して雲の向こうに隠れてしまいました。

「いや~、そう言われても月面Xのピークはまだですよね。」とお月様に反論した
かったのですが、たしかに撮れるときに撮っておけば良かった…と後悔然りです。

まー、天気には逆らえないのでここは出直しということでいったんステイホームです。
今日の月面Xのピークは20時から21時頃のはずですので天気の回復を待ちましょう。

ふむ、19時30分頃に雲間から月光が差し始めたのでとりあえず撮影開始です。



こちらは80mm屈折望遠鏡で撮影した月面ですが、まだ完全なXにはなってないようです。


2021/6/17 19h50m45s EVOSTAR80ED Powermate2× D810A ISO1600 1/50sec DX



で、こちらは80mm屈折に惑星カメラ174MMを装着して撮影した月面Xですが、Xが漢字の「火」
のように写っています。露出をどこに合わせるかで写りは変わりますがピーク直前のようですね。


2021/6/17 20h22m41s BKED80 F7.5 ASI174MM Shutter=5.358ms Gain=176 (44%) 50% of 1293flames



では、ここで望遠鏡を月面Xと相性の良い20cm反射にスイッチで~す。(あくまで個人的感想です)


2021/6/17 20h33m25s SE200N F5 D810A ISO2000 1/640sec DX


ふむ、やっぱりピークにはまだなってないようですね~。Xが繋がってないように見えます。


ということで、21時を待って20cm反射に惑星カメラを装着して撮影です。ここでカメラは
カラーに変更してありますが、その理由は単なる気分ですので深い理由はありませ~ん。

2021/6/17 21h08m14s SE200N ASI290MC Shutter=4.719ms Gain=340 (56%) 50% of 1138flames

おー、よしよし、立派なX体形になっているぞ。…と思ったのですがよく見ると左足が伸びて
いるので若干ピークを過ぎてますね。う~む、今日は雲越しなのでピークが分かりにくい!

2021/6/17 21h11m55s SE200N ASI290MC Shutter=4.719ms Gain=340 (56%) 50% of 1735flames

今日は薄雲がありましたが今年に入って3回連続で月面Xを撮影できたのは超ラッキーでした。

次の月面Xは8月15日(日)です。晴れスタ的独自予報ではピークを17時52分と予想してます。
次回天気が良かったら予想ピーク時刻の検証をして見ることにしましょう。

2021年4月19日 月面X

2021年04月19日 | 月面X
4月19日は今年2回目の月面Xです。
今回も天気に恵まれて月面Xを見ることができました。

今回のファーストショットは最近購入した80mm屈折望遠鏡での直焦点撮影です。


2021/4/19 19h40m31s Sky Watcher BKED80 D810A ISO1600 1/640
この写真は1枚画像をNIKON CaptureNX-D で現像しただけですが、滑らかさを失わずに階調よく描写できていてちょっとオドロキです。ステライメージを使わずにここまでできるとはRAW現像の奥深さを見た感じです。この時のルナXはまだ完全なXにはなっていないのでピーク直前のようですね。


こちらは BKED80に惑星カメラ174MM+IR Pass filter(685nm)を装着して撮影した画像です。


2021/4/19 19h56m BKED80 ASI174MM Shutter=1.782ms Gain=272 (68%) 50% of 4507flames

ここで望遠鏡チェンジです。μ210に174MMを装着して撮影再開です。
下記画像の撮影時刻は20時31分です。もう少しで完全なXになるところ…かな。

2021/4/19 20h31m μ210 ASI174MM Shutter=3.719ms Gain=337 (84%) 50% of 2208flames

晴れスター的独自予報ではピーク時間を20時54分と予想していましたが大体合っているようですね。
過去ブログ→2021年見たい天体現象「Lunar X」

2021/4/19 20h41m μ210 ASI174MM Shutter=3.375ms Gain=332 (83%)

こちらは月縁を入れて撮った写真です。アルファベットのLは見えますが
今回のEはどちらかというとVのような形になっています。


ビミョーな影の具合でアルファベットに見えたり見えなかったり…ですね。

今回は、Rが2つ並んだように見えるところがあって…そのように見てしまうと
脳が勝手に認識して、そのようにしか見えなくなってしまいます。刷り込み現象だ~。


さ~て、次回の月面Xは6月17日です。全国的に梅雨入りしている時期ですが天気はどうでしょう?
うまい具合に梅雨の晴れ間に当たるといいのですが…


2021年2月19日 月面X

2021年02月19日 | 月面X
2月19日は今年1回目の月面Xで~す。

夕方、なかなか晴れなかったので撮影は無理かな…と思ったのですが
20時過ぎにやっと月が雲間から顔を出してくれました。

撮影時の月齢は7.6(輝面比 0.47)です。明日が上弦の月、半月です。


2021/2/19 20:37 BORG60n ASI290MC Shutter=10.43ms 25% of 3947flames

本日のLunarXピーク時間は18時59分でした。←個人の予報時刻です。
すでにピーク時間を過ぎているので足が伸びたLunarXになってます。

2021/2/19 21:05 SE200N ASI290MC Shutter=5.358ms 25% of 1233flames



月面Xの日は月面LOVEも見えると聞いたので探してみました。

2021/2/19 21:16 SE200N ASI290MC Shutter=3.858ms 25% of 1626flames

逆さまのEがちょっと…という感じです。時間が過ぎたのかも…ですね。

撮影中の天気はイマイチでしたが、今年6回ある月面Xをすべて撮影する月面Xマラソンの
第1回目をなんとかクリアすることができました。

次回の月面Xは4月19日(月)です。予想ピーク時間は20時54分、高度40°ですので今日
とほぼ同じ条件で見ることができます。


さて、LunarX撮影終了後は月面欠け際ウオッチングです。本日の絶景ポイントは雨の海の東側
にあるコーカサス山脈です。欠け際の月面に映るコーカサス山脈の影がとてもきれいに見えまし
た。

2021/2/19 21:11 SE200N ASI290MC Shutter==3.858ms 25% of 5362flames トリミング

まだ夜明け前のピトン山の頂に朝陽があたって明るく輝いています。コーカサス山脈の陰を見ていたときに、突如欠け際から離れたところに針で突いたような光点が現れたので、これはピコ山の夜明けだな…と思ったのですが調べてみたらピコ山ではなくプラトーの西側にあるピトン山でした。

ピトン山は標高2,300mの独立峰です。朝陽が徐々にピトン山の裾野に向かって広がって行く様子はこれまた絶景でした。ちなみにピトン山は蔵王山1,841mよりもはるかに高くて大きな三角錐の形をしています。月面で見たらどんなにキレイなことでしょう。…と妄想しながら欠け際を見ているとあっという間に時間が過ぎていきますが、体が冷えてきたので本日の月面ウオッチングはこれにて終了で~す。



Daylight Lunar X

2020年12月22日 | 月面X
本日、12月22日は今年最後のルナXデーです。

2020年ルナXカレンダー
月面余経度358.0°の日時   日没 月高度(ピーク時)   b値
× 1月 3日(金)05時32分 16:29  -53°       
○ 2月 1日(土)20時01分 16:59   41°       -0.87
× 3月 2日(月)10時11分 17:32   1°       
△ 3月31日(火)23時28分 18:00   9°       -1.53
△ 4月30日(木)11時52分 18:28   19°       -1.22
△ 5月29日(金)23時23分 18:53   9°       -0.60  
× 6月28日(日)10時25分 19:05  -11°       
○ 7月27日(月)21時20分 18:52   17°       +0.91
× 8月26日(水) 8時37分 18:16  -47°       
○ 9月24日(木)20時31分 17:31   16°       +1.52       
×10月24日(土) 9時25分 16:48  -45°
×11月22日(日)23時06分 16:48   1°
△12月22日(火)13時32分 16:21   16°       -0.30
(注:上記日時はあくまでも晴れスター的独自予報です。)
 b値:月面上で太陽が真上から照らす地点の月面緯度

本日のルナXのピークは13時32分です。14時過ぎに東の空から昇った上弦の月が
雲間から見えてきたので撮影してみることにしましょう。

ルナXはとても小さいので双眼鏡で見てもほとんど見えませんが、20cm望遠鏡で見てみると…
ほほう、Daylight Moonの割にはXがはっきり見えています。気流がいいようですね~。

ということで、惑星カメラによる拡大撮影に挑戦してみました。


なんと、思いのほかきれいに写って超ビックリです。

ふむふむ、すでにピークを過ぎてXの足がビヨ~ンと伸びてますね。

もう少し拡大してみましょう。

かなり細かいところまで写っています。昼間にこれほど写るのは珍しいのでは…

注:下の方にヒトデみたいなミニXも見えてますが、これは偶然の産物です。

16時を過ぎるともはやXとは言えませんね~。ただのクレーターのフチです。


それにしても12月なのにこの気流の良さは異常です。

このまま好気流が続けば、木星と土星の接近も惑星カメラで撮影できるかもしれません。ワクワク…

…という願いが通じて夕方も青空が広がりなんと惑星カメラで撮影することができました。
惑星カメラによる木星と土星の大接近撮影の結果はいかに~。続きは次回のブログで~。