晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

1月19日 「LunarX」

2013年01月19日 | 月面X
現在時刻は16時35分、ふ~む、すでにLunarXのピーク時間に達しているはずだが…、
青空の中に見える月をNIKON7×50の双眼鏡で見てもLunarXはどこにも見えません。

*1月19日(土)予想ピーク16:24(日没時刻16:46)月高度60°(方位 南南東)
(予想ピーク時刻の計算が間違っていたかな?)

出先なので撮影場所は県北の若柳です。まだ、LunarXが始まっていないようなので、とりあえず仙台に帰ることにしました。仙台までは東北自動車道を使えば小一時間です。ピーク時間が後ろにずれたとしたら、自宅に着く頃には始まっていることでしょう。


2013.1.19 16:35:48 BORG60 Powermate2× ISO200 1/200 (トリミング)

…と、思ったのですが、自宅に着いてパソコンで画像を確認したら、しっかりLunarXが写って
いました。確認できなかった理由は双眼鏡の倍率不足とXの位置の把握不足です。


2013.1.19 16:35:48 BORG60 Powermate2× ISO200 1/200 (トリミング)






~仙台へ移動中~

17時30分、仙台に着きました。しか~し、空は薄曇りです。
とりあえず撮影して画像をビューファインダーで確認してみると…

2013.1.19 17:44:04 BORG60 Powermate2× ISO640 1/100 (トリミング)

ありました。LunarX初確認です。

2013.1.19 17:45:01 BORG60 Powermate2× ISO640 1/60 (トリミング)

1時間後、雲が薄くなりました。条件としては最良ではありませんが、
本日の中ではベスト・フォトです。X模様がはっきり写っています。

2013.1.19 18:38:38 BORG60 Powermate2× ISO800 1/80 (トリミング)



さて、LunarXのピークも終了に近づいたので眼視で見てみましょう。
望遠鏡を設置する時間はないので、反射式双眼鏡(30倍)の登場です。(*)

三脚に固定してLunarXを見てみると…、おーこれは素晴らしい、
くっきりはっきり見えます。双眼で見る月はいいですね~。

今回は運良くLunarXを撮影することができました。今年はあと5回(*)あるので
チャンスが巡ってきたら、20cm反射望遠鏡で撮影することにしましょう。

Sun Spot 1654

2013年01月12日 | 太陽
3連休です。後半は大雪の予報が出てますが今日は晴れです。

「今朝は蔵王の山並みがきれいに見えるよ~」という妻の声を聞き、2階の
ベランダに行っていみると…、

ほほう、これは確かにキレイです。空気がかなり澄んでいます。

2013.1.12 9:56:00 NIKON D90 ISO800 f200mm F10.0 1/4000

若干、薄雲がありますが空はほぼ快晴です。そうそう…たしか、大きな黒点が
出ているはずなので、ちょこっと太陽ウオッチングをしてみることにしましょう。

ほひょ、久々の巨大黒点です。小さな黒点もいくつか見られます。

11:07:27 BORG60 Powermate2× NIKON D90 ISO200 1/4000(トリミング)

P.S.T.で太陽表面を見てみましょう。ふむふむ…、大きなプロミネンスはありませんが、
黒点1654の周りには活発な活動域が見えます。ダークフィラメントも複数見えます。

この様子を撮影できるかコリメート方式ですが試してみました。
アイピースはKasai HC Or12mmです。

Or12mmだとケラレてしまいますが、見た目の拡大率がちょうど良いアイピースです。

11:34:52 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/1600(トリミング)

シャッスピードを変えて撮影してみましょう。

11:35:17 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/2000(トリミング)

さらに変えてみましょう。

11:35:46 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/1000(トリミング)

いろいろ試しましたが、露出は1/2000が一番いいようです。

11:38:43 P.S.T. D90 f28mm コリメート HC Or12mm ISO200 F6.3 1/2000(トリミング)

拡大率を下げて全体が写るようにしてみましょう。アイピースは付属のK20mmです。

11:41:03 P.S.T. D90 f28mm コリメート K20mm ISO200 F6.3 1/2000(トリミング)

う~む、いまイチです。

で、カメラを白黒モードにして撮影してみました。

11:45:33 P.S.T. D90 f28mm コリメート K20mm ISO200 F6.3 1/2500(トリミング)

ふむふむ、こちらの方がコントラストがいいかもしれません。

最後に、国際光器PHOTON ED25mmで撮影してみましょう。

11:50:02 P.S.T. D90 f28mm コリメート PHOTON ED25mm ISO200 F6.3 1/3200(トリミング)

K20mmよりは解像度がいいような感じがします。

上記写真はいずれも画像処理はしていません。全てオリジナル画像です。

こちらは、本日のまとめ…、

Sun Spot 1654は、かなり活動的でP.S.T.で見ている時に何度かフレアを起こしていました。
数日中にさらに大きなフレアを起こす予報も出ているようです。今後の変化に要注意ですね。

C/2012 K5 リニア彗星

2013年01月04日 | 彗星
ふむふむ…、GPV気象予報によると1月3日の21時から夜半前まで
晴れの状態が続くようです。こ~れはチャンスです。早速準備しましょう。

本日のターゲットは、現在地球に0.29AUまで近づいて高速で夜空を移動している
リニア彗星(C/2012 K5)です。今はぎょしゃ座の中を移動中で、ほぼ天頂を通過します。

まずは20cm反射に25mmアイピースを装着して眼視で見てみましょう。導入は星図と
にらめっこをしながら、ファインダーでぎょしゃ座のθ星から星をたどっていきます。

ふ~む、見当たりませんね~。あるはずの場所に彗星らしきものは見えません。
仙台の光害の中では無理ですかね~。予報光度は6等級ですがかなり暗いようです。

眼視は諦めて撮影することにしましょう。デジカメを設置して近くの明るい星で
ピン合わせをして、再度ファインダーで星をめぐって、ターゲット付近に到着です。ふう…、

それにしても寒いです。コントローラーの外気温度計が-7℃を表示しています。
急ぎましょう、時間がかなり過ぎています。そろそろ月が昇って天気が悪化する時刻です。

とりあえず15秒露出でターゲットが写っているかテスト撮影です。

写りました。リニア彗星(C/2012 K5)ゲットです。

2013.1.3 23:20:01 SE200N D90 ISO800 15sec

こちらは2枚コンポジットした写真です。

2013.1.3 23:22:50、 23:23:29 SE200N D90 ISO1600 30sec

これはISO2500で撮影した写真。

2013.1.3 23:24:56 SE200N D90 ISO2500 30sec

上記写真でも分かるようにリニア彗星はかなり高速で移動しています。

リニア彗星の移動の様子(120秒露出)

2013.1.3 23:35:24 SE200N D90 ISO800 124ec

撮影終了後、リニア彗星の明るさをステライメージの光度測定ツールで調べてみました。
基準星の選び方で測定値は変化するので正確ではありませんが、結果は8.8等級でした。

午前0時を過ぎた頃、山から雪雲がやってきて雪も舞い始めたのでリニア彗星撮影会は
これにてお開きです。今年の初撮影が彗星というのは幸先がいい感じです。

パンスターズ彗星とアイソン彗星はどんな姿を見せてくれるのでしょうか。
今から楽しみです。ワクワク

2013年「LunarX」

2013年01月02日 | 月面X
「2013年ぜひ見たい天体現象」の第3回目は
謎の月面現象「LunarX(ルナX)」です。

半月の欠け際に突如現れるなぞのX(エックス)模様…、

2012年は4回ほど、見るチャンスが有りましたが…

結局、一度も見ることができませんでした。

上記写真は外国で撮影された「LunarX」です。→Web

ということで、まだ見ていない「LunarX」は「ぜひ見たい天体現象」にまたしても
ランクインです。で、来年の「LunarX-Day」を天文年鑑で調べてみました。

ふ~む、2013年は6回ほど見られるようです。そのうち、1月19日(土)と9月12日(木)は
日没前のピークとなるようです。7月15日(月)は日没28分後なので薄明中のピークです。

2013年「LunarX」
□1月19日(土)予想ピーク16:24(日没時刻16:46)月高度60°(方位 南南東)
■3月19日(火)予想ピーク19:41(日没時刻17:49)月高度56°(方位 南西)
■5月17日(金)予想ピーク20:17(日没時刻18:44)月高度40°(方位 西南西)
■7月15日(月)予想ピーク19:30(日没時刻19:02)月高度30°(方位 南西)
□9月12日(木)予想ピーク17:04(日没時刻17:52)月高度31°(方位 南)
■11月10日(月)予想ピーク18:54(日没時刻16:30)月高度38°(方位 南南西)

上記予想はあくまでも独自予報ですので、若干の誤差があると思います。

「LunarX」の見え方は下記をご参照ください。
・I or Partical X 余経度357.0(±0.6)時間(-2:00)
・earliest X 余経度357.7(±0.2)時間(-0:35)
・peak X 余経度358.0(±1.2)時間(0:00)
・latest X 余経度358.2(±0.4)時間(0:25)

2013年はいい条件の日が多いので今年こそは撮影に挑戦してみることにしましょう。

C/2011L4 パンスターズ彗星

2013年01月01日 | 「見たい天体現象」
新年あけましておめでとうございます。

いつも、このブログを見てくださっているみなさん、ありがとうございます。
今年もたま~にアップしていきますので、本年もよろしくお願いします。

さて、「2013年見たい天体現象」第2弾はパンスターズ彗星(2011L4)です。

すでに天文雑誌等で3月に見える肉眼彗星として紹介されていますが、
観測用メモとしてデータと見え方をまとめておきましょう。

*絶対等級1.5等、近日点距離0.302AU(3月10日)、3月中旬ごろの地球接近距離1.1AU

上記の絶対等級を見ると彗星本体の大きさとしては大型と言えます。(参考:ハレー彗星、絶対等級5等級、18km×8km×8km ヘール・ボップ彗星、絶対等級-2等級、直径40km)

パンスターズ彗星は、大型の彗星のためかなり明るくなりそうな感じがしますが、オールトの雲から初めて降りてくる彗星のため、それほど明るくはならないのでは…、という予想も出されています。

近日点通過時の彗星の明るさは、計算上では-6等に届くとの予報もありますが、個人的には最大で0等級~-1等級程度、コホーテク彗星のような見え方をするのでは…、と思っています。(根拠はありませ~ん。なんとなくです)

こちらは3月13日(水)18時30分頃のパンスターズ彗星

西の空で月齢1.6の二日月とランデブーする様子が見られます。

この時の高度は5°ですが、日没15分後には茜色の空で二日月が見えますので
18時頃(高度10°)から探してみると彗星の頭部が見えるかもしれません。要チェックです。

こちらは3月14日(木)18時35分の様子です。

予想される尾の長さは7.6°(実長0.2AUの時)、高度は前日とほぼ同じです。

こちらは3月15日(金)18時35分の様子

尾の長さ7°は、実際の空で見るとすご~く短く感じるかもしれません。

しか~し、画角的にはf100m位のレンズではみ出すくらいの大きさなので
ほうき星としては超ド級の彗星です。ぜひ写真におさめたいところですが
平日のこの時間は、ちょっときびしいかも~、撮影は土日かな?