晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

青空の中の月(月齢27.6 新月2日前)

2023年01月20日 | 青空の中の月
1月20日は見たい天体現象で紹介した「有明の月と水星の接近」の日です。
ということで初日の出を見た場所に観望に行ったのですが結局見ることができませんでした~。

 天気はそこそこ晴れていたので少々雲があっても見える瞬間はあるだろうと期待を胸に4時30分には家を出て、途中のコンビニでカフェラテを買ってルンルン気分で月出を待っていたのですが…

2023/1/20 5h40m14s D810A f150mm ISO1600 f5.6 1/2sec

 …はてさて、月出時刻を過ぎても月明かりがまったく見えません。薄雲があったとしても輝面比0.06の月明かりが見えないはずはないのだが… ひょっとして方位を間違えているのか? と思って双眼鏡で探すも月は全く見えません。

(この数十分後、黒く写っている空は雲の無い晴天域だと都合の良い方に勝手に考えてしまう「確証バイアス」が働いていたことを知って愕然となります。あちゃ~)

2023/1/20 6h04m24s D810A f150mm ISO1600 f5.6 1/1.3sec

 そ~なんです。上記の写真を撮って黒い空が実は分厚い雲層だと気づいたのですが、こんどは雲の間から月が見えるかもしれない…と別の「確証バイアス」が働き出して待つこと数十分…。あとで冷静に考えるとおバカだなぁと思うのですがその時は気づかないんですよね~。

 …ということで「有明の月と水星の接近」はみごと撃沈でした。トホホ…

 なんの収穫もなしに手ぶらで帰ることがどこか釈然としないもう一人の自分が、ならば青空の中で撮影してリベンジだ~という意味の無いことを叫んでいるような感じがして、それもそうだなと思って9時過ぎに南の空にある月を双眼鏡で探してみました。

2023/1/20 9h14m18s D810A f400mm ISO200 f6 1/8(トリミング)

 なんと探して5分もしないうちにあっさり見つかりました。新月2日前の輝面比0.06の月を青空の中で見付けるのは難しいはずですが、流れる雲があったことで動かない月との対比で見つかりやすかったのかもしれません。

2023/1/20 9h14m25s D810A f400mm ISO200 f6 1/1000sec(トリミング)

 過去ブログを見ると2012年10月13日に同じく新月2日前の月を青空の中で撮影していますが、その時の輝面比は0.09だったので今回の撮影で青空の中の細い月撮影の記録更新となったようです。めでたし、めでたし…

青空の中の月(月齢23.2)

2022年08月21日 | 青空の中の月
 え!? …朝起きると仙台の空はど快晴でまぶしいほどの青空が広がっています。

 なに~、しかも、気象衛星画像を見ると02時過ぎから快星になっていたようです。
あちゃ~、これなら木星と火星が撮れたよねーと思っても後の祭り…

 仕方ないね~と思いながら見上げた空には月齢23.2の月が浮かんでいました。今日の月は下弦の翌々日で月齢23.2、今朝の空気は湿度がかなり低いので月齢の割にはクッキリ見えています。

 秋は空気が澄んでいることと明け方の白道が立ち上がっているので細~い有明の月の観望好期となります。今週の金曜日26日は「2022年見たい天体現象」で紹介した「有明の月と金星の接近」です。天気の具合をみてウオッチングして見ることにしましょう。

8月26日「有明の月と金星の接近」

 この日の月は新月前日で輝面比0.02ですが、注目すべきは弦が上を向いてお皿のようにな
っていることです。この向きの月と惑星が接近するとそれだけで荘厳的な美しさがあります。
2022年で条件よく見られるのはこの日だけなので見逃せない接近ですね。
 *2022年見たい天体現象「月と惑星の接近(7月~12月編)」より→ブログ2021.11.19. 

 そんなことを考えながら再び青空の中の月を見上げると、わぉ! ジェット機がいいタイミングで月の脇をすり抜けていきました~。しまった、取り逃がした~。本日のガッカリPart2です。

 今日は木星・火星を取り逃して、月と飛行機のコラボも取り逃がしか~ もう一度飛行機通過しないかな~と思ってFlightradar24アプリを見ていると…

 ん!? 岩手上空を通過している飛行機が先ほどの飛行機とほぼ同じコースで南下しています。こ~れは月の近くを通過するかもしれません。ワクワク…

 …と胸を躍らせて待っていると、

 わわわ、なんと接近通過ではなく、月面通過コースでした! 

 超ビックリです! 月と飛行機がこの大きさで重なった写真を撮ったのは初めてのことです。本日のダブル取り逃がしを見かねたチャンスの神様が前髪を垂らしながら目の前に現われてくれたような感じがしました~。

月齢23.2の月と「Airbus A350-941 JA09XJ」 飛行高度11,582m 月までの距離40.33万km

2022.8.21 08h35m50s NIKON D810A f300mm F11 ISO400 1/500(トリミング)
07:50 SAPPORO発ー09:25 TOKYO着 JL500便

青空の中の三日月

2022年07月01日 | 青空の中の月
夕方、青空の中の三日月が見えました~。(photo

2022/7/1 18h50m14s 1/640 f13 ISO1600 f600mm(トリミング)

撮影時月齢は2.3、輝面比は0.05です。(photo

2022/7/1 18h51m54s 1/500 f11 ISO1600 f600mm(トリミング)


本日も夕焼け雲がきれいでした~。(phpto

2022/7/1 19h09m17s 1/500 f11 ISO1600 f600mm(トリミング)

 本日、7月1日にニイニイゼミが一斉に鳴き始めました。初鳴きです。昨日の夕方までは一匹も鳴いていなかったのですが、何がスイッチになっているのでしょうね~。気になります!

五日月(月齢3.9)と金星の接近

2021年10月10日 | 青空の中の月
午後から天気が良くなったので青空の中の五日月を探してみました。
透明度は良くありませんでしたが肉眼で五日月が見えました~。

 本日10月10日は言わずと知れた晴れの特異日ですが、最近はどーも晴れない日が多いよう
な気がします。昔は必ずと言ってもいいほど快晴だったように記憶していますが、実際はど
うなのでしょう? 

撮影時刻は15時14分、南中(14:28)を少し過ぎた五日月(撮影時月齢3.8)です。

2021/10/11 15:14:13 D810A 600mm F6.3 ISO250 1/2000sec(トリミング)

…で、気になるので気象庁のデータを元に調べてみました~

 ふむふむ、仙台限定ですが第1回東京オリンピックがあった1960年代は意外にも天気が
悪かったようです。しか~し、1971年~2000年はさすが晴れの特異日といえる天気ですね~
それに比べると2000年代は確かに晴天率が低くなっているようです。地球規模で雲の
発生率が高くなったのかそれとも砂漠化と多雨化の二分化が進んだのか分かりませんが、
日照率が低くなったのは見て取れますね。


さて、こちらは日没50分前の月です。(日没時刻17:07)

2021/10/11 16:17:09 D810A f600mm F6.3 ISO250 1/1600sec(トリミング)


その直後、全天曇りとなりしばらく見えませんでしたが18時頃金星と並んだ姿が見えました。

2021/10/11 17:58:52 PowerShot G7X f32.2mm F6.3 1/10 -2.7段


月の下にはアンタレスが、金星の近くにはさそり座の頭の星が輝いていました。

2021/10/11 17:45:52 D810A f150mm F5.0 ISO250 1/25sec


五日月(撮影時月齢4.0)

2021/10/11 17:46:36 D810A f600mm F6.3 ISO2000 1/200sec(トリミング)


南の空に見える木星と土星

2021/10/11 18:01:11 D810A VR24-70mm F2.8 f44mm F3.5 ISO1600 1.3sec

 土星の南中時刻は18時58分で木星の南中時刻は20時なので暗くなったときにはすでに
南の空にいます。今シーズンの観望好機はそろそろ終りですね。


新月前日の月(月齢27.8 輝面比0.03)

2021年10月05日 | 青空の中の月
曇っているので撮影は無理だなぁと諦めていた新月前日の月を撮影することが出来ました~。

 大気圏突入直前のCZ-7 R/Bの撮影を終えてカメラを片付けていると雲間から細い月が見えていることを発見!急いで600mm望遠レンズを装着して数カットの撮影に成功しました。

 月が見えていた時間はわずかに2分間でした~。その時の写真がこれです。

2021/10/5 05:15:03 D810A 600mm F6.3 ISO1250 1/500sec(トリミング)


こちらは昨日の月、撮影時月齢26.8 輝面比0.08です。

2021/10/4 05:51:24 D810A 600mm F6.3 ISO250 1/640sec(トリミング)


こちらが 3日前(10/3)の月(撮影時月齢25.9 輝面比0.15)です。

2021/10/3 06:22:21 D810A 600mm F7.1 ISO250 1/1000sec(トリミング)


そしてこれが4日前(10/2)の月(撮影時月齢24.9 輝面比0.23)です。

2021/10/2 07:02:10 D810A 600mm F7.1 ISO250 1/1000sec(トリミング)


 さて、明日はいよいよ新月の撮影にチャレンジする日ですが、残念ながら天気はスッキリとした晴れにはならないようです。可能性はかなり低いですが早起きして待機しておくことにしましょう。

青空の中の月(月齢24.9)

2021年10月02日 | 青空の中の月
10月2日は早朝から台風一過の快晴になるという予報だったので、拡大撮影
の準備をしてX-37Bの通過を待っていましたが、思うほど晴れずカシオペヤ座で
かすかに通過が見えただけですぐに見失ってしまいました。残念~。

X-37B イベントデータ



 まー、X-37Bの撮影はまた今度ということにして今日の本題です。夜明け直後から予報どおり台風一過のキレイな青空が広がって二十六日月(月齢24.9)がくっきり見えたので、この月を使って究極に細い月を撮影するための機材チェックを行いました。…ということで、今日のブログは単なる撮影記録と備忘録で~す。

始めは600mm望遠レンズです。

NIKON D810A+SIGMA 150-600mm F5-6.3

2021/10/2 7h02m03s f600mm F7.1 ISO250 1/800sec(トリミング)


こちらは8cm屈折望遠鏡+モノクロ惑星カメラ。画角にはかなり余裕があります。
Sky Watcher EVOSTAR 80ED(f600mm F7.5)+延長筒+ASI174MM+IR Pass Filter(685nm)

2021/10/2 8h29m Shutter=1.401ms Gain=166 (41%) 25% of 1000frames


こちらは8cm屈折望遠鏡+カラー惑星カメラですが、画角は全く余裕がありませんでした。
カメラを90°横向きにして、奇跡的に入った…という感じです。

Sky Watcher EVOSTAR 80ED(f600mm F7.5)
 +延長筒+惑星カメラASI290MC+ UV/IRcut

2021/10/2 8h35m Shutter=0.469ms Gain=200 (33%)  25% of 1000frames

こちらはミニボーグ60nにカラー惑星カメラを装着して撮影した写真です。左右の画角は余裕がありますが上下はギリギリです。8cmに比べると解像度はかなり低下してますね。
mini BORG60n(f325mm F5.4)+惑星カメラASI290MC+ UV/ cut Filter

2021/10/2 9h03m Shutter=0.938ms Gain=200 (33%)  25% of 1000frames

撮影テストは以上で終了で~す。
モノクロカメラの解像度はさすがですね。
カラーは解像度が落ちるけど6cmが無難かも…ですね。

青空の中の月・下弦(月齢22.0)

2021年09月29日 | 青空の中の月
久しぶりに気持ちのいい青空が広がりました!
ここ最近どーも天気がスッキリしなくて予定していた撮影も全く出来ずモヤモヤでしたが

今日の日めくりカレンダーに載っていた偉人の言葉
    「人は従うことでしか自然を支配することができない」
     (ベーコン 1561~1626 イギリスの政治家 哲学者)

…を読んで、確かにそうだよな~と妙に納得しました。自然には抗えませんからね。


今朝は雲ひとつ無い空(カメラの画角だけですが)に下弦の月が浮かんでいました~。



青空の中の下弦の月(月齢22.0)で~す。


 この下弦の月は1週間後に新月になります。その新月翌日の10月7日は月齢0.9の究極に細い月が見られる日です。(ブログ→「2021年に見える細~い月(月齢1)」)

 新月前日の10月5日は細~い有り明けの月が見られますが、こちらは月齢27.3(輝面比0.03 新月まで38時間30分)なのでフツーに細い月です。

 しか~し、ここで注目したいのは10月6日の新月です。日の出時の月高度は7°もあるので月出直後は輝面比0.01(新月14時間29分前)の月を撮影できるかもしれません。(ブログ→「2021年に見える細~い月(有明の月)

 実は、8月8日も同条件の新月でしたが天気に恵まれずチャレンジできませんでした。今度こそと思いプチ遠征を計画していますが現在の天気予報では五分五分といった感じです。

 季節的には湿度も低くなって透明度も良くなっていますのでその点では期待できるのですが、果たしてどうでしょうか? すべては天気次第…「人は従うことでしか自然を支配することができない」

 … 結果をお楽しみに~

青空の中の月(月齢11.3)

2021年05月23日 | 青空の中の月
 2021年4月23日に撮影した青空の中の月です。月齢11前後の月は太陽の光を真っ向に受
けて青空の中でとても明るく見えます。

 西の空に傾いた太陽の直射を浴びた月面は,時として視力が良くなったのではと思える
ほどクレーター群がはっきり見えることがあります。この日はティコクレーターとコペル
ニクスクレーターがキレイに見えていました。

下弦3日後の月(月齢11.3 視直径 32.4' 輝面比 0.81) 

2021/4/23 17h40m0s D810A 150-600mm f/5-6.3 DG f600mm ISO125 f14 1/250sec

 撮影時高度は43°です。白道が立ち上がっているので明暗境界線が水平に近い傾きになっ
ていますね。

青空の中の月(月齢3.3)

2021年05月22日 | 青空の中の月
デジカメ本体の記録カードに入ったまま出力されていない写真を発掘するブログ六日目は
2021年4月15日に撮影した青空の中で輝く月齢3.3の四日月です。

まもなく日没を迎えようとする頃、赤く染まった薄い雲のムコウに細い月が見えました。

2021/4/15 18h06m4s D810A 150-600mm f/5-6.3 DG f150mm ISO1250 f18 1/200sec


日没時刻は18時14分、夕日が届かなくなると雲はあっという間に元の色に戻ります。
ベールのような薄い雲はまるで存在しなかったかのように見えなくなりました。

2021/4/15 18h08m20s D810A 150-600mm f/5-6.3 DG f150mm ISO1250 f16 1/200sec


青空の中で見る四日月はとてもシャープです。

2021/4/15 18h20m13s D810A 150-600mm f/5-6.3 DG f600mm ISO1250 f16 1/50sec


春の四日月(月齢 3.3 視直径 29.7' 輝面比 0.09 撮影時高度32°)

2021/4/15 18h24m24s D810A 150-600mm f/5-6.3 DG ISO1250 f11 1/50sec(トリミング)


この写真の四日月… どことなく映画「ペーパー・ムーン」の月を彷彿とさせますね。

青空の中の月(月齢24.0)

2021年05月17日 | 青空の中の月
 各地で記録的に早い梅雨入りがニュースになっているのを見ると、気候的にこれまで経験の無いことが起きているのでは…と思う今日この頃です。

 今年の梅雨はひょっとしたら記録的な長梅雨か、史上最も早い梅雨明けになるのではと思ってしまいます。あ、日本人は将来をネガティブに感じやすい人種だとテレビで見たことがあるのでダメですね。

 今年は梅雨入りが早かったが、梅雨の中休み(五月晴れ)が多く爽やかな6月になって、梅雨明けは平年より1週間早く、梅雨明け10日の夏らしい晴天の後は、周期的に変わる天気になる可能性は十分あるということにしましょう。

 さて、前置きが長くなりましたが今週は天気が悪いようなので、その間、デジカメ本体の記録カードに入ったままの写真発掘&大放出ブログ週間としま~す。

 で、本日の発掘フォトは5月6日に撮影した月齢24.0の月で~す。

この日は雲一つ無い快晴で下弦を二日過ぎた月が青空の中でくっきり見えました。

2021/5/6 9h35m D810A SIGMA 150-600mm f/5-6.3 DG ISO200 f8 1/800sec


 今日は透明度が良いので白い月がキレイに見えるぞ~と思いながら撮影していると…
真っ白に輝いたジェット機がこれまた白いコントレールを曳いて近づいてきました。

2021/5/6 9h39m39s D810A SIGMA 150-600mm f/5-6.3 DG ISO200 f8 1/500sec


 今日の空はジェット機もクリアに見せてくれます。超感激です。

2021/5/6 9h39m41s D810A SIGMA 150-600mm f/5-6.3 DG ISO200 f8 1/500sec

 飛行機雲がすぐに消えていくことから、空気中の水蒸気が少ないことが分かります。

2021/5/6 9h39m45s D810A SIGMA 150-600mm f/5-6.3 DG ISO200 f8 1/500sec


 フライトレーダーで調べたところ札幌発ー東京行きのJAL502便でした。



今回使用したレンズは普段おもにブルーインパルスを撮影するときに使っているレンズです。


 …ということで、本日のおまけの写真 


 ファン・ブレーク(機体の間隔が90cm、時速700kmという超神業です)

 パイロットは1番機(隊長機)を見ながら操縦するので常に脇見運転です。わぉ!


 ダイヤモンド・ループ(宙返りを終えて水平飛行になる直前の写真です)

 翼端から伸びるペーパーがGの強さを感じさせますね!

 以上、本日の発掘写真でした~。