晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

日没前の月(月齢3.8)と木星

2017年04月30日 | 
4月も今日で終わり…、明日からは5月です。
今日の仙台は朝から快晴、午後の遅い時間に青空の中で輝く五日月が見えました。

2017.4.30 17:20:33 BORG60 Powermate2× ISO400 1/800sec

五日月と言っても今日の月は究極に細い五日月です。
日没時の月齢が3.9で輝面比はわずかに0.2しかありません。

細いと言っても、日没の1時間前になると青空の中で輝いている姿を見ることができます。

本日の日没は18時28分です。

2017.4.30 17:52:47 BORG60 Powermate2× ISO400 1/250sec

さて、今日の本題です。

本日の観測テーマは、「日没前の青空の中で木星を肉眼で視認することができるのか。」です。
4月8日の衝から3週間以上すぎていますが、本日の木星の光度は最大時とほぼ同じ-2.4等級です。さて、時刻は18時を過ぎました。時間がありません。木星探索をすぐに始めましょう。

…と言っても、金星のようにすぐ見つかる相手ではありません。
ここは、方位と高度をステラナビで調べて、まずは双眼鏡で見つけることにしましょう。

むむ、あるべき場所を何度探しても見えません…。今日は、低めの高層雲が若干あるので
透明度が悪いようです。日没まで20分です。月はくっきりはっきり見えるようになりましたが…

日没17分前の月

2017.4.30 18:11:10 BORG60 Powermate2× ISO400 1/400sec

…おっと、発見しました。時刻は18時15分です。ほほう、双眼鏡で見る青空の中の木星はしっかり円盤像に見えます。

さ~て、肉眼では見えるのでしょうか。双眼鏡をはずして空を見ると…、ふひょ、どこにも見えません。肉眼で見えるレベルではないのでしょうか?とりあえず撮影です。

しか~し、肉眼では見えないので導入に手こずってしまい撮影できたのは日没2分前…

本日のファーストショット

2017.4.30 18:25:57 BORG60 Powermate2× ISO400 1/320sec

何度も双眼鏡で位置を確認してから肉眼で探す、を繰り返して…

2017.4.30 18:27:13 BORG60 Powermate2× ISO400 1/100sec


肉眼で視認できたのは、日没1分前の18時27分でした。

2017.4.30 17:40:10 BORG60 Powermate2× ISO400 1.6sec (トリミング)

青空の中で見る木星は、金星のようにキラキラすることはないが、白色でくっきりとした姿で
見ることができました。その存在感は、さすが最大惑星の威厳を感じさせるものでした。

空の透明度が良ければ、もっと早い時間から見えるはずなので、結論としては「木星は日没前の青空の中で肉眼で見ることができる」です。難易度はかなり高いですが…。