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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

天文観測のための週間天気予報

2015年02月15日 | お天気
ふ~む、なかなか天気が回復しません…
ラブジョイ彗星(C2014/Q2)の撮影会はまたしても延期です。

現在、ラブジョイ彗星(C2014/Q2)は地球からの距離1.045AU、太陽からの距離
1.313AUの地点を移動中です。明るさは5.6等級で、かろうじて肉眼等級を保っています。

今後の天体観測を計画する上で週間天気予報情報は欠かせませんが、
どの予報を見ても、イマイチあてにならないなぁ~ と思うことがしばしば…

そんなあなたに朗報です! 天文観測に特化した週間天気予報がありま~す。
これを見れば、予想されるシーイングもシンチレーションも手に取るように分かります!

…と、TVショッピング風に言うほど正確かどうかは分かりませんが、
気にな~る天気予報チャートがありますのでメモしておくことにしましょう。

ISSの通過情報などが詳しく載っている「Cal SKY」にWeatherページがあります。
そこには、このような週間天気予報が載っています。(観測地点を入力する必要があります)




この予報図から読み取れる天文に関連する天気情報

ごらんのように天気だけでなくシンチレーション等の情報も1週間単位で予報されています。
予報精度については不明ですが、参考にはなると思われます。

これを見ると20日(金)の夜半過ぎが、透明度もよくて気流もまあまあで、
月明かりもなく、おまけに気温も高くて、風も弱いベストの状態だと分かります。

ほひょ、この状態が翌日まで続けば21日(土)の夜は久々に撮影に行けるかも?

ISS Flyby(2月7日)

2015年02月07日 | ISS(国際宇宙ステーション)
満月がすぎて3日目…、本日の月は居待月です。
月出の時間が遅くなり、夜空に本来の暗さが戻ってきました。

日没後、夜空に太陽光をまき散らしていたお月様の出番が
遅くなったので、いよいよラブジョイ彗星(2014/Q2)の撮影再開です。

…と言いたいところでしたが、本日の空は高気圧の後ろ髪がたなびく
下り坂のお天気です。空はいたるところに高層雲が広がっているので
本日のプチ遠征撮影会は早い段階で中止となりました。トホホ…です。

ということで、本日のターゲット変更です。ISSの通過情報を見ると
まあまあの条件でISSが仙台上空を通過していきます。

高気圧が過ぎ去るときは、気流の状態が良いので透明度さえ許容範囲内で
あれば、ISS拡大撮影の絶好のチャンス日となります。

ですが、本日の透明度は、金星と1等星が見える程度…、
こ~れでは拡大撮影も却下です。

しか~し、-3等級のISSは薄雲を通しても見えるので、
対角魚眼レンズで通過を撮影してみることにしましょう。

本日のイベントデータ


南東の空を仰角66°で通過していきます。

撮影は3sec露出の連続撮影にして比較明合成しましょう。
さて、そろそろ仰角10°通過の時間ですが、薄雲で見えません…。

おっと、発見です。撮影を開始しましょう。

2月7日のISS通過(日没30分後)

2015.2.7. 17:37:42-17:40:08 NIKON FISHEYE 10.5nn D90 ISO200 3sec F7.1

ISSははっきり見えましたが、薄雲による減光があり
本来の明るさではありませんでした。

ISSの通過を見るたび、上空から地上はどのように見えるのだろう?
と思っていましたが。その様子をリアルタイムで疑似体験できるビュアーが
Heavens-Aboveにあります。→ ISS Interactive 3D Visualization

2月7日、紀伊半島上空付近を通過中のISSから見た日本


リアルなLIVE映像はNASAのISS HD Earth Viewing Experimentで見ることができます。