晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

泉ヶ岳DE撮影会

2007年05月25日 | ☆星見隊
「5月20日の続きのお話」の続きの話
水田を後にしたバリ君親子が向かった先は‥
そうです。泉ヶ岳です。バリ君と来るのは久しぶりです。
考えてみると‥冬の間は行ってなかったので昨年の秋以来です。

楽しい話をしながらのドライブはあっという間に時間が過ぎます。
気がつくと、もう星見ポイントに到着です。
「お父さん見て!プラネタリウムみたいだよ!」
先に車から降りたバリ君が興奮気味に空を見上げています。

「ほう‥これはきれいだ!」  ザワザワザワ‥風が木々をゆらしています。
「お父さん、月と金星が見えないねー」 ピューピュー‥ 風がほほにあたります。
「そうだね、もうしずんだのかな?」  ビューッ  な、なんだこの風は‥
いきなりの強風です。風が吹くと体感温度が下がります。
「お父さん見て!どこを見ても星がいっぱいだよ」
持ってきた望遠鏡で覗くと星がいっぱいです。
口径4cm、倍率15倍はガリレオの望遠鏡とほぼ同じ性能です。

「ガリレオが天の川は小さな星の集合だと発見した時はこんな感じだったのか‥」
まさに、擬似ガリレオ体験です。
頭上では森の熊さんがお出迎えです。

バリ君はコンデジであちこち撮影しています。
三脚は一つしか持ってこなかったので撮影は一人ずつです。
ビューッ 待っている時の風は身にしみます‥寒い‥
やっと交代です。1枚目の写真を撮っていると、
「はくちょう座はあれかな‥」と相変わらずバリ君は見当違いのところを指差しています。
「はくちょう座は、とがっている2つの木の上、右に向かって飛んでいるよ」

「あーわかった、わかった、あれでしょ!」
そうです。そのとおりです。しかし、寒すぎます。
「寒いからそろそろ帰ろうか。」「そうだね」
車に乗ると外気温度計が12℃と表示されました。12℃‥?
「風があると寒く感じるんだよね。」とバリ君
「そうだね、12℃よりは寒く感じたね。」
あれ!?外気温度計がどんどん下がります。
9℃‥7℃‥6℃‥ どこまで下がるんだ‥
帰り道スキー場の外気温度標識が目に入りました。「あっ!」
「3℃」
寒いわけです。真冬並みの気温です。山は、あなどれません‥
「着てきてよかった‥」
バリ君は冬用のジャンバーにニットの帽子を身に着けています。
こちらは薄手の長袖シャツ一枚となぜか裸足にデッキシューズです。
おまえは石田純一か!

帰りの車は「裸足にデッキシューズ」で大爆笑でした‥

田んぼDE撮影会

2007年05月23日 | ☆星見隊
5月20日の続きのお話。
夕食中、今日は月と金星が並んできれいに見えていることを
話すと即座に「じゃー見に行こう!」と答えるバリバリバリ君。
玄関を出て見えた光景に「わーすごい!なにこれ!」と大興奮。
あれ?先月も見たはずだけど‥それは3月だったかな?先月は‥すばると接近‥
バリ君とはみてなかったかなー‥
「お父さん、星見に行こう!」おーそれじゃーとっておきの場所に行こう!
と言ってさっき水星を撮影した場所、家から車で3分のところにある水田地帯
に行きました。

日もとっぷり暮れて予想以上に美しい光景が広がっていました。
さっそくカメラを出して準備をしていると‥
「いいなあ‥僕もカメラもってくればよかったな‥」と一言
「じゃー取りに戻りましょう!」車で3分、往復6分、お安い御用です。

戻ってくるとさっそくコンデジで北斗七星や木星を撮っています。
さらにバリ君愛用の10分で組み立てられる(た)望遠鏡で
金星や月、木星の観察です。ガリレオ衛星もはっきり見えます。

ほう、木星が田んぼの水面に写っています。

今年の木星は高度が低いので水面に容易に写るのかー
などと感心していると‥
バリ君こんどは記念写真を撮っているようです。

月と金星をバックにMY望遠鏡の写真ですね。
どのように写ったのかな?
結果はそのうちバリ君のブログで公開されることでしょう。(たぶん‥)
「ねえバリ君、今日は特別星がきれいだから行ってみようか。」
「そうだね‥ちょっと行ってみますかー」
Let's GO!

さて‥どこに行ったのかは、明日のブログで‥

つづく

月と金星の接近

2007年05月22日 | 金星
5月20日は月と金星の5回目の接近デーでした。
きれいに晴れ上がりなかなかの眺めとなりました。

しかも高度を上げてきた水星も見えています。

水星は太陽に近いため高度も上がらずなかなか見ることができません。
夕方と明け方の短い時間しか見えないため金星より見ることが難しい惑星です。
そのため、昔は夕方見える水星と明け方見える水星は別の星と思われていて
宵の水星にはヘルメス、明けの水星にはアポロンと名前が付けられていたほどです。

水星は6月2日の東方最大離角に向けて日没時の高度を上げてきますが
等級が下がるので暗くなります。ちなみに20日は-0.6等級ですが
6月2日は0.5等級になってしまいます。見やすい時期は今月末までかな?
さあ、あなたは水星を見ることができるでしょうか?

さて、見慣れた感じのする月と金星の接近ですが
夕空で並ぶ光景はやはりきれいですね。
1月から毎月見られた月と金星の接近は7月で見納めとなります。
6月と7月は特にきれいな接近となりますので
お見逃しなく!と言っても天気しだいですけどね‥。

夜空のバードウォッチング

2007年05月13日 | ☆星見隊
新緑がきれいな季節になりました。

風薫る5月はバードウォッチングの季節でもあります。

これはご近所でよく見かけるハクセキレイです。今日は家の前の木で
ウグイスも鳴いていました。ウグイスの鳴き声はすぐ近くで聞くと
あまりにも声が大きいので驚いてしまいます。

さて夜空に輝く星座にはどんな鳥がいるのでしょう。
夜空のバードウォッチングをしてみましょう。

春の夜空に見えるのはいたずら好きのカラスです。

うそをついたために白かった体を黒くされて、
言葉まで奪われてしまったカラスは春の夜空で
はりつけになっています。春の大曲線の終点が
からす座です。

夏の夜空には白鳥と鷲が羽を広げて飛んでいます。

白鳥といえばシベリアからやってくる冬鳥ですが
ギリシャ神話の世界では大神ゼウスが地上に降りるために
変身した姿。鷲も大神ゼウスが変身した姿です。
はくちょうは羽を広げた姿が美しいですが、
わし座は形をたどるのは難しいですね。

さて、こちらは冬の空に見える「はと座」です。

オリオンの南にあるウサギ座のさらに南にある
小さな星座です。アルゴ船から放たれたハトがはと座に
なったと言われています。

一説にはノアの洪水が治まったとき放たれたハトが
オリーブの枝をくわえて帰ってきたのでその様子を
星座にしたといわれています。

秋の星座では「つる座」と「ほうおう座」が見えますが
仙台からでは全体像は見えません。

仙台から見えない南天の空には
「きょしちょう座」「くじゃく座」「ふうちょう座」があります。
夜空のバードウォッチングで見られる鳥は9種類と言うことですね。


地上にやってきた星

2007年05月10日 | 隕石・小惑星
夜空を横切る流れ星。
その光は空気との摩擦による発光現象。

大気が無い月面上ではおそらく流れ星をみることは
不可能だろう。どんな小さな流星も発光することなく
隕石となって月面に到達しているはずだ。

地球上に落ちた隕石が発見されることは稀である。
摩擦に耐えて形を残したまま地表に届いたとしても、
その多くは人知れず海底へと沈んでいるはずである。
地球の表面の70%は海なのだから‥

しかしこれまで数多くの隕石が発見されている。
いったい地球上にはどれだけの隕石が降っているのだろう。
そしてその隕石にはさまざまな種類がある。
その多様性に人類の創造をはるかに超えた宇宙が見えてくる。

「ガオ隕石」 1960.3.5  アフリカ・ブルキナファソに落下

タイプHの普通コンドライト隕石 これらの多くは太陽系ができた45億年前に形成されたものである。

「火星起源隕石」  1998.5.1  リビアのサハラ砂漠で発見される

これは火星を起源とする隕石。形成された年代が1.8億年前とごく最近である。岩石の中に含まれている気体成分が火星探査機が分析した火星大気と同じだったことから火星起源と確認されている。はねとびのほぼ100円ショップで塚地さんが購入したものと同じ隕石である。

「マーチソン隕石」 1969.9.28 オーストラリアのビクトリアに落下

マーチソン隕石はアミノ酸などの有機物が初めて確認された隕石である。地球が誕生したときは高温の火の玉だったため、いつ地上にアミノ酸が形成されたのか謎となっているが、その答えがこの隕石にあると考えられている。

日本で隕石が発見されるのはごく稀ですが、過去の記録を見ると
定期的に落ちているようです。その間隔は意外にも短く4~5年です。
2003年の広島隕石を最後に日本では隕石が発見されていませんので
そろそろ日本に落ちてくるかもしれませんね。

泉ヶ岳の星空

2007年05月09日 | ☆星見隊
天気は下り坂です。明日は雨模様のようです。
今日は星見隊のフィールドである泉ヶ岳の星空を紹介しましょう。

泉ヶ岳は仙台中心部から車で1時間弱のところにある標高1172mの山です。
スキー場のあたりから南東方向を見ると仙台の夜景がきれいに見えます。

南東方向はごらんのとおり光害の影響で星はあまり見えません。
こちらは北西方向にカメラを向けて撮影した写真です。

こちらは奥羽山脈がある方向ですので北西から北東にかけては光害のない、
きれいな星空を見ることができます。

写真を撮影した日は秋の天の川がくっきりと写りました。
よく見るとアンドロメダ銀河も写っています。

12月中旬に行った時は驚くほど空気がクリアで、こぐま座がはっきりと
小びしゃくの形に見えてそれはそれはきれいな星空でした。

しかし夜中だというのに人工降雪機がフル稼働しており、
満天の星空なのに目の前は猛吹雪という状況で‥(それはそれで
きれいだったのですが‥とてもカメラをセットする気にはなれませんでした)

夏場はノウサギやキツネなどが出迎えてくれることもあります。
泉ヶ岳は1年を通して楽しめるフィールドですよ。

北斗七星と春の大三角

2007年05月09日 | ☆星見隊
今日も晴れています。
しかし水蒸気量が多いのか透明度がよくないです。
2等星くらいまでは見えていますので親子で星見です。

頭上、高い位置には北斗七星が見えています。(↓写真は以前撮影したものです)

ミザールは肉眼でも分かる二重星です。
よく見ると、そばに4等星のアルコルが見えます。

今日の空ではよく見えないので望遠鏡で撮影してみました。
本日のテレスコープはBORG60です。

なかなかファインダーに入りません。バリバリバリ君がやってみたいと言うので
やらせてみたら、あっというまにミザール導入完了です。
いわゆるひとつのビギナーズラックでしょう‥

望遠鏡で見るとけっこう離れていることが分かります。ミザールは連星ですので
大きな望遠鏡で見るとミザール自体が分離して見えるはず‥です。

春の大三角も撮影してみました。

色の違いと明るさの違いが分かりますね。

ガリレオ衛星

2007年05月08日 | 木星
今日は夕方から晴れて星見日和となりました。
久々に望遠鏡を出して新しく買ったヘリコイドのテストです。
うまく合焦しませんねー。うーん、どうしようかと思っていると
バリバリバリ君登場。
「今日は星きれいだね‥あのオレンジ色の星なあに?」
と上の方を指差しています。

アルクトゥルスです。さすが全天で4番目に明るい1等星です。
よく目立ちます。ちょうどアルクトゥルスを導入していたので
さっそく望遠鏡でみせました。

「うわーきれいだね!でも‥あまりオレンジ色に見えないなぁ。」

「すこし目をそらすと、オレンジ色に見えるぞー」
などと言いながら、約2分で観測終了です‥。
あっというまに家に入ってしまいました。
もうちょっと付き合ってくれてもいいのになーと内心思ったのですが
「ぼく風呂あがりだからー」とこちらの気持ちをみごとに
察した言葉を発して去っていきました。

今日は極軸をまじめに合わせていないので
どの星を見ても流れます。写真を撮ってもみなビヨ~ンと
流れています。

せっかく晴れたので何か見られる写真を撮ろうと
なかば意地になって木星をねらったのですが‥
かすんでいて模様すら見えません。

模様が見えないならガリレオ衛星です。

なんとか撮れました。このあとは写真をあきらめて見ることに徹したのですが
どの星を見てもなにかもやもやとしています。
気流はよさそうなのですが透明度がいまいちな空でした。

春の女神

2007年05月06日 | 
春の女神と言えば星座ではおとめ座の
デーメテールですね。
実は、地上にも春の女神がいます。
探してみました。

いました。ツマキチョウです。
一見するとモンシロチョウのように見えますが
前翅端が鮮やかな橙色をしています。
春にだけ見ることができる蝶です。見られる期間は1~2週間のみです。

春の女神の代表はヒメギフチョウなどですが
近所にいる女神はこのツマキチョウのみです。
春の女神に間違いはないのですが前翅端が橙色になっているのは
実はオスです。メスは前翅端も白色をしています。

こちらはスジグロシロチョウです。

タンポポの花で吸蜜しています。
白い蝶はモンシロチョウと思いがちですが
モンシロチョウは意外に少ないので
なかなかお目にかかれません。


今日はみずがめ座流星群の極大日ですが
天気はよくないようです。

昨年、突発出現したオリオン座流星群と
同じ母彗星なので注目されていますが
さて‥どのような出現をするのでしょうか。

満月と木星

2007年05月03日 | 
1日中すっきりとしない天気でしたが夕方から晴れてきました。
しかし、奥羽山脈の向こうから雲が次から次へと流れてきます。
雲が切れたときを見計らって満月の写真を1枚‥

2007.5.2 23:48 NIKON D50 18mm F3.5 3sec

さすが満月です。空が明るいですね。
SQMを使って空の明るさを測ると15.35‥かなり明るいです。
ほこらしげに光る満月の周りで輝く星は見当たりませんね‥
と思った瞬間、雲間から「まってくれよ‥ぼくをわすれてないかい?」
と言わんばかりの輝きで木星が現れました。おーさすが -2.5等星
堂々とした輝きです。よく見るとアンタレスも見えます。

2007.5.2 23:50 NIKON D50 焦点距離52mm F5.0 露出5秒

今年は木星とアンタレスが並んで見えます。7月ごろには
木星はアンタレスの上のほうにやってきます。アンタレスに
とっては目の上のたんこぶと言ったところでしょうかね。
明け方にならないと見えなかった木星が22時過ぎには
もう東の空に見えています。
そろそろ夜空は夏の星座へと衣替えの時期ですね。