今日も雨模様です
<ポイント選び 1>
解禁日の釣り場に到着するや、我先に1級ポイント目指して漕ぎ渡るご同輩。
そこは間違いなくサラ場ですから場所取りさえ成功すればある程度の釣果は得られます。
しかしその日の午後になりますと全く釣れなくなる状態に陥ることがあります。
だが決してそこに居る野アユの全てが釣り切られた訳ではありません。
それはそこに着いていた追いアユ(一番アユ)が一時的に釣り切られた釣り荒れの状態です。
我らは名手でもなく達人でもないただの高齢アユ師ですから、そのポイントを死守すべくその周辺を漕ぎ回ってみても逆効果になるばかりで多くは望めません。
そんな場面に遭遇した時、先ずは午前中にあれほど活性の高さが感じられた野アユたちは何処へ消えたのかを考えてみましょう。
我ら高齢者の体力では対応し難い深トロや早瀬、対岸ぎりぎりに寄って流れる本流方面に散ってしまったのかも知れません。
しかしかなりの確率で今自分が漕ぎ渡ってきた背後の浅場にも群れていることがあります。
水の走っているチャラ瀬に群れる野アユは、肉眼ではなかなか確認できません。
試しに同じ立ち位置で向きを変えて、岸沿いにカミ飛ばしのオトリを放ってみましょう。
意外に苦も無くあっさり野アユが掛かってくれて、思ってみなかった現象に驚くことでしょう。
こんな傾向は盛期に入るとさらに強まるものと考えますが、実釣の場においてこれを実行する一般釣り師が意外に少ない訳でして、我ら高齢者はこれを積極的に攻めてみたいと思います。
皆が狙うA級ポイントに背を向けてB、C級ポイントを狙う、それこそが爺様が実践している高齢者に優しい安全安心のアユ釣りなのです。