爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

19-04-13 被災地その後

2019年04月13日 | 東日本大震災



 

墓山から見下ろすと、昔と変わらぬうららかな春の海といち早く営業を再開した三セクのホテル。
磯を洗う波も実に穏やかで、潮騒も聞こえては来ません。
されど観光客もなく漁民も見あたらない北三陸の海、小出しにして未だ続く復興ならぬ復旧工事。
難を逃れた住民の多くは海岸段丘の高台に居を移し、岸壁に係留される船は増えないままです。
海辺に立ち背後に聳える大防潮堤を見上げると、改めてあの日の惨状を思い起こします。
津波に襲われたものの奇跡的に流失を免れた実家、主の居ない庭先にひっそり咲くクリスマスローズ。
もうここでは暮らすこともないと思えば、一抹の寂しさがこみあげてくるオラでありました。

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17-03-11 3・11

2017年03月11日 | 東日本大震災



忌まわしきあの3・11から6年が過ぎた。
被災地には復興道路も大規模防潮堤も次々にその姿を現し始めた。
しかし身内や住まいそして職を失った沿岸住民の心の復旧には程遠い。
北三陸寒村の我が親戚たちにとっては、未だに先が見えてはいない。
生活再建には困難が多く、何をするにも上手くゆかず時間の経過と共に心は荒みがち。
一方復興する故郷を見ることもなく、老いて寂しくこの世を去る知人縁者。
風化し人々の心から忘れ去られようとしている震災の記憶。
内陸に住み安穏な生活に浸るオラは、このあと具体的には何をして絆を保ち続けるべきか、あらゆる意味で難しい局面に来ている。

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11-07-17(日) 被災地は・・・

2011年07月17日 | 東日本大震災



北東北の短い夏にあって、今日は晴天続きの連休中日。
仲間たちは夫々の川で、夫々の夏を謳歌しているはずだ。
しかしオラは情けなくも勿体なくも、クルマに積んだ物資を被災地に届ける役目。
小本川上流部には何人かの釣り人、そんな羨ましい光景を横目に見ながら、津波被災地へと向かう。

我が田舎は、もう瓦礫の整理が殆んど終わり、かつての集落の消えた跡はさら地に。
かつてを知る人ならともかく、もうそこには生活痕などまるで見当たらなくなった。
先日まで一切の船舶の影もなかった漁港には数隻のサッパ船。
少しずつ海の仕事も始まってきているらしい。
が、鉄道をはじめ上下水道、携帯電話基地局などの完全復旧はまだまだ先のこと。
加えて自治体としての将来ビジョンが未だに示されないままのため、全国からの温かい支援のなかにあっても、被災者の苦悩は日を追って増しているのが現状である。
日中の室温30数℃、茹だるような暑さの中で、被災者たちの我慢の日々は続く。

 

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11-05-10(火) 被災地は今

2011年05月10日 | 東日本大震災


                   オキナグサ

地元紙が行った県内被災地12首長へのアンケート、その回答が数日前の紙上に掲載された。
夫々の首長は今どんな決意を以って復興に臨もうとしているのか、改めて読み返してみた。
その中で、「復興の見通しは立ったか」の設問に対し、大半が「未だ立っていない」と答えている中にあって「立ち始めた」と回答した首長は二人、県北部普代村と田野畑村であった。
ここは水産業と酪農以外には特別な産業がある訳でもなく、県内一貧乏な地域だ。
海のアルプスとも呼ばれる北部陸中海岸の核心部、優れた観光資源を持ちながら、アプローチに難があり誘客が思うに任せず有効活用には至っていない。
それに追い討ちをかけるように、津波は交通の動脈ともいえる三陸鉄道施設を破壊。
今後復活させるにしても数年の時間を要し、一方では存廃議論すら持ち上がっている状況。
そんな折、国における復興財源の捻出も、建設に関する県条例などもまだはっきりした形を見せていない中で、自助努力で将来の村の姿を描く首長がおったことにいたく感動した。
津波被害が住宅には殆んど及ばなかった普代村は別として、漁業施設を含む幾つかの集落が壊滅状態となっている田野畑村の決意表明を興味津々で読んだ。
が、そこには被害の状況の羅列と復旧に至る抽象的表現があるだけで、復興、振興への具体策は見出すことは出来なかった。
震災から2ヶ月経過、今は未だ村長の胸の奥にあるはずの復興計画の一端を早急に示して戴き、被災者共々安心と希望と元気を与えて欲しい。
それはどんな内容なのか、村長のリーダーシップに期待し、その日を待っているオラである。

 

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11-03-31(木) 春本番へ

2011年03月31日 | 東日本大震災



カレンダーのページは早くも4枚目。
絵柄はスミレ系のパープルからサクラソウのピンクに変わった。
いよいよ春本番、我が家の庭でも、あちこちに飛び火したフクジュソウとクロッカスが咲く。
そう言えば、被災地のあの陽だまりでもフクジュソウが咲いていたっけ・・・。

4月になったら、気分転換に一度川へ行こうかと。
寒さもだいぶ緩んできたことだし、みちのくヤマメもそろそろ活性を帯びてくる頃だし。
脳裏に焼きついたあの瓦礫の山のイメージ、いくらかでも薄めなくちゃ・・・。

 

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11-03-30(水) 宮古市田老

2011年03月30日 | 東日本大震災



瓦礫の間を風が吹き抜け、もうもうと立ち込める砂塵の中でパワーショベルが唸り自衛隊のトラックが走る。
信じ難い高さに纏わり着いた浮遊物や漁船の破片、プレスしたようなクルマの残骸、捻じ曲がった橋梁、堆積した砂泥、生活の痕跡すら残さないまま街並みは消えた。
防犯のためか角ごとに立つ迷彩服の男たち、地域住民の姿は殆んど見ることがない。
二重の城壁に囲まれていた筈の田老の町は、ほぼ壊滅状態。
万里の長城にも似た世界に誇る10mの大防潮堤は、その役目を果たすことが出来なかった。
涙なくして見られないその光景は、後々まで私の脳裏に焼きついて離れることはないだろう。

 

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11-03-29(火) かざぐるま

2011年03月29日 | 東日本大震災



大津波から19日目、やっと被災地に足を踏み入れることが出来た。
北三陸の寒村、連なる海岸段丘を振り仰ぐ海辺にひっそり身を寄せ合っていた集落は、多くの思い出と共に海の藻屑と消えてしまった。
瓦礫と砂泥が積み重なり、何もなくなった景色の向こうに、皮肉にも防潮水門だけがしっかり残っている。
姉夫婦の家は基礎部分を残すだけ、20mほどの高台にあった爺様のところは建物は残ったが傷みは想像以上に酷い。

何事もなかったように青く静かな今日の海だが、沖合いには大量の浮遊物、崩壊した岸壁、1隻の漁船も見当たらない異様な港内が、あの日の惨劇を想像させる。
瓦礫の中に必死に何かを探す子連れの母親、寂しげな笑顔を見せて浜辺に下りていった。
一陣の風が砂塵を巻き上げる。
倒れなかった鯉のぼりの柱で、風車がカラカラと音を立てた。

 

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11-03-28(月) ベゴニアの花

2011年03月28日 | 東日本大震災



震災から18日目、東京では桜の開花があった。
そんな時EHATOVの郷は、冬枯れのままのヤマザクラの梢に春の淡雪が降り注いでいた。
積もる傍らから融けて流れて雫になって幹を伝い地表を濡らす。
明日からは一気に気温が上がると言うから、もしかしたら今日が雪の見納めかも知れない。

燃料不足が徐々に解消され、クルマの数が日に日に増える。
給油待ちの列は相変わらず見られるが、一頃ほど長くはない。
私は明日、初めて被災地に足を踏み入れる。
思いつくままに買い溜めた日用雑貨類を、全てクルマに積み込んだ。
その中に綺麗なベゴニアの花を一鉢加えた。

 

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11-03-27(日) 小雪舞う

2011年03月27日 | 東日本大震災



娘夫婦が朝早くから給油待ちの列に並んで、私のための燃料を確保してくれた。
これで安心して被災地への往復が出来る。
急遽某グループホームに入所させたままの爺様の様子もみたいし、早々に出発したいところだが、罹患から半月経っても私の風邪は完治せず自粛を余儀なくされている。
衣食住に関する支援物資は届いても、意外に見落としがちなのが日用小物雑貨類。
明日、あちこちを回って買い揃えることに・・・。

一日中小雪が舞い、今日も未だ気温は低いまま。
しかし来週からは日中2桁となる日もありそう。
沿岸の桜が開花するまで後半月、それまでには被災地に先の見通しが見えてきて、少しだけでも心にゆとりが生まれて欲しい。

 

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11-03-26(土) 沖上げ

2011年03月26日 | 東日本大震災



残雪が消えた後の黒々とした大地、今朝は深々と降る雪がそれを覆い隠す。
津波被災地の瓦礫の山にも、湿った冷たい雪が・・・。
これは三陸沿岸にドカ雪をもたらす「沖あげ」ってヤツに違いない。
この雪が消えると季節は一気に春めいてくる。
それまでの数日間、厳しい寒さを辛抱しなければならない彼らを思うとき、自らの無力さに怒りすらこみ上げる。

復旧作業は24時間体制。
瓦礫を片付ける重機のエンジン音と共に仮設住宅建設の槌音が聞こえ始めた。
道が崩壊、通信も途絶え、未だ充分な手当てが出来ていない地域にも、もうじき日本全国の熱い思いが届く。
負けて堪るか岩手県、総力戦だ復興遂げるその日まで。


 

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11-03-25(金) 北帰行

2011年03月25日 | 東日本大震災



日本全国から多数の救援物資が届き、食べることには事欠かない避難先。
少しずつライフラインが復活して行く一方で、長期化する集団生活が衛生状態の悪化を招き、体調不良、ストレス、風邪の流行など、困窮の度合いは益々深まっていく。
内陸に住んでいる私にこれまでに出来たのは、不要不急物資の買い控えとエネルギーの節約と義援金、そして身内への僅かな援助だけだ。
も少し若さがあれば、災害現場における技術力を活かすボランティアに走っているはずなのだが・・・。

何処までも青い空、今朝は一段と気温が下がり氷点下6℃。
困ったことに、明朝にかけて沿岸部にも雪が降ると言う。
在庫が底を突いたか、家の前にいつもの給油待ちのクルマの列がない。
ガソリン不足は相変わらず深刻だ。
高空を北を目指すハクチョウの一群が通り過ぎた。

 

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11-03-24(木) 孤高の山

2011年03月24日 | 東日本大震災



避難生活は13日目、日に日に増える死亡者の数。
大丈夫か?と問えば、大丈夫だから心配するなと答えが返ってくる。
今必要なものは?と問えば、皆さんのご支援で何不自由のない生活だと礼を言われる。
しかしその実態はあまりに悲惨だ。
着の身着のままで2週間、不足する衣類、寝具、日用雑貨品、薬品類、燃料があっても足りない暖房器具、冷たく堅い床、不衛生な便所、比較的豊富なのは食料だけ。

被災地の上空を越えてきた今日最初の朝日が、孤高の秀峰岩手山の頂を照らす。
朝の気温氷点下5℃、パキッと澄んだ大気を胸いっぱいに吸うと訳もなく緩む涙腺。
今朝もまた家の前は給油待ちのクルマが長い列を作っている。

 

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11-03-23(水) 無情の寒波

2011年03月23日 | 東日本大震災



今朝方体に感じる余震が幾つかあった。
福島県南部を震源とする緊急地震速報の発報もあった。
震源域が三陸の海から関東方面へと移りつつあるのがなんとも不気味だ。

厳しく冷え込んだ朝だ。
今朝もまた給油待ちのクルマの列が我が家の出入り口を塞いでいる。
今日現在のガソリンの供給量は平常時の75パーセントまで回復していると言うが、在庫切れで閉店中のスタンドは多い。

と、あの大地震では特に被害はないものと思っていた我が家、電力の引込み線が外れて垂れ下がっていることを発見。
高所作業車により電力会社が素早く対応、事なきを得た・・・感謝。

食糧買出しのため、1週間ぶりでスーパーへ。
日配品、乳製品、パン類、インスタント食品類の棚は相変わらず欠品。
物流が正常化するまでにはもう暫く時間が必要と思われる。

夕方、冷え込みはさらにきつくなる。
明朝は真冬並みの寒波が・・・、なんとか耐えてくだされ避難所の皆様。
もう直ぐ温かい春が・・・、嗚呼また涙が・・・。

 

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11-03-22(火) 彼岸が過ぎて

2011年03月22日 | 東日本大震災



何かをしたい思いがいっぱいなのに、何も出来ないもどかしさ。
焦りの中で春彼岸が過ぎていった。
すっかり雪の消えた庭のあちこちに、フクジュソウが花を着けている。
かなり冷え込んだ朝、ザクザクの霜柱が立ちクルマのフロントには霜の華。
被災地の全てに灯油は行き渡っているのか・・・、岩手だけでも電力は4万、水道は5万、市ガスは7千の世帯が復旧していない。
厳しい避難生活の中で、この寒さに打ち震えながらライフラインの復旧を待つ人々を思うとき、オラは悔しいやら申し訳ないやらで涙が止まらない。

今朝も我が家の前は給油待ちのクルマの列、だが結局開店できぬまま2Kmの行列は解散。
燃料不足の解消はまだまだ先のことか・・・。
風邪は完治せず、微熱が続く・・・、少し動いただけで呼吸が乱れる。
レントゲンに異常は出ない。
所見はストレスによるものだろうとのこと。


 

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11-03-21(月) 気分悪い朝

2011年03月21日 | 東日本大震災


06:30、今朝も給油待ちの列に並ぶ。
列の長さは既に500mに達し、その後尾に整然と皆が縦列駐車をしていく一連の流れの中で、後進してきた前方のクルマがオラの右前フェンダーに接触、大きく凹ませてくれた。
幸い相手は近隣、近くの交番に事故の報告をして、あとは損保会社に任せることになる。

それにしても、朝から気分の悪いことがもう1件。
隙を見て給油待ちの列に割り込んできたクルマあり。
ここまで既に2時間ほども経過していたから、1台ぐらい割り込ませてもなんてことはなかったが、あまりの態度だったことと、誰も何も言わぬことに腹が立ちオラは怒り爆発、当事者を退去させる。
それもこれも、未曾有の大震災がもたらした後遺症と言える。

09:30、交番への報告終了11:00。
さて、これでやっと田舎へ走る準備は整ったが、本日田舎へ走る軽トラが別に見つかり、これまで我が家に溜め込んでいた支援物資の一部を積み込んだ。
風邪は未だ全快とは言えず、避難先の人混みを考慮したオラは今回は行かないことに・・・。

 

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