爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

24-06-09 ミヤマヨメナ

2024年06月09日 | アユ釣りを振り返る



春咲きの野生菊の仲間ミヤマヨメナ、栽培種にミヤコワスレがあるが、これも野生化して野山で普通に見られるために爺様には見分けがつかない。
気温高く湿度もあって少し動いただけで背中が汗ばむ。

米代水系遡上アユ、この夏は大いに期待できそうだ。
米代本流筋は遡上の先端がアユ釣り最上流部の鹿角漁協管内に差し掛かっているはず・・・。
支流阿仁川は目下根小屋の堰堤魚道を大挙越えている真っ只中らしい。
何れも下流部では後続の群れの確認ができていることから、近年にないいい夏になりそうな状況にある。

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24-06-04 巣立ち間近

2024年06月04日 | アユ釣りを振り返る

昨夜も雨があったらしいが、朝には陽射しも見えていた。
南部、特に沿岸部には結構降ったらしく河川の水位は微妙に上がり、濁りも入ったらしい。
このところ適度に雨があって、裏の3坪菜園にはいい塩梅である。
爺様の今日の仕事はキウイの受粉と柿の木の徒長枝の切り取り、まじめにやって結構汗を掻いた。

シジュウカラが営巣した巣箱、孵化した幼鳥の声が日増しに大きくなっている。
見上げれば、親が忙し気に餌を運び込んでいる。
孵化後17日ほどで巣立ちなそうだが、その日まで残り数日しかないかもしれない。

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24-03-31 爺様のアユ釣り

2024年03月31日 | アユ釣りを振り返る


天候回復、気温上昇、周辺の散策も気持ちいい。
酷い黄砂が去った後、クルマにはべったり付着する黄色い砂漠の砂。

<獲り込み・2>

さて短い竿と軽い仕掛けと丁寧な泳がせテクを以て見事に野アユを掛けました。
型が良さそうで掛かりアユはオトリと絡み合いながらあらぬ方向へどんどん動いて行きます。
ここでは前回書きましたように、竿とミチイトのパワーを信じて一気に引き抜きにかかります。
万が一竿が立たず、のされてしまった時には、やむを得ないことですが、竿が抜き角度になるまで慌てずに自分がそっと移動します。
仲間たちの羨望の視線を浴びつつ、いよいよ引き抜きにかかります。
緩いフライ性のカーブでふんわり飛んで来る場合は、受けるタモ枠の角度が水平に近い状態でも失敗は少ないと思われます。
問題は風の中など抜きのコントロールが定まらない状態ではライナーで飛んでくることが多い訳です。
それを確実にキャッチするには、タモ枠の角度が掛かりアユに対して最良であることが必要です。
若かりし頃には草野球の経験豊富な我らですから、フライをとるのとキャッチボールをするグローブの角度を思い出してください。
失敗しそうな状況は傍で見ていて、飛んでくる2匹の何処に照準を定めているのか、タモの受けの角度が決まっていない状況ではないのかがギャラリーには解ります。
オトリは受け損なっても逃げられる心配はありませんから、必ず掛かりアユに照準を定めてキャッチしなければなりません。
時にはキャッチしたと思った掛かりアユが網の外でバタバタしてて、慌てて掴みに行くと逃げられたりして大恥を掻くこともあります。
ライナーをうまく処理できないとタモ枠に掛け鈎を引っかかったり、挙句にはハリスを飛ばしたりして掛かりアユに逃げられることもあります。
上手くキャッチしたとしてもタモを大袈裟に大きく後ろに引くのはあまりスマートではないので、下にストンと落とす程度にしましょう。
理屈で解っていても、いざ現場に出るとこんなことは多発する爺様ですから、未だに仲間たちのいい笑いものになっております。

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24-03-30 爺様のアユ釣り

2024年03月30日 | アユ釣りを振り返る


小降りではあるが一日中雨模様、山岳方面は赤黒い雨雲に覆われている。
クルマのルーフには夥しい泥汚れ、これは明らかに黄砂がやってきている証だ。

<獲り込み・1>

さて、浅場で釣果を上げるには獲り込みも効率よく行わなければなりません。
浅場の釣りで爺様が使用するミチイトはフロロなら0175~02、PE系なら005前後と言ったところです。
浅場の小場所だからと言って野アユが決して小さい訳ではなく、掛かるのはそのエリアの平均サイズです。
掛かったアユはその場所を荒らさぬように一気に引き抜くことを前提とします。
さして大きくもない掛かりアユに引き回されてロッドを立てることもできず、下竿のままで翻弄されているご同輩を見かけることがあります。
我らがアユ釣りに嵌り始めた昔の頃とは違って、近年の竿もイトもパワーが違いますので、流れの緩い浅場ですから勇気を出して一気に引き抜きにかかりましょう。
しかし時にはかなりの良型も出ますから、引き抜きが無理と感じたら、そこを荒らさぬようにそのスポットから引き離すことにしましょう。
そう、引き抜きを覚える前まで普通にやっていた寄せ獲りが最も安全でしょう。
ただしタモ入れはハナカン周りの中ハリスを摘まんでからでないと、ミチイトを切ってしまいます。
ミチイトはロッドの特性と相俟って初めて最高の強度を発揮するものだと言うことを思い出してください。
何がなんでも引き抜きで獲る必要はありませんし、近くまで寄せてから竿が直立するような角度で無理やり引き抜こうとすると、乾いた派手な音を立てて大切なロッドの穂持ちを折損したりします。
ロッドには固有の抜き角度の許容範囲があるようでして、範囲外では意外に弱い面もあります。

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24-03-29 爺様のアユ釣り

2024年03月29日 | アユ釣りを振り返る

 
昨夜からの雨は強い風を伴い降り続いている。
北東北河川は軒並みの増水赤濁り、週明けのヤマメ釣行は無理になったか・・・。

<数を釣る・3>

ヘチの釣りに限らず浅場一般の釣りでは小刻みに積極的に移動していく方が数は獲れると思ってます。
沖のA級ポイントへ何気なくただ漕ぎ渡るだけだった浅チャラは、さざ波と反射で魚影はなかなか確認できません。
しかしそんなところに騙されたと思って竿を出してみますと、その流れは意外にも単調ではなく、小規模ながら底石などで発生する多くの変化があることを発見します。
半信半疑で臨んだそんなポイントを泳がせて小粒ながら待望の1匹が出たとしたら、それが浅場釣りを見直すきっかけになることでしょう。
これまでの我ら年寄りには1匹釣れた場所に執着してしまう部分がありますが、浅場の釣りではこの癖を潔く振り切ることにしましょう。
携えるのが操作性の良い短竿ですから、水音を立てず軽快に様々なスポットへオトリを入れては次々に釣り込んで行きます。
これまで半信半疑だったあんな所が、実は良型が着く最高のスポットだったと知る一日になって欲しいものです。
尤も浅場であっても極めて魚影の濃いスポットもありますから、脚力を以てする移動の釣りは、その周辺の環境や野アユが示してくれる様々のシグナルから判断することも必要です。

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24-03-28 爺様のアユ釣り

2024年03月28日 | アユ釣りを振り返る


北上高地の最高峰早池峰山、雪がすっかり消えた頃、固有種の高山植物を求めて蛇紋岩の山頂を訪れてみたい。
しかし爺様にはもう登る機会もなければ、鶏頭山へ稜線縦走する体力もない。

<数を釣る・2>

ヘチ釣りで数を釣るには同じ場所に粘らず、脚力を活かしてどんどん場所替えをするに限ります。
同じ場所で粘れるのは広いチャラ瀬などで、思いがけず多くの野アユの群舞を見つけた時です。
こんな時は下手に動き回らず姿勢を低くして静かにオトリを群に馴染ませましょう。
また、そこが岩盤底などのカガミであれば、見釣り(サイトフィッシング)を体験してみることも後日きっと釣技の進歩に役立ちます。
40年ほど前の岩泉町小本川で、名も知れぬ名手が繰り出す驚異の釣法を見させて頂いことがありましたが、それが「泳がせ釣り」であったことが後日解るのですが、その頃は未だその名称が一般的には知られていない時代でした。
それから暫くして爺様は豊富な天然遡上恵まれた年の米代川で、覚えたての泳がせ釣りを以て、殆ど移動することなく1束釣りをしたことがありますが、そこはあの小本川と類似した場所でした。
そこは根掛かり回収などで群れが一旦散ったとしても、そのポイントが野アユの生態上必要な場所らしく、数分もすれば何事もなかったかのように元に戻り釣れ続くのです。
そんな経験をしたことで、爺様の鮎中毒はどんどん悪化して行った訳なのです。

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24-03-27 爺様のアユ釣り

2024年03月27日 | アユ釣りを振り返る


今日は暖かく、岩手山山頂には黒い溶岩砂礫が露出して再び荒鷲が現れた。
頼んでおいた遊漁証、受け取りに行かなくては・・・。

<数を釣る・1>

短い竿に軽い仕掛け、仕掛けの長さはハナカン位置が竿尻から0~-10ぐらい。
オトリはオトリ缶の中の一番元気なヤツ。
掛け鈎は6~6.5号の3本イカリ、ハリスは鈎先が尾鰭から出ない長さ。
浅場では目印が大きくてはコントロールが難しくなりますから、視認できる最小サイズであること。
先ずは誰もやらない(はず)の岸際の大石の間や葦の根際にオトリを入れてみましょう。
引かず緩めずの竿操作、短竿ですからとっても楽で、急に上手になったような錯覚を感じます。
オトリが尾鰭を振って自力でゆるゆると上る感じが掴めたら、ここでの勝負は勝ったようなもの。
こんなスポットは殆ど竿抜け状態のはずですから、うまく上らせることさえ出来れば野アユはたちまち反応してきます。
友釣りは循環の釣り、1匹釣ったら必ずオトリを替えましょう。
今狙っている葦際は小場所ですから、出し掛かりであってもそこには多くの野アユはいませんので、そこに粘ることはせずさっさと見切って0.5~1mほど移動します。
ヘチの釣りは1~2匹釣ってはさっさと見切り移動する繰り返し、脚力を以て数を稼ぐ釣りです。
歩き回る事が大好きな爺様は、通常同じ場所に5分と留まっていることはありません。
尤も一旦釣り終えたそのスポットは30分もすれば次の野アユが着いていますから、また同じルートで周回することができます。

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24-03-20 爺様のアユ釣り

2024年03月20日 | アユ釣りを振り返る

 
二十四節気春分、最高気温∔1℃台、寒のさ中にもなかったような厳しい寒さの中、我が家の前では早朝からの電気工事。
昭和の電気屋さんだった爺様は、機械化された現代の工事の進め方を暫し眺めていた。

 

<中途半端からの脱却・7>

竿を寝かせた釣りで今日に至っている我ら高齢アユ師には、立て竿の釣りは全くの異文化なのです。
しかも早瀬の中をぐいぐい引いていたものを、引かず緩めずの腫れ物に触るような神経戦にはなかなか馴染めません。
しかし敢えてこの苦手を克服していかなければ、この後のアユ釣り人生は中途半端のままで終わってしまいます。
シンカーも背針も着けないノーマル仕掛け、ハリス長を鈎先が尾鰭スレスレに短くした3本イカリ、水中イトはPE かフロロ、目印は水深の約1.3~1.5倍ほどでスタートしてみます。
流れと直角に立ち位置を決めオトリをやや下流へ送り出して、オトリが尾鰭を振ってゆるゆる泳ぎ上るようにコントロールして行きます。
オトリの元気度が高い時には放っておいてもオトリ自身が好きな方向へ上って行きます。
この状態を人は「泳がれ釣り」とか言っていますが、この状態でもヘンに引き回したりするよりは野アユは遥かに反応してきます。
止まりそうになったら竿先を僅かに煽るかオバセを大きくとって動き出すきっかけを作ってやり、泳ぎが早過ぎると感じたら鼻先を軽く抑えるなどしてブレーキをかけます。
肝心なのは竿を支える掌にオトリの動きを感じながら、その信号と目印の動きだけで水中の状態をイメージできるようにしたいのです。
オトリの動きが止まれば、そこは流れの緩い浅場だけに根掛かりがし易くなります。
尾鰭を振って上流を目指そうとしている限り、滅多に根掛かりはしません。
と言うことで、短竿の操作性を活かして、常に細かくオトリに指令を与え続けているイメージで釣り込んでいきます。
これまでは超浅場での竿出しなどは経験があまりないご同輩には信じられないかもしれませんが、これは水温が上がる渇水期などには絶対的に有効な手段なのです。
これを続けて行く中で、オトリを行かせたい方向に引かず緩めずを保ったままで誘導することができたとしたら、それが究極の管理泳がせ釣りと言うものかも知れません。
因みに爺様の場合はそこまで到達するには時間が足りないような気もしてますが・・・

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24-03-19 爺様のアユ釣り

2024年03月19日 | アユ釣りを振り返る


天候は回復し吹雪だった山々が綺麗に見えている。
畑仕事を始めようかと外に出たが、風の冷たさに断念。
去年終了時のままだった渓流道具を整理しクルマに積み込んだ。

 

<中途半端からの脱却・6>

さて道具立てでも気持ちの上でも浅場の釣りに切り替えようと腹を決めた我ら高齢アユ師です。
これまでのアユ釣りの中で何気なく(何となく)繰り出していた泳がせ釣りの部分は、おそらく10~20%程度だったかもしれません。
危険を伴う部分を封印した我らは、これからは浅場の泳がせ釣りだけで100%まで持って行かなければなりません。
言い換えればどっちつかずの中途半端な釣りから、浅場に特化した「本気の泳がせ釣り」へと移行するのです。
同行者から「え、こんなところで竿を出すの!」と驚かれるような超チャラ瀬ポイントから、良型をポンポンと引き抜く気分の良さをぜひ味わってください。
ポイントとしての阿仁川における具体例を挙げると
キクチおとり前、殆どの釣り人が沖のポイント目指して漕ぎ渡った後の目の前のチャラ瀬。
大岱橋下流の電線下からシモの右岸ヘチ。
向山橋カミに大きく広がる通称シイタケ下から続くチャラ瀬。
新風張橋カミに大きく広がる超チャラ瀬などですが・・・、知っている方は知っている訳で。

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24-03-18 爺様のアユ釣り

2024年03月18日 | アユ釣りを振り返る


北東北には暴風雪警報が発令中、未明の県内では瞬間風速が30mに達した地域もあったと聞く。
歩道上には街路樹の枯れ枝が散乱、春の陽光降り注ぐ中、山岳方面は吹雪に煙り平地にも小雪が舞う。
残雪が消えてその下にあった落ち葉が、我が家の玄関先に幾つもの吹き溜まりをつくった。
今日日中の気温は昨日に比べると10度も低いらしい。

<中途半端からの脱却・5>

旺盛な体力を誇った我らは、いつしか歳をとって河原を歩くにも石につまづいたり、大きな底石を跨いだつもりでも越えられず落水したり、何でもない川切りで体のバランスを失い転倒しそうになります。
そんな自分の体力低下を意識する年齢になったら、心残りとは思いますが深場や荒瀬など危険を伴う釣りからは潔く引退しましょう。
これはアユ釣りの醍醐味のうちのおよそ半分を諦めることになる訳ですが、我らにはまだ浅場と言うパラダイスが残されていますので安心です。
ここからはその安心安全の浅場に特化した釣技をしっかり身につけ、残されたアユ釣り人生をしっかり味わい尽くすことにしたいと思います。
そのためには極めて浅い水深でも釣りになる正しい泳がせテクニックが必要になります。
泳がせ釣りのメカニズムや仕掛け作りについては、名手による参考映像など沢山出ていますからYouTubeなどで探してみましょう。
その上で爺様が日頃心がけていることは、ロッドは細かい操作が容易な軽量の8mにすること、水中イトは野アユサイズに合わせたPEかフロロであること、ハナカン周りは出来るだけ軽く作ること、目印は視認できる最小サイズとすること、空中イトは出来るだけ細く接続部分には撚り戻しは不要であること等々です。
要するに穂先に結ばれる仕掛け全体を極力軽いものに仕上げたい訳で、撚り戻しや水を含んだ目印の重みでの空中イトの垂れ下がりや風で生ずる無用な糸フケなどが、超浅場での泳がせ釣りの妨げとなることを嫌うからなのです。
これに感覚を研ぎ澄まして繰り出す張らず緩めずの微細なオトリ操作が決まった時が、初めて可能になる浅場攻略なのです。
現在の爺様はそこまでできている免許皆伝かと言えば、まだまだ人並みとは言えません。
ご同輩諸氏にはより良い仕掛けづくりをされ、泳がれ釣りではなく正しい泳がせ釣りを以て今年の夏を楽しんで欲しいものです。

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24-03-17 爺様のアユ釣り

2024年03月17日 | アユ釣りを振り返る

 
午前中の温かさでだいぶ雪が消えた。
彼岸の入り、夕刻までには天候は下降線を辿り、大荒れになるらしい。
カタクリもショウジョウバカマも芽を出したのに、明日からは再び氷点下の暮らしに戻るのか。
おっと、雷が鳴ってるぞ・・・。

 

<中途半端からの脱却・4>

爺様が言う中途半端とは、自分の釣歴が長いだけに何処のポイントに入っても、確実に攻め切れていると思ってしまう一種の勘違いです。
そしてそれは竿を出したその場所で全く反応が得られなければ、そこに野アユは居ないものと決めつけることになります。
しかしある日、野アユは何処にでもびっくりするほどの数が居ることを知ります。
連日攻め続けられてアタリが遠くなっているポイントであっても、その近くには猛烈な数が群れています。
投網で一網打尽にされたと思っていても、充分に友釣りが成立するだけの野アユは残っています。
またすっかり魚影が薄くなったと感じる川であっても、最終盤になって産卵場へ落ちていく膨大な魚群を見ることができます。
盛期に楽しんだアユの川は、魚病で全滅するかしない限り、災害レベルの洪水があっても野アユは残ります。
従って我らは安心して短い北国の釣期を最終盤まで楽しみましょう。
勿論、正しい「泳がせ釣り」を身に着けての話ではありますが・・・。

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24-03-16 爺様のアユ釣り

2024年03月16日 | アユ釣りを振り返る

 
屋根をかすめるように幾つものハクチョウの小編隊が飛ぶ。
彼らはきっと雫石あたりの田圃に集結しているのだろう。
大きな編隊を作って北へと帰っていく日も近い。

 

<中途半端からの脱却・3>

オモリを着けオモリが底掛かりしないように気を配りながら、早瀬を引くのが基本のアユ釣りであると先輩たちに叩き込まれて育ってきた我らです。
この旧来のアユ釣り歴が長ければ長い程、この釣りから脱却できずにいるご同輩は少なくないのです。
荒瀬や早瀬での引き釣りは、これはこれで正解とは思いますが、体力の衰えが来ている我ら高齢者には辛く危険な部分があります。
野アユとは水通しのいい荒瀬や早瀬に棲息するものであって、岸辺の浅場や葦の根元、水深10センチもない広くて浅いチャラ瀬には居ないものと決めてかかっていた昔もありましたが、これはそこに野アユが居ることを知っていても、その場所で釣りをする術がなかっただけだと思われます。
近代アユ釣りは、縄張りアユが侵入アユを追い、鈎掛かりに至るメカニズムを水中映像などで解析した中から生まれた種々のテクニックです。
その各テクニックの中心には、間違いなく「泳がせ釣り」の基本が垣間見られます。
荒瀬の釣りとて、根本にはこの「泳がせ釣り」が関わっているものと思われます。
ここまで何度か「泳がせ釣り」の利点などを記述してきましたが、爺様が推奨する「泳がせ釣り」とは、我らが旧来から特に意識することなく瀬の引き釣りの中でも繰り出していたテクニックの中から、その泳がせ部分だけを意識的に取り出し醸成させただけなのです。
これまで見捨てていた(あるいは見逃していた)岸辺に露出した底石の間、さっきまで釣り人が立っていた岸際の浅場、鬱蒼と葦が茂るその根元、無限に広がる超チャラ瀬などを確実に攻め切ることが出来るのは、釣り人が意識的に繰り出す正確な泳がせ釣り意外には方法はありません。
解禁序盤の若アユはなかなか難しいかもしれませんが、盛期に入って土用隠れと言われる渇水期などにA級ポイントから魚影が消えてしまった時に、流れに立って岸辺を釣る高齢アユ師が一人大きな釣果を上げる釣法なのです。
と言うことで、季節、時間帯、気象など環境の変化を的確にとらえつつ、日々成熟していく野アユと対峙すべく正しい「泳がせ釣り」を身につけることが、釣れない場所での旧態依然とした釣りでの失敗から脱却する最良の方法だと考える爺様なのであります。

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24-03-15 爺様のアユ釣り

2024年03月15日 | アユ釣りを振り返る

 
薄曇り、強い風が吹いているが寒さは感じない。
庭先の雪が消えた部分では各種植物が目覚め始めた。
何度も顔を出しては雪に埋もれることを繰り返していたフクジュソウがやっと咲きだした。

<中途半端からの脱却・2>

アユ釣りにおける行動時間を8時間とした場合、無駄な時間ばかりを費やしていると、たちまち納竿の刻限がやってきます。
目指す川に到着した我らは、朝は先ず入川場所の選択をしなければなりません。
我らの頭の中には、以前入れ掛かりを味わったとってもいい思いが鮮明に記憶に残っています。
その時のポイントはこんなところだったと、特に解禁日などは一目散に同じロケーションを求めて場所確保にかかります。
この判断が大きな誤りであったりする訳ですが、長い釣歴を誇るご同輩であっても意外に多い気がします。
そのいい思いをした時期が盛期炎天下渇水のチャラ瀬であったことを忘れていた結果なのですが、かく言う爺様も過去にはそんな失敗が多々あります。
天然遡上もしくは人工放流の稚アユは川に入って半年もすると成熟して産卵場所へと落ちて行く極めて成長の早い年魚なのです。
野アユは毎日急速に成長成熟を続けているために、食性や生息場所などその生態もまた変化します。
したがって解禁後アユの釣期を7月の序盤、8月の盛期、9月の終盤と分けて考えることにします。
北東北の場合、7/1の解禁日はまだ梅雨の真っ只中で水温は低く小寒い日が多いのです。
こんな解禁日って、どんな場所で釣果が上がったかを思い出してみることにしましょう。
竿出しから午前中いっぱいを、釣果に恵まれないままこんなはずじゃないと思いつつ、ついつい粘ってしまうようなことは避けたいものです。

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24-03-14 爺様のアユ釣り

2024年03月14日 | アユ釣りを振り返る


未明からの雪は控えめに始まりやがて大粒のボタ雪になった。
日中の気温は6℃、雨雪に変わり遠くに雷鳴も聞こえてきた。
季節はやっぱり春だ・・・。

<中途半端からの脱却・1>

3月、南の川からはもう天然遡上や人工放流の話題が聞こえてきます。
早い川のアユ釣りは4月末に始まり、5~6月には東北北海道を除く全国の川が解禁になります。
半年にも及ぶ南の川の釣期に比べますと、7月解禁の東北河川はしぶとく粘っても3ヶ月と短いのです。
それだけに我ら北国の高齢アユ師は残された短い人生の中の短い釣期の中で濃密な釣りに勤しみ、アユ釣りの魅力をしっかり味わい尽くさなければなりません。
アユ釣りは他の魚種に比べますと誠に稀有な釣りで、他に類のない興奮や感動が味わえるものだと言うことは、一度でも経験したことのあるご同輩諸氏なら脳裏に焼き付いております。
しかし我らの中には今さら大会に出て、若きエキスパートに挑戦する気力も体力もありません。
改めて熟達者に近代の釣技を学ぶ時間とて残されてはおりません。
しからばこれまでの長きに渡る釣り人生の中で蓄積された経験値の中から、この先、高齢者にとって害になりそうな体力勝負的な部分は思い切って捨て去りましょう。
これからは美しい大自然を愛でながら、高齢者に相応しい穏やかで優しい流れだけを釣り歩き、残り少ない人生を謳歌する技を試みることに致しましょう。
次回からは、爺様自身の過去を思い出しながら、そんなことをダラダラ書いてみることに致します。

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24-03-06 爺様のアユ釣り

2024年03月06日 | アユ釣りを振り返る


曇り空、放射冷却のない朝の気温は-1℃台。
今週中には未だ厳寒の日がありそうだが、その後は少しずつ暖かさが増してくると言う。
南の川からは早くもアユの天然遡上の話題が聞こえてくる。
今期の北東北河川、何となく期待できそうな気がしてならないが、果たして・・・。

<浅場釣りの奨め・31>

隣県雄物川水系玉川に合流する桧木内川もまた、我ら高齢アユ師にとっては願ってもない釣り易い川です。
玉川合流点から上流部には平瀬やチャラ瀬が多く、危険を感じる個所はほんの少しだけです。
そんな優しい流れの中で、角館武家屋敷を訪れる観光客の視線を浴びながらアユ釣りを楽しみましょう。
お奨めはやはり鵜ノ崎堰堤から落合運動公園へと続く桜並木のエリアになります。
シーズン中は釣り人の絶えない人気エリアで常に釣り荒れの状態にありますが、魚影は濃くて、決して釣り切られの状態ではありません。
竿抜けは至る所に存在しておりますから、初心に返って基本通りの泳がせ釣りに徹することで、爺様のナマクラ釣法でも入れ掛かりを演じることのあるエリアなのです。
古城橋下流右岸、横町橋左岸、落合公園前に深みがありますが、それ以外はとても優しい流れですから安心して釣りに没頭できます。

 

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