穏やかな山並みが重々する北上高地。
その中にあって一人天を突く霊峰早池峰山。
岳川を遡り河原坊口の直登ルートを辿りハヤチネウスユキソウ咲く山頂へ。
帰りは鶏頭山縦走から七折の滝を経由して岳の集落へ下りる周回コース。
蛇紋岩累々たる岩場の縦走に思いのほか時間をとられた。
体力を消耗、食糧もなく仲間全員が這う這うの体で下山したことがあった。
体力には滅法自信があった若き頃のほろ苦い思い出ではある。
小春日和は今日限り、明日温かい雨が降った後は急激に冷え込むらしい。
県内各スキー場は1週間後にはオープンを予定しているが、どうやらこの先充分な降雪がありそうな気配。
EHATOVの郷に本格的な冬の訪れである。
音もなく降る雨が、庭先に幾つかの水溜りを作る様を窓越しに眺めているオラ。
未明から降り出したらしい季節外れの温かな雨である。
月が替わると寒波が襲来、里にも積雪の予報である。
オラは机の上いっぱいにワカ道具を並べて、メンテナンスに余念がない。
電動リール、昨日買ってきたPEラインに巻き替えた。
俄然ワカへの意欲が湧いてきた。
週明けには初ドームにでも・・・。
先週と同様まだ雪のない県道1号線沢内街道をゆくオラ。
風がないだけに周囲の山間に立ち込める霧はなかなか晴れない。
やがてその隙間から陽光が差し込み気温が上昇を始めるや、たちまち大きく青空が広がった。
10:00到着の廻戸沼には誰もいない。
弱い南風、時にさざ波が発生。
難敵は風よりも今日もまた発生している左からの流れ。
それでもオラ一人の貸し切りだけに、何とかなるであろうと中央に釣り台を設置。
この時間、丁度背後の杉林越しに太陽が顔を出したばかりだった。
以下「爺つぁまのヘラブナ釣行」へ
空気が澱んでどんよりと温かい朝だったが、次第に雲がとれて大きく晴れ間が広がった。
穏やかな小春日和に誘われてのドライブは、ちょっと南まで足を延ばした。
何ヶ所かの産直をハシゴして買い物。
1年ぶりに石鳥谷の蕎麦を食って、その後は台温泉で熱い湯に浸かった。
その帰り道、工業団地の池で釣りを楽しむ人たちを暫し眺める。
見ている中ではコイは上がったものの、ヘラブナが竿を絞ることはなかったが。
明日も気温は2桁らしいから、ワカ移行の前にもう一度だけ何処かへ行ってみたいと・・・。
雲は次第に厚みを増して、午後になるととうとう降り出した冷たい雨。
気温は一向に上がらず、とても寒い一日となった。
あと数日で師走、ホームセンターもクリスマス商戦の賑わい。
店内を一回りして各種小物類や野鳥のエサなどを購入。
近くの釣具店も覗き、ワカ用品のコーナーで物欲に耐えつつひたすら眺めただけ。
近年の安物買いはことごとく失敗しているだけに、今後は小金を貯めてから思い切って良い物を買うことにしたい訳で・・・。
陽射しがあったのは朝のうちだけ。
北に灰色の空をバックに、雪を乗せた長い裾野を引く孤高の山が佇む。
西の秀峰は霞みの中、東に目を転ずれば北上高地の霊峰が純白の頂を突き上げている。
小春日和は昨日まで、今日は冷たい空気に被われたEHATOVの郷である。
夜明けは遅く日暮れは早い。
このところずいぶん日が短くなった。
夏のころならまだ川を漕ぎ回っている時刻だが、もう手元が見えないし何よりも寒さが我慢できない。
午後に始めた物置の片付けを中途半端にしたまま、オラはコタツに潜り込んだのであった。
連休3日目も晴天、相変わらず小鳥の餌場は賑やかだ。
500ccペットボトル容器のヒマワリの種はたちまち空になる。
時折少し強めの南西風、笹の葉がカサカサと音を立てて揺れている。
挿し芽から育てた「紫香ラン」が、窓辺の日差しの中で花を着けた。
顔を近づけると微かにいい香りが漂った。
温かな室内にあって次に咲くのは黄色のハイビスカスらしい・・・。
小春日和と言うよりは、陽当たりの草の緑が鮮やかで春と見紛うばかりである。
天気が良くてもヘラは厳しい時期に差しかかり、オラ如きの腕で釣果を上げるにはもう難しい。
したがって週末の買い出しから帰った後は何もすることがない。
餌場に集まってくる小鳥たちと、仙人の如く心を通わせたいとひたすら生態観察のオラ。
孫たちは来ないし表の通りのクルマの流れはごく僅かだし、3連休の中日はあまりに静かである。
あと1月半後には氷上ワカが解禁されるだけに、装備に何か工夫をしてみようとソリを出してみた。
毎年この時期には何かしら工夫をしてみるのだが、ここまでは何一つ「優れもの」と呼べるものはない。
今年はソリをそのまま釣り座にすべく手を加えてみたが、果たして・・・。
温泉に向かう道すがら、もうじき雪に埋もれる山間の田圃にハクチョウの優雅な飛翔を見た。
雫石駅に停車する新幹線を好奇の目で眺め、駅食堂でお昼を食べ、網張スキー場に登り暫し雪と戯れ、大好きな露天風呂で体を温めた子供たち。
帰りはお定まりの松ぼっくりのアイスとなれば、大満足の一日となったはずだ。
子供たちは明後日まで3連休。
またやって来た時、今度は何処へ連れて行くか楽しみのような辛いような・・・。
一昨日、悪コンディションの中でも好感触が得られた廻戸沼。
この時期とすれば滅多にない無風快晴の本日、爆釣を夢見ての再出動と相成った。
08:30、水辺に至る道の水溜りは凍り、周囲は真っ白の降霜。
朝日を浴びた対岸の山を映す水面、静寂の中に聞こえてくるヤマガラの声。
しかし背後の杉林から太陽が顔を出すまでは、まだまだ厳しい寒さ。
オラは釣り台設置を暫し躊躇。
やがて釣り人が次々に入ってくると、オラもクルマの中で暖まってばかりは居られず、思い切って前回と同じ場所に釣り座を構えたのだった。
以下「爺つぁまのヘラブナ釣行」へ
左から雫石、網張、岩手高原の各スキー場
今朝はこの冬一番の冷え込み-3℃。
枝先にしぶとくしがみついていたキーウイの葉も、たまらずパラリパラリと落ちて頭上は俄かに明るくなった。
田圃の水溜りは厚く凍り付き、我が家の周りには敷砂利を持ち上げる立派な霜柱が立った。
岩洞湖を擁する市内薮川地区では-9℃前後にまで下がったらしい。
無風快晴、釣りに出かけるには昨日よりは明らかに条件はいい。
しかし今日はちょっとした仕事が入っているし、さすがに2連荘は辛い。
出先からの帰り道、風の台地の近くから眺める奥羽の連山にはスキー場のコースがくっきりと浮かび上がっていた。
雲がかかってきたけど、明日も晴れそうな・・・。
冷え込みは厳しいものの静穏の朝であった。
09:30、この日を逃してなるものかとヘラ道具を積み込んで家を出る。
しかしさすがは風の台地、南畑池は微妙に西風を受けてさざ波が立っている。
こんな日には、視力の衰えた年寄りには浮子の動きがまるで解らない。
こうなりゃ少し遠いけど幾らかでも風裏になりそうな廻戸沼へ行こう・・・。
オラはそのまま西和賀方面へとクルマを走らせたのであった。
山伏峠を越えるとそこは早くも雪国の様相。
勾配のある屋根からの落雪が、この地域特有の高床住宅の軒下に小山を造っている。
釣り場までクルマの乗り入れができるのかを心配しつつ向かったのだったが、10:30、誰もいない廻戸沼の水辺に無事到着。
見渡せば名だたる奥羽の山々の中腹からは、灰色の空と同化してすっぽり雲の中。
冷たく妖しげな風が水面に雨粒を蒔きながら、何度も通り過ぎてゆく。
東屋と愛車を盾にすると幾分は西風が避けられることから、オラは急いで釣り台を設置した。
足元の石組みの中から、幾つものチャンベが走った。
新ベラが入って魚影濃厚となったらしい廻戸沼。
充分な釣果が得られるか否かは、防寒着越しに感じられる寒さと、これからさらに強まりそうな風雨とを、何処まで我慢できるかにかかっている。
以下「爺つぁまのヘラブナ釣行」へ
静穏の朝、今日こそはヘラ日和だと思っていた。
しかし出掛けにモタモタしているうちに風が出てきてしまった。
雲のながれも次第に速くなり、陽射しがあるのに上空からは時折雨粒も落ちてくる。
洗濯物をとりこんだり、干し柿の覆いを被せたりとったりと忙しい。
ヘラブナを諦めたオラは、近日出動予定のワカサギ釣りに備えて道具の点検。
すっかり不器用になってしまったオラ、細かいパーツに難儀しながらも5本鈎仕掛けを幾つか作成。
充電を済ませたリールを作動、魚探のピッピッ音を聞いているうちに、だんだんその気になってくる。
来週にでもドームに行ってみようかとも・・・。
当地域では既に初氷が観測されて久しいが、我が家周辺では本日初めて確認された。
暫くぶりに晴れあがって、一面真っ白に霜の華も咲いた。
7時を過ぎてやっと水平方向から差し込む陽射し。
居間のかなり奥にまで達して、孫たちの手垢に塗れた襖を明るく照らした。
しかしこの好天はほんの束の間、昼前には西の山々は雲に巻かれた。
長い裾野にまで雪を被った岩手山も、くっきりとスキーコースを浮かび上がらせていた高倉山も視界からは消えた。
やがて雲の厚みが増して、薄暗くなった空から冷たい雨粒が落ちてきた。
またしてもヘラブナには行けそうにない訳で・・・・・。
今日も厚い雲はとれず、時折寒風に乗ってミゾレが吹きかけるが、地表を濡らすものではない。
このところの週間予報欄には当たり前のように雪マークが並ぶようになった。
いつか暖かくなりそうな日和をみて、ヘラブナ最終釣行をと思っているオラである。
しかし今後の北東北で最高気温の2桁を期待するのは難しいかもしれない。
想いのままにならないにっくきヘラブナ、下手は下手なりに何処かで区切りをつけなければならない。
そろそろ次のステージ「ワカサギ」へと進む時期なのである。