1週間も降り続いた雨は上がったが、未明から猛烈な風が吹き荒ぶ。
轟音が通り過ぎるたびに、度重なる余震で骨格の緩んだ我が家は、不気味な軋み音を立てる。
オラが庭と歩道との境に工作した塀が半壊した。
強い西風は黄砂も運んで来たらしく、よく晴れているはずの空の色が何処か埃っぽい。
まだ満開にならない周辺の桜は、蕾が着いたまま花房ごとちぎれて道端に吹き積もった。
つまらないことではあるが、突然、昔よく聞いた「雨風屁小便」と言う言葉を思い出した。
長雨の上がり際に大風が吹くように、小便の終わりに屁はつきものだから周囲に気を配り恥をかくな、としたある種の戒めらしい。
だから何だっつうことではないが、急に懐かしさが込み上げてきた訳で・・・。