爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

11-05-10(火) 被災地は今

2011年05月10日 | 東日本大震災


                   オキナグサ

地元紙が行った県内被災地12首長へのアンケート、その回答が数日前の紙上に掲載された。
夫々の首長は今どんな決意を以って復興に臨もうとしているのか、改めて読み返してみた。
その中で、「復興の見通しは立ったか」の設問に対し、大半が「未だ立っていない」と答えている中にあって「立ち始めた」と回答した首長は二人、県北部普代村と田野畑村であった。
ここは水産業と酪農以外には特別な産業がある訳でもなく、県内一貧乏な地域だ。
海のアルプスとも呼ばれる北部陸中海岸の核心部、優れた観光資源を持ちながら、アプローチに難があり誘客が思うに任せず有効活用には至っていない。
それに追い討ちをかけるように、津波は交通の動脈ともいえる三陸鉄道施設を破壊。
今後復活させるにしても数年の時間を要し、一方では存廃議論すら持ち上がっている状況。
そんな折、国における復興財源の捻出も、建設に関する県条例などもまだはっきりした形を見せていない中で、自助努力で将来の村の姿を描く首長がおったことにいたく感動した。
津波被害が住宅には殆んど及ばなかった普代村は別として、漁業施設を含む幾つかの集落が壊滅状態となっている田野畑村の決意表明を興味津々で読んだ。
が、そこには被害の状況の羅列と復旧に至る抽象的表現があるだけで、復興、振興への具体策は見出すことは出来なかった。
震災から2ヶ月経過、今は未だ村長の胸の奥にあるはずの復興計画の一端を早急に示して戴き、被災者共々安心と希望と元気を与えて欲しい。
それはどんな内容なのか、村長のリーダーシップに期待し、その日を待っているオラである。

 

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