将棋の加藤治郎九段は弟子達に基本的な礼儀作法をしっかり教えました。加藤九段は日本将棋連盟の会長を2期勤めましたが、引退が早かったので弟子は僅かに三人で、木村義徳八段、原田泰夫九段、真部一男九段(追贈)だけです。一般的には、プロの将棋の師匠が弟子に将棋を直接教えることはとても少ないと言われています。入門の時に将棋の力をみるために一局、辞めて郷里に帰る前の餞に一局、合計二局だけなどとよく言われます。この点、早稲田大学出身で大学卒初の専門棋士になった加藤九段は、社会常識に富んでおり、当時、若いプロの棋士が、しっかりとした社会常識を持つべきだという信念があったのでしょう。弟子達に礼儀作法をきっちり教えた当時としては珍しいタイプの師匠でした。例えば、「君たちは職業柄お客さんから酒食の接待にあずかったり、金品を贈与されることが多い。そのような時には帰宅したら直ぐに礼状を書くように。」と教えたそうです。将棋界のプリンスと言われた好青年、真部一男九段は師匠のこの教えを忠実に守り、一枚の礼状も欠かすことがなかったそうです。
礼状一枚を書くことは、社会人として当然のことと思いますが、実行するのは、ともすれば面倒な場合もあります。今は礼状の代わりに電話や電子メールを使っても良いのではないでしょうか。
先般、不肖私も拙い書物を書き、知人・友人に謹呈したことがあります。さすがに小学校から大学まで、ほとんどの学校の先生方からは速い時期にきちんと礼状をいただきました。また、中には耳の痛い感想文をくれた友人もありますが、読む時間も興味も無いのに、一方的に本を送られても有り難くないという人もいるのでしょう。知人・友人の中には「届いた」の連絡もなく、また「ありがとう」の一言も無い人が数人ありました。こうした些細なことにもその人の社会常識の有無と行動力、人間の風韻(人間性)、礼儀作法をわきまえた人かどうかが現れるもののようです。
礼状一枚を書くことは、社会人として当然のことと思いますが、実行するのは、ともすれば面倒な場合もあります。今は礼状の代わりに電話や電子メールを使っても良いのではないでしょうか。
先般、不肖私も拙い書物を書き、知人・友人に謹呈したことがあります。さすがに小学校から大学まで、ほとんどの学校の先生方からは速い時期にきちんと礼状をいただきました。また、中には耳の痛い感想文をくれた友人もありますが、読む時間も興味も無いのに、一方的に本を送られても有り難くないという人もいるのでしょう。知人・友人の中には「届いた」の連絡もなく、また「ありがとう」の一言も無い人が数人ありました。こうした些細なことにもその人の社会常識の有無と行動力、人間の風韻(人間性)、礼儀作法をわきまえた人かどうかが現れるもののようです。
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