yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

半藤一利

2021-01-28 07:18:06 | 文学
去る1月12日に作家の半藤一利氏(90歳)が逝去されました。ご冥福を祈ります。
半藤氏は不肖の郷里の長岡高校の先輩でもあり、なお、奥様の末利子様(漱石の孫)も中学、高校の先輩です。半藤氏の先祖は長岡藩士。昭和5年(1930)に東京向島生まれ。東京の昭和20年(1945)3月の大空襲にもあいました。戦時中には長岡に疎開して長岡高校に通いました。そして剛健質朴、剛毅木訥を謳うこの高校を愛しました。東京大学を卒業した後、文藝春秋に入社し、1965年に大宅壮一名義で「日本のいちばん長い日」を出版し、ベストセラ-になり映画化もされました。「週刊文春」「文藝春秋」の編集長を務め、ロッキ-ド事件報道の指揮をとりました。「文藝春秋」を退社後、作家活動を本格化させ、多くの犠牲者を出したノモンハン事件での軍指導者らの無責任体質を描いた「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞しました。昭和史に光をあてる作品を書き、敗戦へと突き進むまでの時代をりおろしした「昭和史」も話題を集め、戦後篇とともに2006年に毎日出版文化特別賞を受賞しました。司馬遼太郎が明治史に関する著作が多いのとは対照的に、昭和史の著作が光るので、昭和史を照らしたの語り部といわれています。




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