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yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

「オフ・グリッド」生活

2025-04-13 06:37:42 | 文化
「オフ・グリッド」生活とはグリッド(配電線)、すなわち電力会社から電力の供給を受けない生活のことです。都会から離れた田園地帯や山小屋の話と思われがちですが、横浜市内に、このようなお宅があるそうで、驚きました。横浜市のS夫妻が、これを行うことになったきっかけは、3.11の東日本大震災で、その後、電気に対する意識が変わったそうです。まず、原発はよくないものと思うようになり、危ないものを前提に電気を使う生活が成り立っていたことを認識し、原発に依存しないで自立した生活をしたいと思うようになったということです。

「オフ・グリッド」生活の基本設備は次のような物です。
1,  太陽電池:パナソニックHIT240 240kWX8枚 合計1920kW    55万円
2,  充電用コントローラー: INVERTEK社 SS-80X MPPT     12.5万円
3,  インバーター: INVERTEK社 DAI-3000           19.5万円
4,  バッテリー:フォークリフト用中古品、倉庫に収納、27kWh分  142万円 
     合計  工事費を含めて 220万円

* 使用状況
  照明、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、炊飯器、トースター、掃除機、パソコン、
    プリンター が動いており、一般家庭と同じような生活ができているそうです。

今の私には、電力会社からの電力に頼らない生活は考えられないのですが、横浜のS夫妻の決断と実行力には敬意を覚えます。


    

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起上がり小法師

2025-04-10 06:24:52 | 文化
会津の民芸品に起上がり小法師という物があります。(下 写真)
震災の後に、会津の復興を支援する「あいづ宅急便」に応募しましたら、その第一便として、上等なさくらんぼう(佐藤錦)、味噌、米、菜種油、寒干し大根、打ち豆などの沢山の名産と共に、起上がり小法師も到来しました。
七転び八起きは、困難にあった時にもそれを撥ねのけて立ち上がろうというメッセージをこめた日本古来の民芸品です。

 会津びとの願ひ籠れる人形は七転び八起きの起上がり小法師 
 一寸の起上がり小法師に描かれし小さき目見(まみ)のきりりと見ゆる   家内作


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お国自慢

2025-04-05 06:36:24 | 文化
お国自慢は、興醒めかも知れませんが、私が住む千葉県、自慢できる物があまり無い県です。古くは、上総国、下総国で上総は親王統治領ですから上総守は居ませんでした。また下総も大国でした。現在でも「ふさ」と言います。
大河無し、高山・火山無し、季候はいたってマイルドです。酷暑、酷寒は少なく、台風も多くは来ないし、雷や大雨、大雪などの自然災害が少ない。場所によっては津波、地震があり、将来、千葉東方沖などを震源とする大地震の発生が最も懸念されます。首都にも近く、日本列島の中でももっとも住みやすい場所ではないかと思っております。海産物や農産物など物産にも恵まれ、古来味噌・醤油の醸造も盛んです。

佐倉には日本歴史民族博物館、佐原の町並み、伊能忠敬記念館、お成り街道など歴史遺産や博物館も少しあります。成田空港や羽田空港へのアクセスがいいのも少しだけ自慢できます。
東京ディズニー・ランドや幕張メッセも千葉県にあります。

千葉県出身の格別の有名人を直ぐには思い浮かびませんが、実際は沢山いるのでしょう。
最近では野田佳彦総理、長島茂雄選手、俳優の高橋英樹氏などが有名人。



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お国言葉 半藤一利

2025-04-02 06:07:07 | 文化
「春雨だ濡れて行こう」の季節、時候の挨拶のお国言葉を半藤一利氏が紹介しています。氏と若干縁のある越後なら、行き交う人に「春らの、あったかくなったのう」という挨拶になります。越後生まれの不肖は、少しも違和感なく理解します。

これが鹿児島だと「春でごわす、ぬくうなりもした」となり、北九州「春やね-、ぬくうなったね」。大分「ばされえぬくうなったのあや」。松山「春ぞなもし」。京都にくると「ほんまにええ陽気どすなあ」。長野「春でやすない、ぬくとくなったねも」。そして宇都宮「春だんべ一」。仙台「春だっちゃね一」。秋田は「あったげなったべな」となるのだそうな。ただし、みな一時代前の言葉である。いまは日本全国どこへいっても同じテレビ的標準語で、味気ないことおびただしい。ところで、わたくしは生まれも育ちも東京は向島。いわゆる隅田川の向こう側、場末の下町ッ子である。「クソッ、やっと春になりゃがったな」ぐらいの乱暴きわまる東京言葉で老骨になるまでやってきた。わが故郷はどう考えても言語的にはほめられない環境というしかなかった。

落語の枕ではあるまいし、「クソッ、やっと春になりゃがったな」は乱暴ですね。

 半藤一利「歴史探偵忘れ残りの記」文春文庫 



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移民 留学 亡命

2025-03-17 06:21:27 | 文化
日本と外国の間で人が移動する形態に、渡来・移民・留学・亡命などがあります。そもそも日本民族は、北方・大陸・朝鮮・南方から渡来してきたと言われています。古代には、朝鮮からの渡来民がありましたし、また、奈良・平安時代には遣唐使・遣隋使があり、小野妹子や吉備真備、空海などの優秀な人々が中国に渡っては学問をして、日本に多くの文化をもたらしました。明治初期より現代にかけても、多くの日本人留学生が欧米に渡っています。
また、明治・大正・昭和時代には、日本からアメリカ・南米・満州などに多くの移民がありました。不思議に思えるのは、祖国日本を捨てる亡命という形態が、日本にはとても少ないことです。それは日本人にとって、日本が平和で住みやすい国という証ではないでしょうか。一方、多くの外国人が日本への移民を目指していると言えるかは、疑問に思えます。
日本は、日本人にとっては大変居心地がいいのですが、外国人にとっては、必ずしもそうとは言えないのかも知れません。

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違和感のある用語

2025-03-13 06:57:41 | 文化
テレビを見ていると、時々、違和感のある用語を聞きます。(違和感を懐くのは私だけかも知れませんが。)

歌謡番組などで歌手と歌を紹介する場面。
「石川さゆりさんで津軽海峡冬景色」と紹介する司会者がいます。何と安直な日本語でしょうか。「で」は、場所などの名詞につける助詞です。石川さゆりさんは歌手であって、場所ではないのです。上記の言い方は間違っているばかりではなく、石川さんに対して失礼ではないでしょうか。正しい言い方は、「綾小路きみまろ」さんに聞くのが一番いいようです。多分、次のように言うのではないでしょうか。
「次は、石川さゆりさんが心をこめて歌います。津軽海峡冬景色をどうぞ」

さて、「録画映像」のことを、よくVTRと言う人がいます。VTRはVideo Tape Recorderの事ですが、今時、ビデオ・テープが広く使われているとは思えません。今はデジタルの時代ですから、CDやDVDなどのデジタルメモリーを使うのが一般的でしょう。テープを連想する「VTR」を使うのはおかしいと思います。少し長いですが「録画映像」、または「録画」と言うべきではないでしょうか。
いやしくもマスメディアに出演するのは、公の場所に出るということです。正しい言葉を使う勉強と気配りをもっと心掛けて欲しいものです。

それから、「くびちょう(首長)」という日本語はありません。「しゅちょう」ならば良いのですが。また、民間会社から検査にきた人を「検査官」と呼ぶのは間違い。「官」は公務員に限ります。裁判官、検察官、審査官などと国家公務員によく使います。「代議士」は衆議院議員だけを指す名詞です。


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一万時間の法則

2025-03-07 06:54:25 | 文化
一廉(ひとかど)の能力を身につけるのには、それがどんな分野の能力であっても、一万時間の努力が必要であるというのが「一万時間の法則」です。つまり一日三時間の修練を十年間続けることに相当します。これだけの修練を積まないと、一人前の能力を身につけることができないという事を意味します。しかも他人に評価されて、賞をもらうような能力を身に付けたり、大きい業績を挙げられるのは僅か一握りの人だけです。そうした人には、努力を続けることができる環境に身を置くことができた幸運と、良い指導者に恵まれた事、そして天賦の才能があった事、また努力を続けることができる才能を持ち合わせた事などがあると思われます。
大天才アインシュタインでさえ「天才とは1%の才能と99%の努力」と言い、またトーマス・エジソンも「天才とは1%の霊感と99%の努力」と言ったということです。


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一般と例外

2025-02-24 06:12:35 | 文化
ある文章について、一般的解釈と例外的解釈が存在すると仮定します。 一般的解釈とは大部分の人がする解釈だろうと思います。 例外的解釈は少数の人がする解釈ではないでしょうか。
さて、「ある文」が法律の条文だとしますと、人によって、解釈が異なると困ったことになります。例えば、「ごく少数とは言えない」人が一般と異なる解釈をしたら、この法律は問題ではないでしょうか。しかも、一般的解釈と例外的解釈との分別を、行政担当者が行えるとしたら、この法律は非常に問題だと思われます。法律とは大部分の人が同じ解釈をするように表現されるべきではないでしょうか。「丁寧に説明してやっとわかる」ものでは困るでしょう。
法律も含め、文章とは特段の説明をしなくても、殆どの人が読めばわかる程度のものであって欲しいと思います.



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一元論

2025-02-18 06:27:22 | 文化
一元論は、一つの実体から現実が成り立っていると主張する形而上学の諸説を言います。
イスラム教とキリスト教は一神教であり、一元論的宗教の代表と言えるのではないでしょうか。太平洋戦争以前の一時期、日本も天皇を元とする一元論に基づいていたといわれています。
さて、多元論と言えば、元来、日本は八百万の神がいる多神教であり、山などの自然を崇める自然崇拝もあり、いわば、多元論の国です。互いに激しく争うことの少ない穏やかな国柄と言えるのではないでしょうか。

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感受性の維持

2025-02-12 07:06:26 | 文化
高い感受性を維持するのは難しいことだと思います。
NHKの人気キャスターのUアナウンサーが自著の中で次の詩を紹介しています。二日酔いの朝、必ず読む詩。

 「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

茨木のり子さんの詩。
酒を飲んで、言い訳をし、的外れな愚痴を述べて本質と向きあわずに逃避した翌日、いやでも目にいれることにしている。

言葉の力で、自分の心が多少なりとも動く、そのくらいの、感受性は失いたくないなと思って。

日々、自戒と自己管理、プロとしての姿勢に敬意をいだきます。

       有働由美子「ウドウロク」 新潮社




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