今日(2/23)は気分転換に40kmほど離れた所にある真壁町(今は合併して桜川市)で開催されているひなまつりを見に行きました。
真壁町は、常陸の南西エリアの中では近世の歴史ではかなり存在感があったのではないかと思っています。この地に最初に築城した真壁氏は、当初は佐竹氏と勢力争い等をするほどの力を有していたとのことですが、やがては佐竹氏の家臣団に加わり、佐竹氏の出羽への国替えに従って角館へ移転したため、真壁にはその後浅野氏(浅野長政の隠居料として真壁5万石が与えられたとか)の居城となったとのことです。しかしその後藩主の転封により廃城となり、今は古城跡が残るのみです。しかし、町の方は江戸末期まで栄えて残り、今日に至っています。第2次世界大戦の被害にも会わなかったこともあり、往時からの屋敷や蔵などが現存しており、その多くは登録有形文化財として国の指定を受けています。
その真壁地区では、毎年2月下旬から3月上旬にかけてひなまつりが開催されています。守谷に住んでからは、都合のつく限り見に来ており、今回で3回目の来訪です。真壁の雛祭りは、町並みを形成する住民の方々が、夫々の家に伝わる歴代の雛飾りを、自家を開放して一般来訪者に公開するという形で行なわれており、今年の参加数は178軒となっていました。江戸時代から今日までの様々な雛飾りが並べられ、その家の先祖から伝わるお雛様に託す家族の絆への思いが伝わってきます。通常のお雛様だけではなく、吊るし雛やガラス製のもの、石で作られたものなどいろいろの種類のお雛様があることに驚かされます。
私自身はお雛様には全く無縁の、いとむくつけしジジイなのでありますが、今日は二人の孫娘のことなどを想いながら、かなりの数の雛飾りを見て廻りました。その中から幾つかを紹介したいと思います。
先ずは、ひなまつりの開催されている真壁の町並みの様子です。平日ですが、かなりの人気が有り、マイカーも多く、又観光バスも何台か訪れてきていました。観光客の大半は私共と同世代前後の人たちで、その8割は元娘の人たちでした。
真壁の街には、国の登録有形文化財が150件以上もありますが、この猪瀬家の医薬門もその一つです。
標準的な雛飾りの一つです。全体を収めようと撮影すると、お雛様の顔が見えなくなってしまい残念です。
年代ごとに飾られたお雛様には、江戸、明治、大正、昭和、平成と並べられていました。見事な飾りっぷり(?)です。
これは石で作られたおひなさまです。真壁は加波山の麓にあり、そこからは石が切り出されています。その石を使っての加工技術を駆使した作品なのだと思います。
この雛飾りは、石の中に様々な貴石を埋め込んで作ったものなのだそうです。石だけでこのような温かさの感ぜられる作品が出来るとは驚きです。
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