山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

ジジババ二人くるま旅漫遊紀行(2003年 西の方へ行くの卷)第9日(その1)

2011-12-11 00:26:10 | くるま旅くらしの話

 

第9日 道の駅:しまなみの駅御島から道の駅:アリスト沼隈まで

 

晴の朝でした。昨夜は暗くなってからの到着でしたので周辺の様子がさっぱり判らなかのですが、起き出して外に出てみると、直ぐ脇に大山祇神社の鳥居があり、参拝の入り口なのでした。楠などの大木というか巨木が大きな緑の森をつくっていました。実に清新な気分です。とても島の中に居るなどとは思えず、神社の霊気に包まれて、何だか安らぎの別世界の中に居るような気分でした。この駐車場も神社の境内の一部のような感じで、昨夜の安眠もその恩恵の余波を受けてもたらされたのかもしれません。実に良い所です。

 

大山祇(おおやまずみ)神社は海の守り神というか、瀬戸内水軍の信仰の中心となっていた所と聞いています。気軽に言うならば、海賊の守り神とでもいうのでしょうか。ま、金毘羅さんの親戚(?)のようなものなのかもしれません。不謹慎な発想は無知な庶民の定番なのですから、ま、神様はお許しあれ。朝食の後、広い境内をゆっくりと歩きながら参拝しました。境内を取り巻く樹木の中には、千年を超えると思われる楠の大木が何本かありました。中でも樹齢3000年という乎知命(おちのみこと)手植えの楠と樹齢2600年という能因法師雨乞いの楠は、今まで見たこともない圧倒される楠の巨木でした。樹齢2600年といえば、屋久島の縄文杉にも匹敵する超樹齢の霊木です。その真偽はともかくとして普通ではない何か圧倒される生命力のようなものを感じました。ジサマとしては宝物館の国宝と言われる刀剣類などよりもこの二本の大木の方が遥かに感動を覚える存在でした。いやあ、ヨカッタ~。これに尽きます。

 

      

 樹齢3千年といわれる乎知命(おちのみこ)御手植えの楠の景観。かなりの洞(うろ)となっている部分が見受けられるけど、樹勢はまだ盛んでしっかりと濃い緑の葉を茂らせていた。

 

本殿に参拝し、掃き清められた境内を散策した後、宝物館の近くの坂を登ると僅かに海が望めました。やはりここは島なのです。家内は宝物館の中にいそいそと入って行きましたが、ジサマの方は一人車に戻って記録の整理などに取り組みました。しばらく何もしていなかったので、随分と貯まってしまっていました。

 

10時半過ぎに家内が戻って来て、次の目的地に向け出発です。今日の予定といえば、尾道までのしまなみ海道を適当に寄り道しながら見聞し、尾道から先は福山市の隣にある沼隈町にある道の駅に泊るつもりです。先ずは、隣の生口島に渡り、この島出身の平山郁夫画伯の美術館と国宝のある向上寺を訪ねることにして出発です。今日も実にいい天気です。今回の旅では足摺岬に行くのを断念した土佐清水の悪夢の天気を除けば概ねいい天気に恵まれて来ています。ラッキーな話です。間もなく生口島に架かる多々羅大橋の袂にあるもう一つの道の駅「上浦町多々羅しまなみ公園」に来ました。ちょっと寄って行くことにしました。

 

 この道の駅からの多々羅大橋の景観は、壮大の一語に尽きるという感じです。こちら大三島から向こう側の生口島に向かって、大きな大きな白鳥が翼を目一杯に広げて瀬戸内の海を見下ろしているという、何とも大きくそして優しい景観です。多々羅大橋はこの橋が完成した当時は世界一の斜張橋だったということです。斜張橋というのは、支柱から橋を支えるロープを斜めに張った構造の橋で、多々羅大橋はその支柱が2カ所の計4本ある巨大な橋です。支柱の高さは200mを超えており、一本のロープの太さも直径が20cmほどはあるのではないかと思われます。その後中国に、より支間距離の長い橋が架かって、現在は2番目となってしまったということですが、そのようなことは問題ではありません。全長が1,5km近くあるのです。往復すればそれだけでもう3kmにもなるというのですから、初めて見るこのジサマだって興奮せずにはいられないのです。相棒のバサマも盛んにカメラのシャッターを切っていました。一言申し添えさせて頂きますと、旅の写真の大半はバサマの作品が中心なのです。ジサマの写真は記録用に小さなデジカメを使っていますが、バサマのカメラはそれよりは上のレベルのものなのです。一般的に世の中では老人の世界ではカメラの扱いはジサマが取り仕切っているようですが、我が家の場合はバサマの方が上位というわけです。ま、そんなことはどうでもいいことですが。いつまで眺めていても飽きない景色ですが、そうもしていられませんので、出発することにしました。(つづく)

 

           

  大三島側の道の駅:上浦町多々羅しまなみ公園から見た多々羅大橋の景観。向こうに見える島は生口島(=瀬戸田町)。いつまで見ていても見飽きない、様々な夢や希望のようなものを膨らませてくれる景観である。

 

 

 

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