山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘12年 北海道くるま旅くらしレポート <52回>

2012-08-22 06:26:41 | くるま旅くらしの話

【昨日(8月21日)のレポート】    

≪行程≫                                                                 

道の駅:おんねゆ温泉 →(R39・R242・R333・道道)→ 丸瀬布温泉・マウレ山荘 →(R333・R242)→ 道の駅:かみゆうべつおんせんチューリップの湯(泊)   <121km>

≪レポート≫

 今日は愚痴以外に書くこと無し。猛暑の、酷暑の難儀を思い知らされた一日だった。長いこと別海に滞在していて、今夏の暑さというものを殆ど体験しておらず、こんなことでいいのかなどと頭でっかちに不安などを覚えていたのだったが、別海を出て一週間目にこの夏最大の暑い日に遭遇して、喘ぎながら頭でっかちの貧しい恐ろしさを実感したのだった。

 温根湯温泉のある留辺蘂町は、北見市の西にあって、山の迫る小盆地の様な地形にある。北見市の市街地よりもその蒙る暑さの度合いは、一段上なのではないか。駅構内の果夢林という売店の開くのが9時であり、それを待っていたのだが、8時半頃には既に車の中は30℃を超え、外気はそれ以上に高くなっている感じがした。まさにジリジリと地を焼くような暑さが地面から伝わって来て、こりゃあ、今日はどうしようもないなと思ったのだった。というのも、これからの予定はオホーツク側を北上しようと考えているので、暑さから逃げられる場所にたどり着くまでに時間がかかるからである。一気にクッチャロ湖まで逃げるという手もあるけど、途中で寄りたい場所もあり、そう簡単に暑さばかりを考えるわけにもゆかないのである。

 売店が開くのを待って、買い物を済ませた後、ここでは木陰など全くないので、今日入浴を予定している丸瀬布温泉のマウレ山荘まで行って、そこで何とか暑さを凌ごうということにした。マウレ山荘の駐車場は木立に囲まれているので、運が良ければそこに車を停められるはずだし、障碍者の絵画を展示しているマウレミュージアムもある。行けば何とかなるだろうという思いで、出発したのは10時半近くだった。留辺蘂から生田原方へのR242を左折して、山の中の道を丸瀬布の方に向かう。ずっと両側に樹木の立ち並ぶ道なのだけど、木陰のあるような場所はほとんど見当たらない。走っている間は、クーラーが効いているので、暑さはさほど感じないのだけど、途中チャチャワールドという木工芸品を扱う店に寄った時は、地面からのむせ返るような熱気に頭がくらっとするほどだった。

 遠軽からは道はR333となり、間もなく丸瀬布の町に入り、直ぐに左折して道道に入り、更に山の中の上武利という所を目指す。マウレ山荘があるのは、この地区である。道の両側には一層緑の木立だ迫ってきているのだけど、駐車帯はカンカン照りで、その勢いは一向に収まろうとしない。別海と比べて、これが同じ北海道とはとても信じられないほどの暑さなのである。おまけに今日は風一つない静まった日で、騒いでいるのは照りつける太陽の光だけの感じだった。12時15分マウレ山荘の駐車場に到着。木陰が無いか探す。あった。完ぺきではないけど、車体の半分以上は入る木陰が残っていたのはラッキーだった。さっそくそこに車を入れる。しかし、この暑さは小さな木陰などで防げるほど生易しいものではなかった。車内は32℃を超えている。窓を開けると、時折かすかに風らしきものが身体を撫でて通り過ぎていくのが判る。とにかく耐えるしかない。外の山の中の藪に入れば少しは涼しいのだろうけど、そんなことをしたら虫の餌食となってしまう。とてもできる話ではない。昼食を済ませ、とにかくしばらく寝床に横になることにした。相棒は下の方で、何やらやっていたようだったが、自分の方は今朝茹でておいたジャガイモを食べて程よく満腹となり、少し眠気がやって来たので、そのまま寝てしまえと思ったのだった。じわっと滲んでくる汗のことは忘れて、眠気に身をゆだねて、それでも小一時間ほどは眠っただろうか。目覚めると14時になっていた。一層暑くなっているので、外を見ると、いつの間にかお天道様が木陰を反対側の方に作っている状態だった。暑いはずである。少しでもいいから木陰を求めてもう一度車を移動する。そのようなことをしている内に15時になってので、温泉に入りに行く。

 ここの温泉は80余年の歴史があるとか。柔らかくてすべすべしていい湯である。今日はお湯の方が外気よりも温度が低いのではないかと思うほどだった。お湯に浸っては上がってシャワーの水を被り、そのようなことをくり返している内に外の暑さのことは忘れてしまったようだった。さっぱりして車に戻ると、さあ、それからが大変。汗が噴き出して止まらないのである。熱中症にでもなったら大ごとだと、慌てて水を何杯か飲んだ。相棒の方は用意周到でいつも水のペットボトルを持参しているけど、自分は日中はあまり水を飲まない。しかし今日はさすがにまあいいやとはゆかないなと思った。汗が止まらないので、着替えをしても無駄だと考え、そのまま車を運転して丸瀬布の道の駅まで行き、そこで着替えることにして出発。走っている間にエアコンの力で少しは汗も泊まろうという算段。しかし間もなく体が冷えだしたようで、何だか調子が狂いだしたようだった。直ぐに道の駅に着き、着替えを済ます。これは相棒も同じ。

 今日の宿は上湧別の道の駅:かみゆうべつチューリップの湯という所にしている。途中遠軽町のスーパーで氷などを買う。17時半道の駅に到着。ここには幾つかの広い駐車場があるけど、いつも車を停めているトイレと水場がある所に行ったら、大型のキャンピングカーは駐車禁止と書かれていた。大型ではないのだけど、何だか入れにくい気がして、所定の文化センター前の駐車場という所に車を入れる。ところが、ここには大型のトラックも入って来て、夜間の騒音が懸念されたのだった。悪い予感は当たるもので、先に一眠りしていると相棒がブツブツ言っているので目が覚め、何かと思ったら大型のトラックがエンジンをかけっ放し、その近くにバスコンなどが何台か停まっており、そこから降りた人たちが何やら大声で話をしており、それに子供の騒ぐ声も混ざって、相棒は相当にお冠の様だった。それに加えて、蚊も侵入してきており、暑さは少し収まったものの、イライラの要因は車内外に満ちているようだった。ここに泊まるのは止めて、急遽温泉側の駐車場の方に移動する。もう23時近くになっていた。人災天災(?)入り交ざっての、暑さがもたらしたとんでもなく疲れた一日だった。それにしても北見や紋別地方はこの夏一番の暑さだったとは。別海での暮らしが、いかに恵まれたものだったかを改めて実感したのだった。明日は北上を早めなければなるまいと思っている。

今日(8/22)の予定】 

道の駅:かみゆうべつチューリップの湯 → 紋別市郊外のコインランドリーにて洗濯 →(未定)

コメント
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