山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘12年 北海道くるま旅くらしレポート <47回>

2012-08-17 05:50:19 | くるま旅くらしの話

 

【昨日(8月16日)のレポート】    

≪行程≫                                                                 

道の駅:うとろシリエトク →(R334)→ 斜里町内スーパー →(R334・R244・R391)→ 小清水町・ふれあいセンター(♨)→(道道944)→ 道の駅:パパスランドさっつる(泊) <71km>

≪レポート≫

 昨夜は夜半から時々雨が天井を叩き、突風が吹き荒れて車を揺さぶったりしていた。朝起きてBS放送を入れて見たら全く映らない。どうしたのかと外へ出て見たら、何と風がアンテナの向きを変えてしまって、これじゃあ映るわけがない。合わせるのが面倒なので、地デジだけに頼ることにした。何だかこの車だけが突風に狙い撃ちにされたのではないかと思うほどだった。天気予報を見ていたら、今日は道内はいずこの地域でも大荒れの天気となるとのこと。せっかく寒さ(?)を逃れようと船出したのに、こんなことならば、もう少しじっとしておればよかったのかも知れない。朝の気温を見ていたら、何とこのウトロの地が道内最高で26℃もあるとのこと。道理で蒸し暑いわけだ。ここも早めに出た方が良いのかも知れない。何しろたくさんの旅車で混んでおり、お互いに気を付けていても隣人には何がしかの不満を覚える状況なのである。

 天気が良ければ観光船に乗って熊を撮影したいと相棒は考えていたのだけど、こんな天気では熊どころではなく、カメラを構えたまま海の藻屑となりかねないので、それも中止。朝食の後一息入れる間もなく出発となる。ところが、何処へ行くかも曖昧なままなのだった。自分としては、髭も伸びて来ており、先ずは風呂に入りたい。小清水町にある温泉には無料での入浴が可能なので、先ずはとにかくそこへ行くことにしたのだった。出発して少し経つと雨が次第に強くなり出した。風も結構吹いており、海沿いの道路脇のイタドリの花がウエーブをするかのごとくに揺れていた。

 しばらく走って、斜里町の郊外にあるショッピングモールの中のスーパーに寄り、飲料水などを買う。これから先は名水の箇所を通らない限りは、水は市販のものを使用しなければならず、あらかじめ備えておく必要がある。どこの水道水でも自在に使用している人もいるけど、神経質な相棒とのコンビでは、自在派というわけにはゆかないのである。思ったよりも高額だったので、当面必要な分だけ買うに止めた。旅をしていて気付くのは、地域や店によって、同じ商品の価格差が大きいということである。自由競争の社会なのだから、値段に差があるのは当たり前ということなのだろうけど、その地域に住む人たちが知らずに高額のものしか手に入れられないというのは、何だかおかしいような気がするのである。これは飲料水に限ったことではない。

 小清水町のふれあいセンターという温泉施設は直ぐに判った。町の中心街にあって、付近には様々なスポーツ施設が集まって作られていた。野球場、グラウンド、プール、武道場など、ありとあらゆる至れり尽くせりの施設が用意されているように見えた。国の北海道開発に対する予算配分は、沖縄と並んで特別なものがあり、その結果がこのような形で表れているのだと思う。しかし、いつも思うのだけど、人口2万人足らずの町においてこれほどたくさんの充実した施設が揃っているのに、人口6万人を超える守谷市にはそのような施設がほんの僅かしかないというのは、どういうことなのだろうか?地方自治体の在り方に疑問を持たざるを得ないのである。恵まれた施設を持つ町や村を非難する気持ちなどさらさらないけど、箱モノばかり作って来て、本当に住民の人たちは満足を感じているのだろうか。何だか、政治や行政のインチキさを感じてしまうのだけど、これは自分一人だけなのだろうか。

 ふれあいセンターという温泉施設は、町民だけではなく我々にも開放されており、疑問や文句を挟む余地はない。午前中の利用だったけど、結構たくさんの来訪者があって、皆さんそれぞれ温泉を楽しんでおられた。このような施設の方が、ずっと価値があるなと思いながら、その恩恵に浴したのだった。入浴を終えて外に出ると、雨は止んでおり空の一部に青空も覗いて明るい雰囲気となっていた、来た時は数台しかなかった車が、いつの間にか十数台に増えており、車旅のそれと判るものの何台か含まれていた。

 相棒は先に昼食を済ませており、入浴はもう少し経ってからだというので、しばらくここにいることになると考え、TVの設定を行う。暫く高校野球を観戦する。茨城県代表の常総学園が神奈川県代表の桐光学園と対戦していた。5対0でリードされており、しばらく見ていたら、頑張って2点を入れたので、もしかしたら何とかなるかと思ったら、その裏にあっという間に2点を許してしまい、がっかりした。相手のピッチャーが三振奪取の新記録を作ったとか、確かに締まった投球内容に感心した。その後常総学園が3点の追加点を入れた時は最終回の攻撃への期待が高まったのだが、結局はそのままで終わり、今年も茨城県勢は先に進めなかった。残念だけど勝敗は時の運と実力の結果であるから致し方なし。先ずは善戦したことを褒めるべきであろう。

 この間に相棒の入浴も済んで戻ってきたので、今夜は近くにある道の駅:パパスランドさっつるという所に泊まることにして出発の準備をする。先ほど明るくなっていた空は、いつの間にか再び邪悪な雲に占領されて、いつ雨が降り出してもおかしくないような状況となっていた。このような天気でなければ、大空町にある道の駅:メルヘンの丘めまんべつが良いかなと思っていたのだけど、あそこは雷に打たれて亡くなられた旅の人が居たと相棒に指摘され、行くのを取りやめたというわけ。とにかくこんな日は、早めに泊まる場所を決め、そこへ行ってじっとしているのが肝心問わけである。パパスランドさっつるは、ふれあいセンターからは15分足らずの距離だった。

 「さっつる」というのは地名であり、漢字では札弦と書く。これもアイヌ語の当て字であるに違いないけど、その意味は良く解らない。近くにはJR七日、鉄道の駅もある様だ。この頃は鉄道を利用することが殆どないので、鉄道の路線などもさっぱりわからない。知らず知らず車社会の中にどっぷりと浸かってしまっている。時々反省はするけど、もはや批判などする気は起きない。何しろその車のおかげで旅を楽しませて貰っているのだから。さっつるの道の駅には何度もお世話になっている。ここには温泉もあり、入浴料も安い(380円)。直ぐ傍にパークゴルフ場もあって、道の駅では来訪者のためにクゴルフのクラブとボールまでが用意されている。ありがたいことである。又温泉内には地元の農家が作った野菜類がほんの少し並べて売られているのだけど、その中ではいつもプラムを買うのを楽しみにしている。これは栽培というよりも、自家の庭に植えたプラムの木がならせている実なのではないかと思いながら、その赤い小さな実を味わっている。今回もそれを手に入れることができて、今年もここへ来たんだなあというのを実感したのだった。

 何もすることが無いので、軽く夕食を済ませ、早々の就寝となった。夜は雨になるのかと思ったけど、少し風が吹いた後は静かになって、天気は鎮まったようである。

今日(8/17)の予定】 

道の駅:パパスランドさっつる → (未定)

コメント
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