山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘12年 北海道くるま旅くらしレポート <21回>

2012-07-22 05:30:35 | くるま旅くらしの話

【昨日(7月21日)のレポート】    

≪行程≫

終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在(自転車で図書館往復)    <0km>

≪レポート≫

 朝の別海の寒さは格別のようだ。いつになったら夏らしい天気がやってくるのか何だか悲観的な気分にすらなってしまう。避暑に来ているはずなのに、ストーブが恋しい朝晩を送っていると、気分は微妙に変化するのである。朝風呂に行く予定だったが、寒いので湯冷めなどして風邪でも引いたら大ごとだと思い行くのを取りやめ、その分少し長距離を歩くことにした。早朝の出発で、5時15分に車を出てキャンプ場を後にする。今日は近くの牧場を一回りするコースを選択。このコースは2時間半をかけて10kmほど歩くことになった。今朝のブログにウグイス君たちのことを書いたのだが、牧場周辺の道脇の防風林の中には、かなりのウグイス君たちが住んでいるようで、あちこちで縄張りの主張なのか、ホーホケキョと美声を競っていた。今日はなぜか警戒するウグイス君が多くて、3度ほど谷渡りの鳴き声を聞かされたのだった。その内の一羽は電線に止まって、明らかにこのジサマを見ながら鳴き声を発していた。彼の警戒の鳴き方は一度だけで、その後は清明な美声でホーホケキョと全身からの声を振り絞って鳴いているのを見せてくれた。ありがとう。

 さて、話は変って、別海に住む鳥たちの中で、最も大横暴で傍若無人の振る舞いをしているカラスのことを書いてみたい。カラスという鳥は、七つの子という歌に唄われているような世界では、子思いの愛すべき鳥だと思うのだけど、あたりかまわずにガァガァ鳴き叫び、少しでも油断すれば、自転車のカゴに積んだ肉類などはあっという間に掠め取って逃げ去ってしまう。あのようなふるまいを見ていると、どうも好きに離れない存在だ。

 別海町によらず北海道の各地はカラスの天国ではないかと思うほどカラスが多い。東京の都心でもカラスの横暴が問題となっているけど、北海道のカラスは東京ほど擦れて狡賢くはなっておらず、まあ、大した悪さもしていないと言えるかもしれない。別海町のカラスは、牧場の牛の数ほどいるように思える。別海には11万頭を超える牛たちが飼われているけど、その牛君たちに1羽ずつカラスが取りついているとすれば、その数は11万羽となる。もし2羽くらいはいるという計算なら、22万羽のカラスがいるということになる。実際にどれほどのカラスたちがこの町で暮らしているのかは知らないけど、牧場には彼らの餌となるものがたくさん見出されるのではないか。まさか牛の糞などを食べたりはしないだろうけど、牛君たちの振りまく糞便には多くの昆虫たちも寄ってきているに違いないし、時には牛君たちの配合飼料などを掠め取って食べているのかもしれない。

 基地としているふれあいキャンプ場の周辺にも何組かのカラスの家族が住んでいるようで、この時期は子育ての終わった親鳥に引っ付いて、若鳥と思える連中がやたらに鳴きまくっている。毎朝3時半ごろになると小鳥たちの一時の囀りが始まり、間もなく止むのだけど、それに交ざって見境もなく大声を発して騒ぐカラスたちには、ぶち壊しの怒りを覚えずにはいられない。キャンプ場の隣には別海町生活環境保全林のふるさとの森というのがあり、カラスたちはこの森の中などに塒(ねぐら)があるに違いないのだが、どういうわけか、わざわざキャンプ場まで来て毎朝早朝からがなり立てるのである。小鳥たちの囀りには癒されるものがあるけど、カラスの鳴き声には悪意の様なものしか感ぜられない。別海のキャンプ場においては、カラスは天敵ではないかとさえ思っている。しかし彼らもそのように思っている自分を天敵と思っているらしく、決して近寄ろうとはせず、遠くからがなり立てるのである。

 話は戻って、今日の散歩はほぼ予定通りの7時半過ぎの帰着となった。途中最初の直線道路2km余りを歩いて出会った車はゼロ、角を曲がって次の直線道路2kmほどで出会った車は前方後方からを合わせて3台、そして国道243号に出てからは、さすがに多くなって2kmの間に20台ほどの車を見たのだった。勿論人間様は車の運転者以外は誰一人そんな道を歩いてなどいないのである。それで、ふと思ったのだが、このような朝の散歩は危ないなということ。今のところ血圧も高くはなく、心臓の方も正常に動いていてくれているけど、真正正銘の糖尿患者であり、いつ何時意識を失うようなこととか、或いは歩けなくなるようなことが起こらないとも限らないのである。やたらに気にし出したらきりがないのだけど、早朝のこのような環境の中での散歩は、やはり歳を考えて油断しないことが大切ではないかと思った次第。こんなことを思ったのは初めてのことなのだが、相棒にその話をすると「当たり前でしょ!」と一蹴された。言っても無駄なのでそう思いつつイラついていたのかもしれない。いやはや、もはや老化は確実なものとなってきたようである。明日からは新たな安全コースをつくらなければならない。そう思ったのだった。

 さて、今日の一日といえば、昨日と同じように10時過ぎに、自転車で図書館に出向き、15時ころまで書き物をした後車に戻り、その後は午睡と雑用を果たすという真に変化のない暮らしぶりだった。今日は土曜日ということもあり、いつもよりは多い来訪者があるようである。昨日知り合いのKさんが来られて、久しぶりの再会を果たしたのだったが、それ以外の知り合いはお出でではなかったようである。久しぶりにサッカーやプロ野球などを見ながら夜の時間を過ごす。相棒は20時には寝息を立てていた。

【今日(7/22)の予定】 

終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在

コメント
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