山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘12年 北海道くるま旅くらしレポート <第2回>

2012-07-03 06:01:04 | くるま旅くらしの話

 【昨日(7月2日)のレポート】      

≪行程≫

道の駅:厳美渓→(R342・R4)→ 道の駅:石鳥谷 →(R4)→ 道の駅:石神の丘 →(R4・K5・R340)→ 道の駅:おりつめ →(R340・R45)→ 金吹沢鉱泉 →(R45・R4)→ 道の駅:しちのへ(泊) <266km>

 

≪レポート≫

 厳美渓の朝は起き出した4時頃まではかなりの雨降りだったが、やがて降り飽きたのか雨は止んで、梅雨に相応しい暗い曇天となった。厳美渓の道の駅は初めての泊りの様な気がしていたが、来てみるとすぐそばに博物館の建物があるのを見て、以前にもお世話になったことを思い出した。今日は厳美渓の渓谷の流れを味わい見ることはできないけど、渓流に鍛えられた岩肌の奇岩はなかなか印象に残るものだった。しかしその景観よりも少し上流にある骨寺村の伝統的文化的景観(正しい呼び方なのか自信がない)の方がより印象に残っている。今は平泉の藤原文化遺跡は世界遺産に登録されたけど、以前訪ねたときは未登録で、その時はこの骨寺村も一緒に登録の対象に含まれていたのだった。しかしこれが認定のネックになったようで、これを外してようやく登録が認可されたらしい。世界遺産というのの認定基準がどんなものなのか良く解らないけど、日本人としては骨寺村の平安時代の荘園の姿が、残された地図とほとんど変わらないままに今日に残っている景色も又立派な世界遺産に入るのではないかと思えてならない。きらびやかな建築物の様なものでないと目立たないので、認可の対象にならないというのは如何なものであろうか。この話はこれまで。

 さて、今日も又昨日に引き続いての移動日である。今回の旅からはBS放送の視聴が可能となったので、在宅時に見ている韓流歴史ドラマの「太祖王建」を見たいと思っている。しかしその開始時刻は9時であり、それまでここで待っているのは時間の無駄というものだ。どうするかしばらく迷った後、2時間以内には花巻市の道の駅:石鳥谷まで行けるはずだと考え、そこまで行ってから見ることにしようと決め出発する。時刻は6時35分だった。R4はさすがに空いていて、走っているのは長距離のトラックばかりだった。流れに入って後をついて走っている内に8時20分には道の駅に到着。さっそくBSアンテナを設定する。暫く迷ったけど、どうにか無事に見ることが可能となった。アンテナを決める要領がまだ下手くそで、時間がかかるのである。それから10時までしっかりと放映を楽しむ。やはりBSを見られるようにしたのは正解だった。

 満足の後は再び北上を開始。盛岡郊外を通過し、しばらく走って岩手町の道の駅:石神の丘にて昼食休憩とする。珍しく昨日に引き続いて昼食は外食となった。旅の間の外食は極力避けるようにしているけど、移動の際にはやむを得ないことが多い。久しぶりにカレーライスを食べたが、珍しくカレーらしい辛さを味わった。カレーの辛味には強い方なので、これは満足だった。昼食の後は再び北上開始。予定ではそのままR4を北上して三戸の先から八戸に向かうことにしていたのだが、時間的に余裕もありそうなので、急に九戸村の道の駅:おりつめに寄って見たくなり、一戸から県道を九戸村に向かうことになった。おりつめの道の駅は春の東北めぐりで何度もお世話になっている気に入りの場所の一つである。この村にある二つの珍奇な植物にも会ってみたい。その一つは千本松という松の木であり、もう一つはしだれ桜ならぬしだれ栗の大木である。今頃の季節ならば、しだれ栗は緑の葉を繁らせ花を咲かせているかもしれない。

 県道の坂道を上り峠のトンネルを潜って坂を下ってしばらく行くと、なんだか懐かしい景色となった。若しやと思って左を見たらなんと、やっぱり千本松のある場所だった。千本松は健在だった。一本の幹から千本とは言えないけどかなりの数の枝を箒状にまっすぐ上の方に伸ばしている姿は、曲がりくねった枝を売り物にしている松の木とは違った威風を感じすらするのである。一本で千本の姿をしているということからの命名なのであろう。 

   

九戸村にある千本松(別ほうき松)の雄姿。幹から放射状に絵札を伸ばしている姿は、曲がりくねった松の姿からは想像できない。もしかしたら、これこそが本来の松の姿なのかも。 

さらに少し行ってR340に出て、道の駅の方に少し行くと、あった!しだれ栗が目に飛び込んできた。まさにしだれ(=枝垂れ)栗である。以前は早春だったので葉のない骨だけの枝垂れ姿だったけど、今日は豊かな緑の葉をびっしり垂れ下げて茂らせ、もう終わりに近づいた花を匂わせておいた。なぜこの土地にこのような樹が存在するのか不思議である。二つの珍樹を見て満足した後は道の駅:おちつめに行き暫し休憩する。今日は折爪岳は雲の中だった。名物のヒメホタルたちは順調に育っているのだろうか。

   

  

九戸村にあるもう一本の珍木の枝垂れ栗。日本ではこの他には長野県に数本あるらしい。どうしてこの木だけが枝を垂らす気になったのか、木の気持ちは不可解である。

 九戸村を出た後は、温泉に入るべく八戸市郊外にある金吹沢鉱泉に向かう。この鉱泉は情報誌の「温泉博士」に無料入浴先として掲載されているものである。1時間ほどで無事到着。鉱泉だけど人気のある湯のようで、4時前の時間帯なのにかなりの人が訪れていた。素朴な浴場で8人ほど入れる浴槽とその隣に少し小さい冷水の浴槽があるだけだった。ラジウム鉱泉とあったので、それが人気を呼んでいるのかもしれない。ラジウムも放射能の一つではなかったか。放射能のことはさっぱりわからない。いつもよりは早めに車に戻って相棒の帰りを待つことにした。

 今日の泊りは近くの道の駅をと考えていたが、まだ時間があるので、思い切って道の駅:七戸まで行ってしまうことにする。七戸の道の駅はなかなか魅力的だし、明日は大間へ行くだけの行程なので、今日の内に七戸まで行っておけば、明日の午前中いっぱいはそこでゆっくりできるというものである。16時30分出発。途中霧の世界を走ったりしながら七戸の道の駅に着いたのは18時少し前だった。普通の天気ならまだ十分に明るいはずなのに、今日は霧と雨ですっかり暗くなってしまった感じだった。昨年ここにお世話になった時は未だ開店準備中だった隣接するイオンのショッピングモールは、もうすっかり出来上がって何年も前からそこにある様な存在だった。

 とにかく今日も早寝を実践することにして、TVも見ることなく8時ごろには寝床の中へ。

【今日(7/3)の予定】 

道の駅:しちのへ →(R4・R279)→ 道の駅:よこはま →(R279)→ 大間キャンプ場(泊)

コメント
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