東京多摩借地借家人組合

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家賃の大幅値上げの調停が不調

2011年02月17日 | 地代家賃の増減
 国分寺市並木町の一戸建ての借家に住むHさんは、6年前に以前の借家を明渡すかわりに、新築で新しい建物を建てるので移ってほしい家主に言われ、直ぐ近くの借家に5年契約で家賃6万3000円で移転しました。新築の建物に入居できるということで以前の家賃から1万4000円もアップしました。その時も口約束で5年が経っても大幅な値上げはしないからということで、Hさんは移転に同意しました。

 ところが、5年経った昨年1月に2月分の家賃から13万円に増額するか、それが不可能なら3000万円で土地と建物を買取るよう弁護士を通じて内容証明郵便で請求されました。Hさんは、どちらも応じられないと回答したところ、家主は昨年7月に家賃を月額11万円に増額する調停を立川簡易裁判所に起こしてきました。調停では、調停委員から「値上げに応じないと裁判になったらあなたは住んでいられなくなる」と脅されましたが、Hさんはその都度組合の法律相談に参加し、調停で頑張りました。調停委員は、最終的に双方の間を取って月額7万5000円ではどうかとの案が提示されましたが、Hさんは10年間その金額で値上げしないのなら生活を切り詰めてでも応じる旨を回答しました。しかし、家主側はその提案を拒否し、調停は4回目で不調となりました。

 その後、2ヶ月が経過するが、家主からは何の音沙汰もありません。Hさんは、裁判になることも覚悟していますが、これ以上値上げされたら年金生活で暮らしていけなくなると頑張る決意です。


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