村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋の日はさびし切なし

2021-10-06 23:36:38 | 村雨庵 稽古 

与謝野晶子
秋の日は 
さびし切なし 
部屋の棚 
あらゆる花を 
もて飾れども

今日は十月第一週目の水曜稽古
風炉の名残の月
中置の点前になる
掛物は一行
閑坐聴松風
閑坐カンザして松風ショウフウを聴キく

待合は酒井三良の画
豊穣と箱書のある
見事に実った稲刈りをし、脱穀している婦人達を書いている

籠花入れに秋草を盛りたくさん入れて
と言いたいが庭のわずか咲く花を
楚々と入れるのみ

細水指をいくつかと
傷つき金継ぎした茶碗など
ここぞと使って稽古されたし

小板で中置の炭手前
濃茶に薄茶
一年ぶりでも案外覚えていると
85歳のお弟子様の感想

座るも立つも
背筋が伸びて見事なる姿に
ただただ感心する
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写真はモッコク

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