村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

歌のちちはは

2019-01-16 23:10:52 | 村雨庵 稽古 
江戸時代寺子屋などで
お習字の勉強をすることを
手習いというが
手習いは文字を書くだけでなく
歌を作りそれを書くこと
古歌を書いたりすることも手習いと言う


今日の掛軸は
冷泉為村の和歌二首
冷泉為村は冷泉家15代
江戸中期の公卿 歌人

この二首は
歌を学ぶ人やお習字をするひとの
まず初めに勉強する和歌だ
古今集仮名序にて
紀貫之が
父母ともなる歌だ
と言う二首の歌

それを冷泉為村が手習いの初めの
お手本にと授けたもののようだ


難波津にナニワズニ
咲くや木この花冬こもり
今は春辺と咲くや木の花
王仁

安積山アサカヤマ
影さへ見ゆる山の井の
浅くは人を思ふものかは
陸奥国の前の采女作

歌の父母の二首を
覚えておこう
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今日は小正月

2019-01-15 22:24:09 | 短歌・俳句の事
松とりて世ごころ樂し小正月 几董 

高井 几董
タカイ キトウ
1741 - 1789
江戸中期の俳諧師
夜半亭三世。
別号に
晋明、高子舎、春夜楼、塩山亭。

夜半亭ヤハンテイとは
江戸時代の俳諧の一派で三代続いた
一世・早野巴人ハヤノハジン
二世・与謝蕪村ヨサブソン
三世・高井几董タカイキトウ


一月十五日の
今日は 小正月

1月1日を 大正月
今日
1月15日は 小正月

小正月は
14日から16日までの3日間
または、
14日の日没から 15日の日没
または、望の日、
または、元日から15日までの15日間

色々あるようだ
女正月とか
返り正月、
戻り正月とも
言うらしい

小豆粥が食べたくなった
一日遅れでも良いから
明日 作ろうかな
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鶯宿梅オウシュクバイ

2019-01-14 20:59:49 | 植物・茶花
先日のお稽古で紫兎先生は
紅梅と松を青磁の花入にいけられた
紅梅と白梅
どちらが先に咲くのかなど
話題に上がった
調べると
品種により異なり
決まっていないようだ

「梅」というと茶杓の銘に
鶯宿梅と書かれている

鶯宿梅オウシュクバイ
村上天皇の時、
清涼殿前の梅が枯れたので
紀貫之の娘
紀内侍の家の梅を移し
植えたところ、
枝に
「勅なれば
いともかしこし
うぐひすの宿は
と問はば
いかが答へむ」

という歌が結んであり、
天皇はこれに深く感じて
梅の木を返したという、
拾遺集・大鏡などにみえる故事。
また、その梅の木。
(デジタル大辞泉の解説)

写真はうちの椿
「本白玉椿」

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相生アイオイ

2019-01-13 23:12:39 | 食事会
立ち別れ
いなばの山の 
峰に生ふる
まつとし聞かば 
今帰り来む
   中納言行平
   
まつとし聞かばの
「まつ」は
「松」と「待つ」の掛詞
花月の「松」もこの和歌から
「待つ」の意味合いがあると習った


「松」は永遠や長寿を象徴する事が多い
相生の松というも

「相生の松」とは
雌株・雄株の2本の松が寄り添って生え、
1つ根から立ち上がるように見えるもの。
また、黒松と赤松が
1つの根から生え出た松のこと。

では
相生アイオイとは何

2本以上の木が同じ根から生え出ていること。
特に相生の松。
転じて、夫婦が仲睦まじいこと。
また、「相老」とかけて、夫婦が共に長生きすること。
(ウィキペディアより)
だそうだ


今年初のサカチカ食事会
写真は
里芋のうま煮
鶏の治部煮
青菜の煮浸しと
法蓮草と芹のゴマ和え
これに ご飯
新潟のオー先生から頂いた
コシヒカリ
汁物は牡蠣の霙ミゾレ椀
ザ 和食だ
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金槐和歌集

2019-01-12 23:06:37 | 短歌・俳句の事
鶴の岡
あふぎて見れば 
峰の松
梢はるかに
雪ぞつもれる
   金槐和歌集 源実朝

『金槐和歌集』
源実朝の家集。
藤原定家より
相伝の『万葉集』を贈られた
建暦3年(1213年)12月18日頃成立
とする説が有力。
『金槐和歌集』の
「金」とは鎌の偏を表し、
「槐」は槐門(大臣の唐名)を表しているため、
別名鎌倉右大臣家集といわれている。
昭和4年(1929年)に佐佐木信綱によって発見された定家所伝本と、
貞享4年(1687年)に版行された貞享本の
2系統が伝えられている。


源頼朝の嫡出の次男
兄の頼家が追放されると
12歳で征夷大将軍に就く。
政治は始め
執権を務める北条氏などが
主に執ったが、
成長するにつれ
関与を深めた。
官位の昇進も早く
武士として初めて右大臣に任ぜられるが、
その翌年に鶴岡八幡宮で
頼家の子公暁に暗殺された。
これにより鎌倉幕府の源氏将軍は断絶した。

歌人としても知られ、
92首が勅撰和歌集に入集し、
小倉百人一首にも選ばれている。
家集として『金槐和歌集』がある。
小倉百人一首では鎌倉右大臣とされている。
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一花三葉

2019-01-11 23:23:24 | 植物・茶花
写真はうちの庭
何故か土から直に
一花三葉の椿の花が咲いている
不思議

加茂本阿弥らしい

加茂本阿弥椿がすぐそばにある
右隣は明石潟 曙 赤角倉 香り姫
左隣には紺わびすけ 白金魚葉椿
中の木戸の奥には
大神楽
本白玉
白わびすけ
横の空き地には曙 羽衣 のりこぼし
それともうひとつのは
名前を忘れた


写真の右手には寒葵が見える
やっと葉が五枚になった

寒葵は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の植物
別名:カントウカンアオイ。
ギフチョウの幼虫の食草としても知られる。
日本固有種で、
本州の関東地方から近畿地方、四国に分布する。
山地や森林の林床に生育する。
小型の多年草。
茎は短く、地面を匍匐する。
葉は互生、卵形~卵状楕円形で、
先端は尖り、基部は心脚、
長さ6-10cm、幅4-7cm、
濃緑色で白い斑紋がある。
花期は秋季(10-11月)で
地面に接して咲く。
(ウィキペディアより)

小さな庭だが
生命が息づく

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初雪や

2019-01-10 23:13:23 | 植物・茶花
初雪や水仙の葉のたわむまで 芭蕉

水仙はスイセン属
ヒガンバナ科
市販の球根を買って花壇や鉢に植えて育てる。
一定の寒さに当たらないと開花しない性質を有する。

ニホンズイセンだと初春には開花するが、
西洋スイセンは4月ごろに開花する。

スイセンは日本の気候と
相性が良いので、
植え放しでも
勝手に増える。


スイセンという名は、
中国での呼び名
「水仙」を音読みしたもの。
仙人は、
天にあるを天仙、
地にあるを地仙、
水にあるを水仙という
中国の古典に由来する。
水辺で咲く姿を仙人にたとえたのであろう。
別名に雪中花、雅客。
(ウィキペディアより)


今日も寒い
昼間はおうたいのお稽古だったが
お休みした
寝てる
木曜稽古の夜の部は
二人ともお休み
結局みなお休み
ずっと寝てる
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巴釻の扱い

2019-01-09 23:17:59 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
お昼前にエアコンをつけ
炉に炭を入れて
茶室をあたためる
いくら換気扇をつけても
締切は危険だ
窓を少し
開けるが
寒いのなんのまるで雪国
スキー場のようだ
まだまだ本調子ではないけれど
体調もだいぶ回復してきた
我ながら動きが軽い
この調子で元気になろう

今日の炭手前
使う釜釻はトモエカン

巴釻の扱い
①右手で横から取り、
両手で割るように持ちます。
②カンを持った右手を
向こうへずらします。
③左手の指先に、
右手の親指を添えていた部分を
あててカンを右にまわし、
右手で持ちかえます。
④そのままの手で、
左は手前、
右は向こうから通します。
と淡交社の本に出ていた

実際に稽古してみよう
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寒枝霜雪傲カンシソウセツニオゴル

2019-01-08 23:41:19 | 紫廼茶話会
寒枝霜雪傲 深省
とある色紙皿
深省シンセイとは
尾形 乾山のこと
1663- 1743
名は惟充。
通称は権平、新三郎。
号は深省、乾山、霊海、扶陸・逃禅、
紫翠、尚古斎、陶隠、京兆逸民、
華洛散人、習静堂など。


今日は一月八日
紫兎先生の初稽古
床の間は
富士山と雲海に日の出の図
青磁の花入に
松と紅梅がいけられている

一月八日は初薬師
毎月8日と12日が縁日
その年の
最初の縁日が初薬師
ほかに四万六千日の
7月10日も縁日があるとか
元旦詣は
3000日の参詣と
同じ利益があるらしい
お得です

一月八日 松の内が昨日で明けた
家に帰ると木戸にあった
門松やお飾りを外してあった
そう
お正月はおしまい
普段に戻ろう
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今日は人日

2019-01-07 23:36:02 | Weblog
写真は四日に
時間待ちで入った
ケーキ屋さん
そこでは一緒に行った友人達と
待ち合わせしたのだが
来るまでの時間に
参加した初釜の会記を
思い出しつつ書き出した
これがとっても楽しい


今日は五節句のひとつ
人日ジンジツ

1月7日。
七草の節句ともいう。
霊辰レイシン、
元七ガンシチ、
人勝節ともいう。

古来中国では、
正月の1日を鶏の日、
2日を狗(犬)の日、
3日を猪(豚)の日、
4日を羊の日、
5日を牛の日、
6日を馬の日とし、
その日にはその動物を殺さないようにしていた。
そして、7日目を人の日(人日)とし、
犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。
また、この日には
7種類の野菜(七草)
を入れた羹(あつもの)を食べる習慣があり、
これが日本に伝わって七草がゆとなった。
日本では平安時代から始められ、
江戸時代より一般に定着した。
人日を含む五節句が
江戸幕府の公式行事となり、
将軍以下全ての武士が
七種粥を食べて
人日の節句を祝った。
また、この日は新年になって
初めて爪を切る日ともされ、
七種を浸した水に爪をつけて、
柔かくしてから切ると、
その年は風邪をひかないと言われている。
(ウィキペディアより)

七草は
秋の七草のことをいい
春は七種ナナクサと書くとも
ウィキペディアにあった

ゆっくり寝ていたので
少しお腹が空いた
今日は七草
いや七種
お餅入のお粥を
一日中食べていた
弱った胃を休めてくれる
確かに 身体に優しい
この一年の無病息災
叶えられるように
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元気の素

2019-01-06 22:54:16 | 村雨庵 茶事茶会
一寝入りしたあと茶室へ行ってみた
常には人けのない茶室
この時期は突き刺すように寒く
茶が無いときは
用事がない限りいかない

抹茶の缶を取りに
一寝入りしたあと
茶室へ行ってみた
ほのかに暖かい
微かに香の薫りがする
六時間前には村雨庵社中
十名のお弟子様との初釜があり
初炭 食事 濃茶 後炭 薄茶
扇子と懐紙をお渡し
その後福引で
茶碗がたくさん当たる
もっとも大したものではないが

写真の軸は冷泉為恭筆
でも贋物らしい

二日間
ブログが書けなかった

四日の金曜日は関西方面の初釜に招かれ
一日茶味に浸ったのだが
その帰りの新幹線で具合が悪くなった
お腹が空いたので
待合室でチョコパイを食べたからか
睡眠不足で疲れていたからか
寒いため冷えたせいか
原因は不明だが
家に帰るのがやっと
次の日はずっと寝て
今日もどうなることかと

でも十時頃から
お弟子様四名が早く来
掃除から今日の道具
外の水撒きまで
整えた

私は座っているだけだが
段々元気がわいてくる
お酒もお弁当も食べられないが
お吸い物はお代わり
お弁当は食べないが
花びら餅とお干菓子は食べた

倒れそうでも茶室にいれば
だんだん力がわいてくる

そうだ
お茶は
元気の素
それに
まちがいない
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硯の海

2019-01-03 23:21:43 | Weblog
初日さす硯の海に波もなし 正岡子規

今回は年賀状を書かなかった
葉書は150枚を買い
硯を出して準備はしたのだが
それからが進まず
結局一枚も書けない
やめた
年賀状は出さないことにした
申し訳ない

今日は三日
KEIKOちゃんが来た大晦日から
殆ど動かず
こたつに座るか寝るか
どこへも出掛けずいたが
急に気がついた
一か月前だから
新幹線の切符を買うこと
すぐさま買いに出掛けて
すぐ帰ってきた
買えた
それで今日の
用事は終わり

明日は
早い新幹線に乗って
出かけるから
早めに寝よう
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正月二日

2019-01-02 23:00:26 | 短歌・俳句の事
ぬかづいて曰く正月二日なり 夏目漱石

今日は正月二日
用事はない
どこにも行かず
駅伝のテレビを見ていた

いつもなら
暮れか新年には必ず
茶事に呼ばれ
ウキウキしながら
着物で伺ったのだが
今年はどちらも無し
だからと言って
うちでする元気はない
年末年始に茶事をすること
それは想像以上に大変だ
お正月でもゴロゴロできないし
支度でゆっくりできないだろう
今まで茶事で招いてくださったことに
感謝

正月二日
お昼12時に予定どおり
出前が届いた
暮れのうちに
頼んでおいた
今日の昼食は
カレーセットとナン
作るのが面倒
出掛けるのも面倒なとき
便利だ
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なにもなき

2019-01-01 22:29:05 | 短歌・俳句の事
なにもなき元日もよし日向ぼこ 中勘助
【中勘助】ナカ カンスケ
[1885~1965]
小説家・詩人。
東京の生まれ。
処女作「銀の匙」で夏目漱石に認められた。
隠者的生活を送り、
孤高の作家として知られた。
小説「提婆達多(でえばだった)」
「犬」、詩集「琅玕(ろうかん)」など。
(デジタル大辞泉の解説)

元日はお雑煮をつくり
頼んだおせちを食べる

今年は
赤坂 有職のおせち
車海老旨煮、
煮鮑、
数の子、
蛸の桜煮、
いくら醤油漬、
銀だら西京焼、
ほろほろ鳥燻製、
穴子昆布巻、
鯛龍肥巻、
紅鮭絹田巻、
蓮根旨煮、
ぶどう豆、
里芋旨煮、
たけのこ、
椎茸旨煮、
栗甘露煮、
伊達巻、
紅白蒲鉾、
京人参含め煮、
京手毬麩、
絹さや 
全21品目

出来合いのおせちを買っても
結構 食べないものも
食べられないのも
あるのだが
今年のおせちは
量は少なくともどれも美味

お昼はシャーピン二枚
シャーピンは縁日で売っている
餃子風屋台料理で
お正月には必ず並んで買うのだ

夜は炊きたてのご飯と
のどぐろの一夜干し
おせちの残り
お吸い物

お菓子も食べ放題であるから
体重は増加
顔が丸くなった
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