村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

金槐和歌集

2019-01-12 23:06:37 | 短歌・俳句の事
鶴の岡
あふぎて見れば 
峰の松
梢はるかに
雪ぞつもれる
   金槐和歌集 源実朝

『金槐和歌集』
源実朝の家集。
藤原定家より
相伝の『万葉集』を贈られた
建暦3年(1213年)12月18日頃成立
とする説が有力。
『金槐和歌集』の
「金」とは鎌の偏を表し、
「槐」は槐門(大臣の唐名)を表しているため、
別名鎌倉右大臣家集といわれている。
昭和4年(1929年)に佐佐木信綱によって発見された定家所伝本と、
貞享4年(1687年)に版行された貞享本の
2系統が伝えられている。


源頼朝の嫡出の次男
兄の頼家が追放されると
12歳で征夷大将軍に就く。
政治は始め
執権を務める北条氏などが
主に執ったが、
成長するにつれ
関与を深めた。
官位の昇進も早く
武士として初めて右大臣に任ぜられるが、
その翌年に鶴岡八幡宮で
頼家の子公暁に暗殺された。
これにより鎌倉幕府の源氏将軍は断絶した。

歌人としても知られ、
92首が勅撰和歌集に入集し、
小倉百人一首にも選ばれている。
家集として『金槐和歌集』がある。
小倉百人一首では鎌倉右大臣とされている。
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