村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

かくこそありけれ

2019-01-29 22:56:27 | 短歌・俳句の事
世の中は
かくこそありけれ
吹く風の
目に見ぬ人も
恋しかりけり(古今475)紀貫之

世の中はこのようなものだ
吹く風のように目に見えない噂だけで
会ったことのないその人をも
恋しく思ってしまう


紀貫之
[870ころ~945ころ]
平安前期の歌人。
三十六歌仙の一人。
大内記・土佐守などを歴任。
紀友則・凡河内躬恒・壬生忠岑と
古今集の撰にあたり、
仮名序を書いた。
著「土佐日記」、家集「貫之集」など。
(デジタル大辞泉の解説ヨリ)

紀貫之は
古今集の撰にあたり、
仮名序を書いた。とある

やまとうたは
ひとのこころをたねとして
よろづのことのはとぞ
なれりける

大和歌/倭歌
の反対語は唐歌カラウタ
漢詩のこと

日本の和歌は
人の心を種として
万ヨロズのことのは
たくさんの言葉となりました

短歌をつくろう
今年初の短歌
普通は一行に書くのだが
私は分けて書いてみた

年齢を
重ねても
なお
美しき
金糸銀糸の
晴れ着の茶人ら

赤々と
燃ゆる炭の火
覗き込む
ふくよかなりし
客らの
面オモテ

村雨庵

コメント
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