村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

椿が上を春の雨 青羅

2012-03-05 23:50:47 | 茶の事
いつだったか雨の日に
鍼の先生がおっしゃった
「雨は厭ですね
雨だと損したような気もするし
雨が降って
いい事ないでしょう
晴れはいいですよ」

「そうですね
確かに晴れの日は嬉しいですね 
でも雨を嫌いな人ばかりではないでしょう」

「雨の音を聞きながらお茶をしていると
雨も良いですよ
閉じ込められた茶室になお閉じこもり
釜の松風と外の雨滴声を聞き・・・
濃茶を練る間のしばし無言の時間
お茶はいいですよ」

「そうか、そう言えば村雨って雨ですものね」


今日は雨だ
雨だと何となく具合が悪い
夜もお香の稽古日だったが
すっかり忘れてしまい
どうしたのと連絡が入る
結果 やすみ
今日は一歩も外へ出ない

傘もささず雨靴もはかない
それ位の雨がいい


落つみし
椿がうへを
春の雨 
青蘿

松岡青蘿マツオカセイラ 
江戸後期の俳人1740-1791

わが庭の椿も雨に打たれつ
ひと雨ごとに春になる・・・




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