村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

木賊の青や寒雀

2022-01-12 23:14:30 | 村雨庵 稽古 

残るもの木賊の青や寒雀 中村汀女

寒かった
ホッカイロを三個張り付けても寒い
今日は水曜稽古
棚は三友棚を使おう
三千家に因み
また松竹梅に因む
松材の天板と地板が厚く
非常に重い
丈も高いので水指は少し大きめでも
合うと思う

三友棚は
明治初年、大徳寺管長の牧宗宗壽和尚が
三千家の融和の象徴として、
大徳寺山内の松・竹材を提供し、
つくられたその合作の棚を
「三友」と名付けられた。

表千家十一代・碌々斎瑞翁宗左は
松材の円形の天板と方形の地板に
拭漆をして好む。
裏千家十二代・又斎直叟玄室は
二つ節・三つ節の二本の竹柱を好み、
三つ節には自然の細枝を二本V字につけたまま、
勝手柱として、
袋釘・柄杓釘として併用した。
武者小路千家十一代・一指斎一叟宗守は
円形の天板の小口に、
梅花の蒔絵を十箇所二十二輪つけた。

牧宗和尚の銘記がある本歌は四個製作され
各家と大徳寺に収まる。
三千家とも炉にのみ使用する。

コメント
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