村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

富士桜茶会

2015-08-25 23:13:35 | 茶事 茶会 
四谷8時発のバスで
やましたの富士桜茶会へ行く

サカチカさんと二人で行くはずが
風邪気味でダメ
代わりを探すが誰もいない
たぶん暇だろうとkeikoちゃんに電話してみると
やはり予定はないとのこと
場合にもよるが一人では寂しい
一緒に行こう

別荘地にある茶室
普段なら気温も都心より低く
爽快な大気なのだが
今日は四谷でも涼しい
現地は雨も降り寒い

薄茶席は 
もとは米蔵だったという
畳が床暖房になっており
ほのかに温かい
正客には六十代の方がお座りだが
四番目位にお座りの年上の方が
正客を無視し
自分が何回も参加している事や
水屋の方と知り合いであることを
何度もアピールする
席主が道具の事をお話すると
言葉を繰り返すだけ
ほかには意味不明のお喋りをする
きっと正客になりたかったのでしょうが
誰もどうぞとすすめなかったのだ



10名ほどのグループで
薄茶から点心そのあと濃茶となった
点心の時もグループで座る 
顔なじみになった方々とお話して
「点心のあとの濃茶で良かったですねと」 
と私がいうと

「そんなことないでしょ、始めはとにかく濃茶よ濃茶、
その後うす茶で点心は最後ですよ、そう決まっているのよ」
と さっき正客になりたかった様子の
七十代後半のお茶の先生が苦々しく
そして厳しく仰る

すきっ腹に濃茶は厳禁だが
順番はどっちでも良いし
黙っておこうかとも思った が
私め胃は弱いのだが気は強いのだ

「そうですね お茶会の時はそうですね、
でも茶事では懐石の後に濃茶になりますから」

「っそ そうね茶事ではね」と苦虫先生は仕方なく小声になる

濃茶席に入るとすでに正客に座られて
ご亭主に
「点心の後の濃茶でよかったですわ」
なんて我が物顔で仰っていた
正客は客の代表者、
亭主と道具や取合せを語り合い
その風情を堪能する
はずが
そういう気配すらなかった苦虫先生
「ご正客になって頂き有難う御座いました」
最後にみんなでご挨拶

見知らぬ茶人たちとの茶会では
たまには こういうこともある
憧れるようなお茶の先生は
ホントに少ない




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