村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

ふじわらの さだより

2015-08-15 21:07:35 | 中古三十六歌仙
中古三十六歌仙の一人
藤原定頼

藤原 定頼(995-1045)
(ふじわら の さだより)
藤原公任の長男
小倉百人一首では権中納言定頼。
64番 朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに あらはれわたる 瀬々の網代木

ウィキペディアには
少し軽薄な性格であったようで、
小式部内侍にやり込められた逸話が残っている。
相模や大弐三位などと関係を持った。
音楽・読経・書の名手であり、容姿も優れていたという。

また
一条天皇の大堰川行幸の
お供で和歌を詠んだときのこと、
父の公任も同行していて
定頼の歌の出来映えを心配していた。
すると定頼の番になり
読み手が上の句を
「水もなく見え渡るかな大堰川」と読み始めた。
満々たる大堰川を前にして
「水もなく」とはどういうつもりだ、
何という不調法な、
と公任が思っていると
「峰の紅葉は雨と降れども」と
朗々と下の句を詠み上げた。
そのあまりの見事さに、
公任もうれしさをこらえきれず、
思わず会心の笑みを漏らしたという
(『西行上人談抄』)。







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