新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

『 The Queen 』

2007年04月27日 | 映画

Queen_1このチラシと、キャッチフレーズ『世界中が泣いたその日、たった一人涙を見せなかった人がいた』にひきつけられて『クィーン』を観て来ました。

10年前のダイアナ妃の衝撃的な事故死。それに対してエリザベス女王は、民間人となったダイアナには必要ないとコメントを出さず無視した結果になりました。国民的な絶大な人気を誇るダイアナに対する侮辱だと民衆の不信感は増大します。タブロイド版も批判的な記事を書き立て、国民と王室が離れていくことにブレア首相は危機感を募らせました。

窮地に追いこまれた苦悩の女王を救い、国民との和解に力を注いだのが、首相に当選したばかりのブレア首相でした。

事故から1週間、国民から思いもしない怒りをぶつけられた女王の苦悩と人間性、意外に家庭的な王室の日常、女王の威厳、元首としての立場など、ロイヤルファミリーの内側が映し出されてたいへん興味深い映画でした。

2007年、アカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンは、さすが、完全に「エリザベス女王」になりきっていました。威厳と品位とプライド、そして公には見せない人間性をこれほど見事に演じられるということがすごいことだと思います。

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