出光美術館で求めた今年のカレンダーは、仙崖和尚の書画集です。75×35の小さな掛け軸という感じで、軽妙洒脱なタッチの書画を毎月楽しんでいます。
4月は、二字書額『止戈』。解説には『戈(ほこ)を止どむとは、戈を用いることを止める、すなわち兵乱を止めることを意味する。 ところで、「武」という字は戈と止との組み合わせである。本来「武」とは、戈を止どむことなのである。』と書いてあります。
なるほど含蓄のある言葉だと思いました。今まで私の持っていた猛々しいイメージと違って、平和的な解釈に頷くことしきりです。漢和辞典の「戈」の部でも、これが本来の解釈だとでていました。
一方、漢和辞典の「武」では、『戈(ほこ)をもって兵乱を防ぎとめる。一説に人が戈をもって前進する意という。』と書いてありました。こちらはやっぱり武器は使うんだ…。
今やハイテクの兵器や武力とかまびすしい世界ですが、仙崖和尚と同じ解釈が実現できることを願っています。