
昨日は泊りがけで岐阜県の平湯温泉まで出かけておりました。そして今朝早朝に愛車のPanasonic XU-1で上高地まで走ってきました。いつものように沢渡に車を置いて釜トンネルまで一般道の158号線をひたすら登って行って、残り釜トンネルからは10分ほど走って大正池に到着しました。

早朝だった事もあって大正池にはベール状の霧がかかってちょっと幻想的な雰囲気でした。当然の事ながら人もそれほど見かける事もなく、お盆前でしたが静かな上高地を楽しめました。路線バスはまだ早朝だった事もありましたが、それでも乗車率は普段より高かった感じです。いくらマスクを着用していると言っても車内で感染する可能性は否定できないので、人と一切接触する可能性がゼロのE-Bikeが今はベストな交通機関です。

大正池の湖畔に人がまばらにいますが、霧の中に佇んでいます。大正池からスタートする遊歩道は結構歩いている人が見られました。路線バスで降りてここから河童橋まで歩いて帰りはバスターミナルからバスで沢渡まで帰る行程が一般的です。その逆もありますが、だいたい前者がおすすめです。

とりあえずこれで8月はもう忙しいので歩き回れません。また今週11日からはスターウォッチングが5日連続でありますし、その後も星フェスの会議や準備なども色々とあるので、しばらくは大人しくしています。

ところで昨夜の目的は、仕上がったビクセンピラー脚を施設へ届けてきて、そのついでにAP赤道儀のワイヤレスユニットのデモ使用をしてきました。午後11時頃までやっていて今朝また5時起きで上高地へ行ったので疲れました。
それで実は初めてAP赤道儀とワイヤレスユニットで自動導入をしたのですが、一応はきちんと自動導入は機能してくれました。流石に60倍速は遅いですが、お客さんと話しながら他の望遠鏡も使いながらやればそれほど違和感なく使えます。導入精度も極軸合わせをきちんとやって尚且つアライメントも正確に行っていれば、他のビクセン赤道儀同様に自動導入ができました。自動導入の速度は確かに遅いですが、音も静かですし、話しているといつの間にか導入できているので、自分で使った感想としては十分観測や撮影に使えると思いました。
この遅いAP赤道儀で自動導入を上手に使うには、出来るだけそれぞれの天体が近いところ、つまり集中しているエリアで使うのをおすすめします。例えば琴座のベガでアライメントをして最初にM57を入れて、次にM27を入れて、その後か前にM13を入れるとそれほど時間をかけずに自動導入を楽しめます。またサソリのアンタレスでアライメントをしてから射手座周辺のM20-M8-M16-M22みたいな感じで導入していければ待たせる時間も少ないので導入に要する時間もそれほど気になりません。
もし他にポルタIIの経緯台などがあれば、そちらと併用していけば導入に際してのタイムラグを他の望遠鏡の操作で補う事もできます。ワイヤレスユニットをAP赤道儀で使う方は極々少数かと思いますが、トータルでの購入価格や移動しての使いやすさを考えるとAP赤道儀とワイヤレスユニットの組み合わせも悪くはないと考えています。
メーカーHPではAP赤道儀はワイヤレスユニット非対応とありましたが、赤緯モーターモジュールを追加していれば自動導入できるんですね。
とても勉強になりました。
赤緯モーターモジュールとワイヤレスユニットを追加購入するとSX2WLに価格が迫ってしまいますが、AP赤道儀の使いやすさも魅力的です。
確かにメーカーでは、機能的に実用的では無いという事で非対応としてありますが、実際に使った限りでは自動導入できます。ただ60倍なので、15度動かすのに60秒ほどかかります。この時間は実際に使ってみるとそれほど長くは感じませんが、コツとしては天体が多い近くの星を使ってアライメントをすればそれほど苦になりません。しかし、既にAP赤道儀をお持ちならですが、そうでないならSX2-WLをおすすめします。あくまでAP赤道儀を持っている方が自動導入されたい場合に考えたお話です。