おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

とっても珍しい名機「タカハシFCT-150」を買い取りしました

2023-07-21 16:29:06 | ブログ


昨日は、伊豆半島まで行って、名機中の名機「FCT-150」を引き取ってきました。重量が25kgくらいあるので、望遠鏡としてはかなりの大物ですが、直接自分の手に触れるのが初めてでした。このFCTシリーズは、65〜200まであって、一般的にアマチュアが使っているのは、65、76、100、125くらいまでですが、150となると公共の施設などに入っている以外で個人で所有しているのはごく僅かだと思います。最初に買い取りのお話を聞いた時には、FCTの話は一切無くて、フジノンのメイボー25 x 150双眼鏡とタカハシ160型赤道儀を引き取って欲しいという問い合わせだけでした。しかし、その後に写真を送ってきたら、その中にこのFCT-150が入っていたという訳です。



それでこのFCTシリーズの事をご存知の方ならまず心配するのは、対物レンズの状態ですが、やはりというか、僅かに曇りのような汚れが付着していました。ただ、接眼側から覗いてみると、同心円上に拭き跡のようにも見えるので、3枚のレンズ内側では無いようにも見えます。外側ならクリーナーである程度は綺麗になるかもしれませんが、もしダメならタカハシへ送ってレンズの分解清掃と光軸調整などをやってもらう事になるでしょう。



この鏡筒には、純正のレデューサーも付いていて、それはとても状態が良くて新品のように綺麗でした。全く使っていなかったと言っても過言ではないような状態でした。なので、余計に鏡筒本体はメンテして綺麗になればと思っています。ついでに鏡筒も再塗装して新品状態にまでレストアしたいと考えています。



他にもフジノンメイボー25 x 150対空型双眼鏡を引き取りましたが、純正のごっつい三脚も健在でした。今のフジノン双眼鏡は、ミードなどの既製品を代用して使うようになっていますが、この当時のは純正品でこんな立派な三脚がありました。しかもエレベーター付きなので、高さ調整がとても楽です。状態も非常に良くて対物レンズも未使用品のように綺麗です。フジノン150mm双眼鏡の中でもこの対空型は、非常にレアで中古市場にもあまり出てきた事がありません。しかし現在当店にはこの双眼鏡が2台もあります。150mmが計4台あるので、置く場所が狭くなってきています。

この双眼鏡類を引き取ってきたところが伊豆の大きな別荘に置いてあって、地元の不動産会社がその物件を買い取った際に望遠鏡類があったとの事で双眼鏡の事をネットで調べていたら、うちのブログがヒットして問い合わせをしてきたという経緯です。対応してくれた社長さんは、アウディーに乗ってその物件まで案内をしてくれましたが、買い取りの際に代金を渡してもお金を数えようともしませんでした。その時の表情からこんな古い機材がそんなに高値で売れるとは考えもしなかったのだと思います。

ただ一つお話の中で勿体ないと思ったのは、他にも大型の双眼鏡があったそうですが、それは見た目も汚かったのでガラクタとして捨ててしまったそうです。もう少し早くその話を聞いていたらタダでくれたかもしれません。

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