
先日も書いたように、ようやく私の環境でビクセンのスターブックワイヤレスが稼働してくれましたので、次の段階へ進もうと思っています。それはAP赤道儀で使えるかどうかを試す事ですが、ワイヤレスユニットを接続して動かした限りでは、きちんと動作してくれました。ただ使っている方は分かると思いますが、最大60倍速でしか自動導入ができません。つまり15度動かすのに約60秒かかる計算ですが、普通に考えるとこの速度では自動導入で使うにはいささか厳しいという事になります。
しかし、この60倍速のAP赤道儀でもそれほどストレスを感じないで自動導入できます。それは自動導入したい天体の近くまで望遠鏡を手動で動かして近くの星でアライメントをしてから目的の天体を自動導入する事です。そうすれば近いものだと数十秒程度で天体の自動導入ができます。以前にSX2赤道儀で手動でアライメントスターを導入してから、同期させて目的の天体を導入できたので、AP赤道儀でもそれが可能なはずです。ただ問題がいくつかありますが、まずAP赤道儀に赤緯モーターユニットが付いていて、二軸駆動仕様になっている事。そしてもう一つAP軸受けユニットが付いていてフリーで操作できる事が必要になります。現在AP赤道儀を持っている方がワイヤレスユニットで自動導入するには、追加で7万円以上の追加出費をしないと自動導入機としては使えません。まぁ、そこまでするならSX2-WL赤道儀を新たに買う方がいいかも知れません。
このわざわざ使いづらいAP赤道儀を使ってワイヤレス化するのかというと、今手元にあるAP赤道儀を軽量化したものがあるので、それを海外へ持っていく際に使いたいと考えています。AZ-GTiなども考えられますが、私はオートガイドを使わない人間なので、赤道儀が本来持っている追尾精度にだけ依存する形での使用を考えています。何れにせよ、SX2赤道儀もAP赤道儀も実際にまだ屋外で使っていないので後の事は使ってから考えてみます。
鏡筒をフリーで動かしてから明るい星に同期させてからの自動導入は、本来はエンコーダーがついていないと出来ないと思われますが、先にも書いたようにSX2ではほぼ出来たのでAP赤道儀でも可能だとは考えています。これについてはまた試してから書かせていただきます。
T-Factoryさんで2軸改造AP赤道儀を購入して使っています。今はStarbook10+12Vで自動導入しています。APにワイヤレスユニットを接続して動かせたとのことですが12V電源はどうやって接続されたのでしょうか? AP側からは供給できないと思いますが、実際は不要なのでしょうか?
いつもありがとうございます!
TK-StarTrackerの2軸仕様を SB10で使えるようにされたのですね。それは素晴らしいです。電源は、USB電源を使っています。5V/0.5A以上であれば動作しますので、携帯型の小型バッテリーで十分動作します。
しかし、SB10を使っても60倍速というのは変わらないはずですが、自動導入は同じ方法でやっているのだと思います。