
全天周360°の星空撮影をするためのパノラマ雲台を探しています。画像とかを見ても実際に現物を見ないと分からない部分があるので、いくつか取り寄せました。ただしこのL型雲台だけでは、パノラマ撮影のカメラ位置「ノーダルポイント」に設置が上手くできないので、他の雲台などを介する必要があります。しかしあまり部品を使いすぎるとカメラをしっかり固定できず、不用意に動いてしまうので、極力シンプルにしたほうが良さそうです。

このパノラマ雲台には、二つのアルカスイス仕様のプレートがあり、そこにギアが仕込まれており、ノブを回すことで左右上下にカメラをスライドさせることができます。カメラを取付けた後も調整ノブを回すことで正しいノーダルポイントにセットすることが可能です。二つのアルカスイスベースは、その組み合せ方によってさらに面白い使い方、例えばマクロスライダー的なこともできます。

三脚とのジョイント部分は、回転が滑らかな雲台になっています。ただしこれだと角度を読み取れないので、敢えて外して角度の付いた別のパノラマ雲台に乗せています。当店で販売しているものです。15度単位でクリックストップする雲台です。これがあることで正確な角度でパノラマ撮影ができます。

このパノラマ雲台は自分用も含めてもう一台余分に購入しています。それはお店で販売しておりますので、必要な方はお役立てください。

それから、今月25日に新発売となる360度の動画スチル撮影ができる「RICOH THETA Z1」ですが、近いうちに購入を考えています。当店はRICOHの代理店ですので、仕入れることになるのですが、まだ未だにTHETA Sですので、Vを飛ばして一気にZ1へアップグレードするつもりです。お値段が12万円を超える価格なので、果たしてそこまで出して買うかどうか悩むところです。高解像度の360°撮影は、PTGUIを使えば簡単に作れますが、カメラ単体でその場で360°画像を見れるのと、動画も撮れるという利点を考えると決して高い買い物ではないと考えています。
その良さを伝えるには自分でも使ってみる必要があります。動画は4KでVと同じですが、静止画が7Kです。といっても360度の画角に対する7Kなので、フルサイズ一眼で考えるとそこまでの高画質ではないようです。とは言ってもTHETA S,Vから考えてもやはり7Kは高画質です。その高画質を活かした全天周星空写真を最高の環境で撮りたいものです。もちろん日本ではありませんが。THETA Z1については、また使うことがあれば、その時にリポートします。
THETA Z1が出たのは嬉しいことですが、残念なのはその動画や画像を見れるVRゴーグルが無いということです。今使っているOculus GOの解像度は2Kです。せめて4Kは欲しいですが、まだ業界はそれに追いついていません。というか、VRゴーグルを使いたいという人が予想していたより増えていかない事がその発展を妨げているような印象です。VRゴーグルがより進化していけば、いずれはプラネタリウムのドームが要らなくなり、世界中どこででもプラネタリウムが見られるようになるでしょう。それも生の星空を使ってという事です。しかし時間はかかってもいずれはその時代が確実に来るかもしれません。