先日まで泊まりがけで隣県の天文施設を見に行ってました。色々と頼まれごとがあって、その打ち合わせに出かけていました。この望遠鏡はGOTOのアストロカーに乗っている20cmのクーデ式観察用望遠鏡です。作られてから20年は経っているので見え味も今ひとつだそうです。クーデ式の良いところは、覗くところが常に同じで変わらない事から一般の観察用には適しています。肝心な光学性能については、ベストでは無いかもしれませんが、あくまで観察用望遠鏡ですので、利用者が理解した上で使う必要があるでしょう。
五島テレスコープさんから記事についてのご指摘がありましたので、そのまま担当者からの文面を添付します。”マクカセ”というのは誤りだそうです。お詫びして訂正させていただきます。私が担当者から聞いたお話は、一般参加者からの感想があまり良く見えないという事でしたが、天文ファンなどと違って一般の観察者は見たままを素直に言葉に表すので、本当にそう見えて感じたままを言われているのかもしれませんので、その感想については否定できません。ただその時のシーイングなどの状態も考えて判断する必要があるので、それが正しいとも一概に言えないのも事実です。
クーデ式のため2枚ミラーを入れて光路を曲げていますので、純粋な
アポ屈折や望遠鏡愛好家が評価するレベルにはないかも知れませんが、押さえ
るところは押さえていて、口径相応の性能は出ていると思います。
またアストロカーの場合、据付型と違ってアウトリガーで固定しても振動面
や観望環境では及ばない部分もあるかと思います。それよりも据付型望遠鏡
を出前するというコンセプトが売りです。
今日でポラリエU関連の発送がほぼ終わりましたので、明日からニュージーランドへ行く為の準備をします。現地の天候は良くなさそうですが、直前で好転してくれることを願っております。今回はオークランドへ入って北島オンリーで撮影してきます。天文ファンがまず行かない北島ですが、特に中央高原のトンガリロ国立公園は標高1000メートルを超えるハイカントリー地帯ですので、晴れればテカポ以上の星空を見られます。また周辺は天候も安定しており、ニュージーランドでは最も早く世界自然遺産に登録された国立公園です。30年前に初めてニュージーランドを訪れた際に「星空で影ができる」のを初めて体験したのがこの場所です。ちなみに次に体験したのは、それから数年後の南島のマウントクック国立公園のタズマン氷河の中流で登山の最中でした。
また成田空港へ行くのですが、コロナウィルスがやや心配です。前回のアメリカの時より感染者が異常に拡大しているので、今回はマスク着用で行きます。しかし特に心配なのは空港内より新幹線です。軽井沢から中国系旅行者が沢山乗ってくるかもしれないので、それが一番リスクがありそうです。今のところニュージーランドでは日本人の入国禁止措置はとられていませんが、今後の感染拡大によっては、中国の次に感染者が多い日本に白羽の矢が立つかもしれません。
今日、CP+からメールが来ていましたが、ついにCP+も開催中止となってしまいました。当初ニュージーランドから戻って来た翌日に1日だけ見に行こうとも考えましたが、コロナウィルスの感染が拡大した今では国内では最も危険な場所と言えるかもしれないので、近づかないのが得策と考えていました。多分国際空港より人との間隔が近いので危険かもしれません。そう考えていたら中止になりました。万が一CP+で感染者が出ると大変な事になっていたでしょう。
しかしマスコミは、盛んにコロナウィルスの感染が危険だと放映していますが、万が一感染した場合の治療法やその後どのように処置して改善されるのか一切語られていません。放送内容だけを見ていると、「感染=死」みたいな感じで言われています。ただ恐怖心を煽るだけでなく、そういったところも専門家にきちんと聞いた上で放映して欲しいものです。