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てらまち・ねっと



 ズブズブの安倍政権。内閣関係者が加計学園系列から報酬や役職を得ていたこと、その立場でありながら、そもそもポストに就くことすらおかしいのに、特区の許認可行政に関連して行政側に接触していたことが信じられない。安倍氏自身が過去に報酬を得ていたという。
 以前は、こんな政治は許されなかったけれど、「一強」の政権だから・・トボケ続ける総理や官房長、自民党関係者。

 この現状に、悔しい思いの国民は少なくない。
 それでも「政権寄り新聞にして、やっと」と思う記事があった。
 調査・整理として面白かったのが日経 2017/6/1 ★≪電子版の読者に聞いたところ、政府の説明に「納得できない」は81.4%で、「納得できる」の18.6%を大きく上回り・・安倍内閣の支持率は26.7%で、前回調査の52.1%から25.4ポイントも激減≫
 そして次のように結んでいた。★≪「安倍1強」といわれた安倍政権に変調の兆しが見えるのか≫

 主張として単純明快で腑に落ちたのは日刊ゲンダイ 2017年6月1日★≪安倍首相の“影武者” 和泉補佐官が加計学園をねじ込んだ日/公僕であるはずの公務員が「私利私欲」に突っ走る腐敗政権を担ぐ。これを見逃せば他省庁にも“感染”する。一刻も早く今の政権を駆除しないとダメだ。≫

 前記日経をもう少し抜粋すると次。 2017/6/1 2:00
 ★≪加計学園問題、政府の説明「納得できない」8割 /12年12月の第2次安倍政権の発足以降、最低の水準に落ち込みました。急落の背景には、加計学園問題や、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の衆院での強行採決が影響しているとみられます。・・ 「安倍1強」といわれた安倍政権に変調の兆しが見えるのか。加計学園問題の行方とともに、次回の内閣支持率が注目されます≫

 ということで今日は以下を記録しておく。
 なお、今朝の気温は15度。都合でウォーキングはお休み。管理者のgooブログから通知された昨日6月1日の私のブログへのアクセス情報は「閲覧数5.201 訪問者数1,641」だった。

●第2の森友学園問題 加計学園から「安倍最側近」に給与/「週刊新潮」2017年3月23日号
●安倍首相、加計学園から役員報酬=菅長官「何かおかしいか」/時事 5/30
●【加計学園問題】萩生田光一官房副長官「落選中に加計学園から報酬」/産経 6.1
●文科省OBで加計学園理事にして内閣官房参与の木曽功氏 前川・前次官と面談「よろしく」/j-cast 6/ 1
●学部新設「早く進めて」 加計学園理事の内閣官房参与も/東京 6月1日
●「内閣参与、早期開学要請」昨年8月 前川前次官が証言 系列大学長兼務 参与「重圧かけず」/毎日 6月1日

●文科省へ要求、複数ルートで次々接触 加計学園問題/朝日 6月1日
●文科省前次官 当時の内閣官房参与から「決定に従えばよい」/NHK 6月1日 15時27分

●加計学園問題、政府の説明「納得できない」8割 /日経 6/1 第322回解説 政治部次長 佐藤賢
●安倍首相の“影武者” 和泉補佐官が加計学園をねじ込んだ日/日刊ゲンダイ 2017年6月1日

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●第2の森友学園問題 加計学園から「安倍最側近」に給与
      アメーバニュース 2017年03月23日「週刊新潮」2017年3月23日号 掲載
 3月10日の「籠池独演会見」によって、「森友ドラマ」には、突如エンディングロールが流れ始めた。しかし、このドラマのスピンオフ(派生作品)とでも言うべき、もうひとつの疑惑に幕が引かれたわけではない。

 ***「森友学園と同じような事例がある」

 3月8日の衆院文部科学委員会で、民進党の福島伸享(のぶゆき)代議士はこう追及した。スピンオフが国会でも話題となり、今後の野党の「質問編成」がこちらのドラマに移っていくことを予感させた瞬間だった――。

「第2の森友学園問題」。巷(ちまた)でこう呼ばれているのが、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)に関する疑惑だ。同学園運営の岡山理科大学が愛媛県今治市で獣医学部を新設するにあたり、37億円相当の公有地の無償譲渡が行われるのに加え、96億円もの補助金を拠出する予算案が、3月3日の同市議会で可決されたのである。

 この「おいしい」事業を手にした同学園の加計孝太郎理事長(65)が、安倍晋三総理(62)と米国留学時代からの40年来の旧友で、彼が昭恵夫人とも近しいことは本誌(「週刊新潮」)3月16日号で報じた通りだ。

 安倍総理曰く「まさに腹心の友」である加計氏の運営する大学が、無償譲渡および多額の補助金を受けると聞けば、キナ臭さが漂うのは当然とも言えよう。

 そもそも、加計学園の獣医学部新設の前提は、2015年12月、国家戦略特区に今治市が指定されるのが決まったことにあるのだが、

「翌年4月から、文部科学省の役人ふたりが加計学園に天下りしています」

 と、福島氏は説明する。

「そのひとりの木曽功氏(元文部省高等教育局私学部私学行政課長)は、安倍内閣で内閣官房参与を務めていた安倍総理のお友だちと言えます」

■「浪人中の足し」
 さらに、やはり同学園が運営する千葉科学大学では、安倍総理最側近の萩生田光一官房副長官(53)が「小遣い稼ぎ」をしていた。

 萩生田氏は、安倍総理の代理として靖国神社に玉串料を納めるなど重用され、総理の政界における「まさに腹心の友」で、先の日米首脳会談にも同行した。そんな萩生田氏だが、

「09年の総選挙で落選して以降、千葉科学大学危機管理学部で客員教授を務めています」(政界関係者)

 本誌で度々指摘してきたように、彼には「放言癖」があり、とても危機管理に向いているとは思えないが、それはさておき、萩生田氏はかつてこう「自白」している。

〈「浪人中でも『客員教授』なら、心理的な落ち着きを感じる。当時の落選組のトレンドだった」。(中略)給与は月10万円。「浪人中の足しになった。助かった」〉(13年7月1日付朝日新聞)

 当の萩生田氏は本誌の取材にこう答えた。

「私は文部科学大臣政務官を務めたことがあり、その当時、加計さんと知り合いました。安倍さんと親しいということは、後になって偶然知りました」

 しかし現在、同学の学長には、先に触れた木曽氏が就任している。千葉科学大学に参集した安倍人脈。これを「偶然」の縁と言い切るのは、些(いささ)か「非科学」的にも思えるのだが……。

 今春、「学園ドラマ」からはまだ目が離せない。

●安倍首相、加計学園から役員報酬=菅長官「何かおかしいか」
      時事 2017/05/30-17:34
 安倍晋三首相は30日午前の参院法務委員会で、国家戦略特区での獣医学部新設計画を進める学校法人「加計学園」の役員を過去に務めていたことを明らかにした。首相は「当選した当初なので相当昔だが、数年間、監査かそうしたものを務め、1年間に14万円の報酬を受けた」と述べた。民進党の小川敏夫氏への答弁。

 同学園は首相の友人が理事長を務めている。首相は「知り合いだからといって、私が頼むことは一度もない」と述べ、新設計画への自らの働き掛けを改めて否定した。

 文部科学省の前川喜平前事務次官が本物と証言した「総理の意向」と記された文書については、「文科省からは確認できないということだ」と存在を改めて否定。前川氏の証人喚問に関しては、「委員会が決めることだ」と述べるにとどめた。
 菅義偉官房長官は30日午後の記者会見で、首相の役員報酬について「何かおかしいことがあるのか」と述べ、問題ないとの認識を示した。

●【加計学園問題】萩生田光一官房副長官「落選中に加計学園から報酬」
   産経 2017.6.1 16:50
 萩生田光一官房副長官は1日の参院農林水産委員会で、落選中に学校法人「加計学園」が運営する千葉科学大(千葉県)の客員教授として報酬を得ていたことを明らかにした。金額については「大学に迷惑をかける可能性があり、この場での回答は控える」とした。自由党の森裕子氏への答弁。

 萩生田氏は平成24年の衆院選で再選後も学校側からの要請で名誉客員教授として籍を置いているという。ただ、「国会議員になってからは一度も学校に行く機会がなく、報酬も受けていない」と説明した。

●文科省OBで加計学園理事にして内閣官房参与の木曽功氏 前川・前次官と面談「よろしく」
      j-cast 2017/6/ 1 12:21
「加計学園をめぐる、またあらたな話題です」(藤森祥平・TBSアナウンサー)
「あさチャン!」が朝日新聞記事(2017年6月1日付)をもとに伝えるところによると、加計学園理事で同学園が運営する千葉科学大学学長の木曽功氏が昨年8月、前川・前文科省事務次官に面会し、加計学園の獣医学部新設について話し合っていたことがわかったそうだ。前川氏は木曽氏から「(獣医学部新設を)よろしく」などと言われたという。

一連の動きは「巨大な忖度の塊」
木曽氏は文科省OBで前川氏の先輩にあたり、当時、内閣官房参与でもあったそうだ。木曽氏は面会を認め、獣医学部新設について「話題に出ないほうがおかしい」と話したという。さらに一連の動きは「関係府省による巨大な忖度の塊」であり、「総理のご意向」文書についても「違和感がない」とする一方、自分が前川氏に圧力をかけたことはないとした。

「木曽氏の発言は非常に大きなものだと思いますが、どう受け止めますか」(夏目三久キャスター)

「内閣参与、加計学園理事、文科省OBの3つを兼ねた人が証言し、前川さんの話と符号していることは重要だ。加計学園の特区認定に向けて、官邸の組織的な働きかけがあったという印象を受ける。官邸は前川さんの話を否定し、相手にしないというが、あたらしい事実が明らかになり、裏付ける証言も出てきた。やはり、政府与党はこの問題にきちんと対応する時期に来ていると思う」(「あさチャン!」コメンテーターの龍崎孝・流通経済大教授)

「政府側からあたらしい証言が出てきたことは大きいですね」(夏目)

●学部新設「早く進めて」 加計学園理事の内閣官房参与も
      東京 2017年6月1日 夕刊
 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、前川喜平・文部科学省前事務次官は一日、在職中の昨年八月に、学園理事で当時内閣官房参与も務めていた木曽功氏の訪問を受け、学部新設を「早く進めてほしい」と要請されたと明らかにした。

 前川氏は一日、経緯を説明する文書を弁護士を通じて報道各社に送った。文書によると、昨年八月下旬、木曽氏が事務次官室を訪れ、二人だけで面会した。国家戦略特区で獣医学部を設置する件について、木曽氏は「早く進めてほしいのでよろしく」「文科省は国家戦略特区諮問会議が決定することに従えばよい」という趣旨の話をした。
 この際、木曽氏は加計学園の名前は出さなかったという。しかし前川氏は「木曽氏は加計学園理事で、(学園系列の)千葉科学大学学長であることを承知していたので、この話は加計学園のことだと受け止めた」としている。前川氏は木曽氏の話を聞き置くにとどめ、面会内容を担当の専門教育課に伝えた。
 前川氏はその後、昨年九~十月にも二、三回、木曽氏から電話を受け、文科省の検討状況を尋ねられ、「引き続き検討中である」と回答したという。
 木曽氏は文科省OBで、昨年九月末まで、国連教育科学文化機関(ユネスコ)関連の業務を担当する内閣官房参与だった。昨年四月からは、加計学園の理事と千葉科学大学長を務めている。

◆木曽氏「圧力かけていない」
 文部科学省の前川喜平・前事務次官が獣医学部新設計画で要請を受けたとする元内閣官房参与の木曽功氏は一日、「現時点で詳しくは話せないが、文科省に圧力をかけるようなことはしていない」とコメントした。

◆前川氏の書面全文・・・(略)・・・

<内閣官房参与> 内閣の補助機関で首相を補佐する内閣官房の役職で、非常勤の国家公務員。国際金融や成長戦略、復興再生など、専門分野に応じて首相にアドバイスや情報提供する「ブレーン」的存在として、首相が任命する。1987年に創設され、人数制限や任期の定めはなく、現在は12人が任命されている。木曽功氏は2014年4月から16年9月まで、安倍政権での文化政策担当の参与を務めた。

●「内閣参与、早期開学要請」昨年8月 前川前次官が証言 系列大学長兼務 参与「重圧かけず」
    毎日 2017年6月1日 夕刊
 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人加計(かけ)学園が国家戦略特区で獣医学部を新設する計画を巡り、文部科学省の前川喜平前事務次官は1日、昨年8月に同省出身で当時内閣官房参与だった学園系列の千葉科学大の木曽功学長から、早期開学を要請されたと明らかにした。

 弁護士事務所を通じて前川氏が報道各社に配布した文書によると、昨年8月下旬、事務次官室で木曽氏から、特区での獣医学部新設について「早く進めてほしいのでよろしく」…

●文科省へ要求、複数ルートで次々接触 加計学園問題
    朝日 2017年6月1日08時03分
加計学園の獣医学部新設で首相官邸・内閣府と文科省をめぐる構図
 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画をめぐり、同学園理事で内閣官房参与だった木曽功氏が前川喜平・文部科学事務次官(当時)に会い、学部新設が話題になっていた。学部の新設に慎重な文科省に対し、首相官邸や内閣府が複数のルートで、次々と対応を求めた構図が証言や文書を通じて浮かんできた。

加計学園理事の内閣参与、前次官と接触 新学部も話題に
「圧力ない」「巨大な忖度」 元内閣参与の加計学園理事
 前川氏によると、木曽氏が文科省の事務次官室を訪れたのは昨年8月下旬。前川氏は「獣医学部の件でよろしく、などと言われた」と証言した。自らも文科省OBの木曽氏は取材に、面会の事実は認めつつも、学部新設への「圧力」を否定した。ただ、自身が加計学園理事で、学園が運営する千葉科学大の学長でもあることから、獣医学部は「話題としては出ない方がおかしい」と語った。

 この時期は、国家戦略特区での獣医学部新設をめぐり、特区を担当する内閣府と文科省の担当者間で協議が続いていた。農林水産省などから新設に必要とされる獣医師の需給見通しが示されないとして、文科省は慎重姿勢を取っていた。

 前川氏によると、木曽氏の訪問から間もない昨年9月上旬、前川氏は首相官邸に呼ばれた。地方創生などを担当する和泉洋人・首相補佐官と面会し、獣医学部新設について「総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」などと対応を求められたという。和泉氏は取材に「記録が残っておらず、確認できない」と答え、首相からの指示についても否定した。

 民進党が国会に示し、朝日新聞…

●文科省前次官 当時の内閣官房参与から「決定に従えばよい」
  NHK 6月1日 15時27分
学校法人「加計学園」が国家戦略特区により設置を計画している獣医学部をめぐり、文部科学省の前川前事務次官が1日、報道機関にコメントを出し、選考の途中に総理大臣補佐官以外にも内閣官房参与と面会し、「文部科学省は国家戦略特区諮問会議が決定することに従えばよい」などと告げられたと主張しました。

学校法人「加計学園」が国家戦略特区により、愛媛県今治市に設置する計画の獣医学部をめぐり、文部科学省の前の事務次官だった前川喜平氏は、今週、弁護士を通じて、コメントを発表し、特区の選考途中に和泉洋人総理大臣補佐官から官邸に呼ばれて、獣医学部の設置に向けた手続きを急ぐよう要求されたと主張しました。

前川氏は1日、新たなコメントを出して、去年8月下旬にも加計学園の理事で、当時、内閣官房参与だった木曽功氏の訪問をうけて、事務次官室で2人で面会したことを明らかにしました。

この中で木曽氏から「獣医学部を設置する件について早く進めてほしいので、よろしく」との趣旨の話があり、前川氏は木曽氏が加計学園理事であることは承知していたので、この話は加計学園のことだと受け止めたとしています。

さらに木曽氏からは「文部科学省は国家戦略特区諮問会議が決定することに従えばよい」との趣旨の発言もあったとしています。

加計学園理事で、当時、内閣官房参与だった木曽氏は、文部科学省のOBで、前川氏と面識があったということです。

木曽氏は「私人として前川氏に何度か面会したことはあり、獣医学部の話もしたかもしれないが、少なくとも圧力をかけた覚えはない」と話しています。

●加計学園問題、政府の説明「納得できない」8割
      日経 2017/6/1 2:00 第322回解説 政治部次長 佐藤賢
 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設に関する文書が政界に波紋を広げています。文書の真偽を巡り、政府と前川喜平前文部科学次官(62)の見解が真っ向から対立する事態になっています。

 どちらの説明に納得できるのか。電子版の読者に聞いたところ、政府の説明に「納得できない」は81.4%で、「納得できる」の18.6%を大きく上回りました。

 前川氏の説明に「納得できる」は74.1%で、「納得できない」の25.9%より多かったです。この調査から見ると、読者の不信感は政府の方により多く向いているようです。

 問題となっている文書は、安倍晋三首相の友人が理事長を務めている加計学園の新学部新設に関するものです。加計学園は政府の国家戦略特区に指定された愛媛県今治市で大学の獣医学部新設を計画しています。

 文書は2016年11月に特区の諮問会議で獣医学部の新設要件が決まる前に内閣府が文科省に最短のスケジュールで新設を実現するよう促したことが記されています。「官邸の最高レベル」「総理のご意向」などと書いてあります。民進党が入手し、国会で示しました。

 前川氏は5月25日、都内で記者会見し「確実に存在した」と証言しました。30日には、16年9月に面会した和泉洋人首相補佐官から「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」との趣旨の発言があったことを明らかにしました。

 一方、首相は5月29日の参院本会議で「いずれのプロセスも関係法令に基づき適切に実施しており、圧力が働いたということは一切ない」と明言しました。文書の有無に関しては「文科省で調査をした結果、該当する文書の存在は確認できなかった」と指摘しました。

 和泉首相補佐官も前川氏が指摘した自身の発言について「言った記憶はない」と否定しました。

 どちらがウソをついているのでしょうか。政府の説明に「納得できない」と答えた読者の意見を見てみます。

 「前事務次官の発言により、政府による介入があったことは明白と考える」(48歳、男性)

 「完全否定ばかりではなく、もう少し再調査もしたうえで分かりやすく説明を」(64歳、男性)

 前川氏の発言を完全に信じ切れるというわけではないものの、政府の説明が不十分との意見が目立ちました。「証人喚問や再調査、文部科学省や内閣府のパソコンの削除データの調査など、できることを拒む姿勢がすでに真実を物語る」(55歳、女性)。政府が役所の末端に至るまで徹底した調査をしないと、逆にやましいことがあるのではないかと疑念を抱く意見は消えないでしょう。

回答者の内訳
回答総数 11019
男性 91%
女性 9%
20代以下 2%
30代 5%
40代 14%
50代 25%
60代 36%
70代 16%
80代以上 3%
小数点以下は四捨五入のため合計は100%にならない

 政府の説明に「納得できる」とする人の声はどうでしょうか。61歳の男性は「前川氏の個人的な恨み言に政治が付き合う必要はない」とコメントしました。

 前川氏は16年6月に事務次官に就任しましたが、文科省の組織的天下り問題で今年1月、引責辞任しました。「当時は責任者として自ら辞める意向を全く示さず、地位にしがみついていた」(菅義偉官房長官)との証言もあります。こうした裏事情が絡み、政府の方が信用できるとの見方になっているようです。

◇ 前川氏の説明を「納得できる」と答えた人は全体の4分の3に上りました。どんな理由でしょうか。

 「記者会見に弁護士を伴って現れ、証人喚問にも応じると言っており、覚悟の程がうかがえる」(65歳、女性)

 「天下り問題の遺恨はあったとしても、わざわざ会見を開き、証人喚問にも応じると言っているのは相当な覚悟と思われる」(57歳、男性)

 調査からは、おおむね前川氏の記者会見は好意的に受け止められた傾向がうかがえます。

 前川氏の説明を「納得できない」とし、懐疑的な目で見る人もいます。「退職したら、在職時に知り得た情報の守秘義務はないのか」(60歳、男性)。国家公務員法100条は、公務員に「守秘義務」を退職後も課しています。

 前川氏の25日の記者会見の発言への疑問もありました。前川氏は「出会い系バー」に通っていたと報じられたことについては「行ったことは事実」と認めたうえで、目的を「実地の視察調査だった」と説明しました。53歳の女性は「風俗通いを『実地調査』と言う人物は信用できない」と指摘しました。

◇ 改革に抵抗は付き物です。岩盤規制にドリルを入れて特区で突破口を開いたことは評価すべきです。前川氏が記者会見で「行政がゆがめられた」と言いましたが、それこそが特区の狙いであり、違和感を覚えます。ポイントは、獣医学部の新設計画をめぐる手続きで、政府が不当に便宜を図ったのかどうかでしょう。

 文書が本物か偽物かという論点だけでなく、官僚や首相を取り巻く政治家が悪い意味で「忖度」(そんたく)したのかどうか。手続きのプロセスで不透明感はなお拭えず、政府は丁寧に説明を尽くさなければ国民の理解を得られません。前川氏ら関係者の証人喚問などを通じて真相を明らかにする必要があります。

 安倍内閣の支持率は26.7%で、前回調査の52.1%から25.4ポイントも激減しました。12年12月の第2次安倍政権の発足以降、最低の水準に落ち込みました。

 急落の背景には、加計学園問題や、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の衆院での強行採決が影響しているとみられます。

 日本経済新聞社とテレビ東京が5月25~28日に実施した定例の世論調査では、内閣支持率は56%で、4月と比べて4ポイント下落しました。クイックVoteの調査は世論調査とは異なり回答者に偏りがあり、全国の有権者の縮図といえるデータ標本とはいえません。とりわけ加計学園問題で政府に不満を持つ多くの方がアンケートに応じてくださったことで、異例の低支持率につながった可能性があります。

 「安倍1強」といわれた安倍政権に変調の兆しが見えるのか。加計学園問題の行方とともに、次回の内閣支持率が注目されます


●安倍首相の“影武者” 和泉補佐官が加計学園をねじ込んだ日
          日刊ゲンダイ 2017年6月1日
「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」――。どうやら安倍首相の“影武者”の正体が少しずつ絞られてきた。加計学園問題で、獣医学部の新設認可を早めるよう圧力をかけていた人物について、前文科次官の前川喜平氏が和泉洋人首相補佐官を名指しした。前川証言に対し、和泉補佐官は「確認できない」とトボけたが、獣医学部設置のための制度改正が決まった昨年11月9日の「国家戦略特区諮問会議」開催前の関係者・機関の動きを振り返ると、どれも前川証言を裏付けている。

 和泉補佐官が前川氏を官邸に呼び出したのは昨年9月上旬と10月半ばの2回。獣医学部の新設をめぐり、特に文科省が内閣府から強いプレッシャーを受けていた時期と重なる。前川氏が本物と断言した「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などの文書が作られたのも、この頃だ。

 ついでに言うと、和泉補佐官が最初に前川氏に対し「文科省の対応を早くしてほしい」と求めたほぼ同じタイミングの昨年9月6~7日、加計学園の加計孝太郎理事長が松野博一文科相、山本幸三行革担当相と会っている。文科省の現場は陰に陽に「加計学園獣医学部新設」の圧力を感じていたに違いない。

■前川氏を2回目に呼び出した時点で勝負あり
 当時の「首相動静」を確認すると、和泉補佐官は9月15日に安倍首相と面会している。これは国家戦略特区WGで「獣医学部の新設」に関するヒアリングが行われ、冒頭、事務局の藤原豊審議官が〈総理からも(略)提案課題について検討を深めようというお話もいただいております〉との発言が飛び出した日の前日だ。

 9月26日には内閣府審議官と文科省担当課長の打ち合わせが行われ、内閣府の参加者が〈「できない」という選択肢はなく〉〈官邸の最高レベルが言っている〉と発言したメモが残っている。翌27日には官邸で前川氏と松野文科相が安倍首相と面会しているのだが、おそらく前川氏はあらためて「難しい」と説明したのだろう。そこで、和泉補佐官は再び前川氏を呼び出したという流れだ。

 前川氏と松野文科相は10月26日にも安倍官邸を訪ねているが、実は前日の25日は今治市が獣医学部設置用地のボーリング調査の検討を始めた時だ。和泉補佐官は国家戦略特区諮問会議が開かれる2日前の11月7日にも安倍首相と面会。これは、「文科省と話はついた」との報告に出向いたとみられる。つまり、前川氏に対する2度目の“恫喝”で加計学園の獣医学部設置は決まったとみていい。和泉補佐官はなぜ、「行政のねじ曲げ」に加担したのか。

■安倍政権に恩義
「和泉補佐官は旧建設省出身で、住宅局長、内閣官房地域活性化統合事務局長を最後に退官。民主党の野田政権下で内閣官房参与に就き、国家戦略を担当しました。政権交代後も重用されるのは極めて異例ですが、横浜のみなとみらい再開発時に菅官房長官と仲良くなったのが縁で引っ張られたらしい。おそらく本人は相当、安倍政権に恩義を感じていると思います」(内閣府担当記者)

 公僕であるはずの公務員が「私利私欲」に突っ走る腐敗政権を担ぐ。これを見逃せば他省庁にも“感染”する。一刻も早く今の政権を駆除しないとダメだ。


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