新太極拳京都教室

新太極拳京都土曜教室の記録

2007年10月27日の京都教室

2007年10月27日 19時43分57秒 | Weblog
今日は会社の後輩が一日体験に来ました。
一緒に来るため集合時間を決めて来たら
なんと10:15に教室に着くじゃありませんか

3時間しか眠ってなくとも
遅れないように来ようと思えば来れるもんですね。
(土曜の夜は11時間眠りましたけど


この記録は、記録者(右田)が
     土曜日の京都教室とその後で感じたことをまとめたものです。
     感じたことを共有していただけましたら幸いですが、
     個人的な感覚も多々ございますので、
     すべて正しいものとは思わないでくださいね


1.準備運動
  久々にスワイショウから参加しましたので、
  今日はこれをクローズアップします。
  他の動作については、いつもの準備運動ですので
  こちらをご覧ください。  2007年4月21日の京都教室

  さて、
  ネットで調べてみると、ハテナダイアリーにこう書かれていました。
  スワイショウ(シュワイショウ) 甩手(しゅつしゅ、shuǎishǒu)。
  読めませんので、カタカナで行きましょう。

  初めてスワイショウをした頃は
  足裏がしっかりしておらず、すぐにハの字になってしまいました。
  あの頃は腰を回すというか腰椎を回すというか、そういう感覚でしたね。
  右(後方)を向く、左(後方)を向くという意識だったかもしれません。
  そして腕を振るという意識があったように思います。
  だからともすると肩が力んでしまいました。
  肩や腰や股関節や膝など、いろんな関節に
  余計な力がこもっていましたように思います。
  

  今とはずいぶん違うものだなと感じます。


  スワイショウには
  太極拳や五歩拳、太極剣すべてに通じる
  基礎的な所作があることを感じます。
  体と心の構えです。

  ですからここが教室における太極拳の始まりとなるのです。
  ずいぶんとさぼり倒してきておいてナンですが、
  体と心の構えはすべてに通じるとすれば、
  それで何とかなってたのかな・・・
  

  ・肩幅に足を開き、体の中に正中線を感じる
  ・正中線に体の要所を載せていく
  ・足裏に実、その他は虚とし関節の力みを解放(開放?)していく

  正中線は体の軸です。
  意識を体内へ向け、姿勢をあるべき場所に合わせていくと、
  尾てい骨は内側に収まり、腰は立ち、胸椎は背中側から上方に引っ張られ、
  頚椎から頭は体に乗っかるような気がします。

 
  秋になりまして、
  コンビニに行くと肉まんが売られるようになりましたね。
  あれ、子供の頃から大好きです。

  体の各部分は肉まんみたいなもの、と思うと
  体は肉まんを縦に積み上げたようなものです。
  身長は個人差がありますが、教室に来られている方で
  140~180cmくらいでしょうか。
  よく積み上げてられますね。
  20cmも積んだら倒れる気がしませんか?
  よっぽど重心を揃えてそ~っと積まないと。
  隠し芸並みのワザですね。


  普段気づかないだけで、
  関節の周りの筋肉が倒れないように支えてくれているのかもしれません。

  足裏を除いて全身を虚とする場合、
  この関節周りの筋肉の力をほとんど必要としない姿勢がきっとあります。
  と、勝手に思っているのですが
  そこに姿勢を合わせていくとよいのかな、と最近感じております。
 
  動きにも
  太極拳や五歩拳、太極剣すべてに通じるものがあると思っていますが、
  それはまたいずれ。
 
・・・・忘れそうなので、一言だけ。
  運動には反作用があります。
  だから、足裏がしっかり地をつかんでいないと、
  体はきちんと動かせません。
  力みの抜けたスワイショウの回転力は足首から上へ伝わっていきます。
  これは火曜日のヒデ先生から教わった記憶があります。

2.長拳(チャンチュエン)
  今週も五歩拳(ウーブチュエン)の独立の体勢をクローズアップ。

  独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)です。
  この体勢でバランスを保つのは簡単ではありません。
  が、方法がないわけでもないと思います。

  体をどう動かして型を作ればよいか覚えたら、
  意識を体からはずせばよいのではないかと最近思っています。


  バランス感覚の壁と言えば、子供の頃を思い出します。
  自転車に乗る練習をした時です。
  最近なら車の運転でしょうか。
  視線が身近にあるうちは不安定です。
  車で高速のカーブを走っている時、
  自分の車が車線からはみ出さないかとか不安に思ったことがありますが、
  そんな時は意識が車のすぐ前にあるものです。

  自車が行く先をイメージして遠くに目標を定めていれば
  自ずとハンドルの切り角は定まり、車線をはずすことはありません。
  でも、横風の強い日は気をつけましょう。

    
  独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)では
  型に入ったその瞬間に意識は指先のさらに先へ。
  教室の壁の向こうへ向ければ安定が増すように感じます。



3.楊式太極剣32式
  今週は磯野先生はお休みでした。  
  小田先生の指導で基本動作の練習です。

  慣れていない方が何人かおられたので、
  まずは剣の持ち方、剣指の作り方から復習しました。
  基本に戻ることはとても大切だと感じました。

  基本動作の中心にあるのは、
  ・正中線を軸とする回転
  なのですが、これはスワイショウに通じるものがあります。

  その他、
  ・正中線に垂直な面で、肩関節の中心(右肩・左肩)を含む面
   に沿った両腕の回転
  ・それぞれの肩の関節の中心を含む縦の面に沿った、
   肩関節を中心とする腕の回転(右腕・左腕それぞれ)
  
  があります。
  ポイントは2つ。
  肩・肘・手首が力まないこと、と
  先週も書きましたが、
  右腕・左腕の回転の“呼吸”が合っていること
  です。
  
  この場合の“呼吸”とは、何か?
  先週のブログをお読みくださいませ。

  そうそう。水平に突き出している時は
  剣先が下がらないように気をつけましょう。
  このように水平になっているととてもいいですね。
  
  


4.休憩講義
  今日のキーワードは
  「綿の中の針」でした。

  内功の状態を表す言葉です。
  先生によれば、この状態にはなかなか至れないそうです。

  やわらかい動きはできても、ただやわらかいだけで、
  その中に研ぎ澄まされた芯を含むことができないそうで。


  太極拳の型を覚えるのは「外功」
  体の中の気を練ることが「内功」でしたでしょうか?
  
  とりあえず内功の方は巡る何かを感じながら動くこと
  としてますが、その何かをつかんでるわけではございません。

  
  しかし、その何かを探りながら動くと
  自然とゆっくりした動きになりますねぇ、これが

  
  振り返ってみると、
  ブログで最近いろいろ書いておりますが、
  こんな風に書けるようになったのは
  36式の套路を1人で動けるようになってしばらくしてからです。
  
  以前(2007/06/25)、コメントに書きましたが
  一通りの動きが覚えられてしばらくして、
  股関節が楽に感じられたことがあります。

  「次の動きは確か・・・」
  と考えなくてよいようになって
  自分のぎこちない動きに意識が向き、
  余計な力みの少ない動きってどんなだろう、
  先生の動きに近づくのは
  自分の体がどんな風に動いた時だろうと
  思うようになったかと思います。




5.気功
  樹木(タントウ)から潜心禅掌。
  
  先週覚えた、
  腰から下が実で腰から上は虚
  ってやつを思い出しながら、

  足の裏でしっかりと体を支えて地面をつかみ、
  上体はゆったりとたたずみ、呼吸の波に浮かぶ
  そんなイメージを持ってやってみました。

  

6.陳式太極拳36式
  3、4段の練習です。
  まずは全員で通して練習した後、
  さくらコース、すみれコース交互に練習です。
  他の人の動きを見て自分の動きと異なるところに気づくことも
  理解が深まる助けとなるようです。

  今日の反復練習は
  3段の21番 背折靠(ペイチャガオ)
  背中を用いて後方に稲妻のように攻める動作です。
  この動作は自分の背後に肉迫した相手に
  右後背と右肘を叩きつける動作です。
  21番のステップは
  (1)転腰折腕 (2)捩腰折靠
  の2段階に分けられています。

  (1)は左足に重心を移しながら、体に左螺旋の力を溜め込みます。
  (2)はその力を後方に解放する動作です。

  この日の練習は(2)における右腕の動作でした。
  スムーズに回れない、右肩が窮屈、右肩が上がる、
  体の各所のタイミングが合わないなど、
  いろんなことを感じてきた動きです。

  ポイントは、
  始まりの形と終わりの形をきちんと覚えることかもしれません。
  始まりの形では、手首の内側が上を向いています。
  終わりの形では、それが外向きになっておりやや下方です。
  いずれも肩の力は抜けています。(上体すべてですが)
  終わりの形は、
  始まりの形から後方に肘打ちをするのに適した姿勢であるように
  思います。体の回転を肘に効率よく伝えるような。
  肘の先端は途中からほぼ直線的に後方に突き出されます。

  始まりと終わりの2つの形をスムーズにつなぐためには、
  右腕の内旋の動きが必要です。



  ではまた来週
コメント
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