高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

食を素敵にするということ

2008-03-20 | 農業・食育・食文化について

 最近、PCの調子が悪くて、困っております。

 さて、先日ヴィーニ・ジャポンという自然派ワインの造り手を招いた、ワインの試飲会に参加してきました。

 日本酒専門店で料理をつくるようになってから、お酒と料理を相性を考えるようになってます。そこから、味をみるということに新たな感覚が生まれ始めて、今回もワインと日本料理の接点を模索しながらの試飲となりました。

 最終的は、舌に残った感覚が、いつかハッ、とした気づきにつながることを楽しみにしています。

Photo ワインもさることながら、本日の一番の目的は「和鶴」の作品を拝見すること。

 ワイングッズと和の工芸品のコラボ。伝統工芸や新鋭の作家が、ワイングッズという新たな切り口にから、どのような可能性を引き出すのか。これからのますますの可能性を感じました。

 この和鶴を立ち上げたのは、地野菜とビオワインの会代表の富鶴氏。

 料理人や生産者ではありませんが、食にとても造詣が深く、また真摯に食のことを考えておられる方です。このような食を周りから応援してくれるような取り組みは、とても大切なことだと思います。また、機会がありましたら、和鶴の作品をご紹介したいと思います。

 その後、心斎橋大丸で行われている、篠原希展に。

Photo_2  初めて篠原さんの作品と出合ってから、もう2年以上が経つでしょうか。

 あれから縁があってお付き合いさせて頂いております。信楽の土を使った焼き締めは、篠原さんの人間性と同じで、それこそ土臭いです。でも、そこには作家としての、人間としてのもがきや過程が凝縮されています。なぜか、篠原さんの作品からは、独特の力強さを感じます。

 少しの時間でしたが、初めてあった頃からの作品や取組の変化をお話することが出来て良かったです。お互いにごく詳細かもしれませんが、その小さな違いを大切にできるつくり手であり続けたいですね。

 こうやって食べるということをより楽しく、素敵にして下さる方々とのお付き合いは、とても刺激的です。改めて、これから私自身も、食と農をつなげるような活動を続けていこうと再確認できました。そう、食と農をいろいろな形でコーディネートできるように。

 最後に、新進気鋭の若手作家 北野勝久さんの個展が3月26日より梅田大丸11階で開催されます。シャープなラインと繊細なデザインから生み出される磁器をどうぞご覧ください。

 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tosei/nagaoka/2008/08knkh.html 

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個展のお知らせともんじゃ焼き

2008-03-18 | インポート

 私の敬愛する陶芸家の篠原希先生の個展が19日より、大丸心斎橋8階のギャラリーにて行われます。

 ご都合の合う方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。 詳しくはこちらから。
 http://<wbr></wbr>www.da<wbr></wbr>imaru.<wbr></wbr>co.jp/<wbr></wbr>shinsa<wbr></wbr>ibashi<wbr></wbr>/art_e<wbr></wbr>vent/i<wbr></wbr>ndex4.<wbr></wbr>html

Photo_2   それと、先日生まれて初めてもんじゃ、食べました。
味はともかく、いらちな大阪人には小さなコテで食べるのは、、、。

 やっぱり、お好み焼きの方が好きです。
 でも、地方色の濃い食べ物を食べると、いろいろと違いを感じることが出来て楽しいものですね。

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大有研の総会と交流会のお知らせ。

2008-03-13 | イベント案内

3月30日に、大有研の総会と交流会を行います。
総会は4月からの大有研のコンセプトとイベントの流れを発表致します。参加費は無料です。 (私も皆さんの前で、少し語らせてもらいます。。 )
予定では、前代表の尾崎零氏の講演も予定しております。(尾崎さんは私の有機農業運動の師であり、全国規模で有機農業運動に携わるスーパー農家さんなのです。)

 その後、昼食を頂きながら、交流会を行います。
 個室で、気軽にお話をしたいと思っていますので、農業や有機に興味のある方は、ぜひご参加ください。

 大有研の総会と交流会のお知らせ。

「循環の和(輪)から らせんへ」
今期で24年目を迎えることになりました、大阪府有機農業研究会。(大有研)

 前代表 尾崎氏から立ち上げ、今期はここ数年間、大有研の活動に世話人として参加した若いスタッフが運営の一手を担うことになりました。

経済最優先のひずみや現在の食への不信感、環境破壊などが
問題となる中で、ようやく有機農業運動への理解が高まると共に、
若い人たちの中でも農業回帰や支援する活動が見受けられるようになりました。
そんな中で、長年有機農業運動を続けてきた大有研の活動の蓄積は
とても有意義であり、またそれを支えて活動させてきた
先人の方々の経験や知識は、今後より重要な未来への提言となることと思います。

有機農業の基本は循環であり、今年は世代を超えた繋がりを大切にしながら
この活動を和(輪)から未来へ繋がってらせんのように続いていく、その礎となり
1年にしたいと思います。ぜひ、総会に足をお運びください。お待ちしています。

日 時:2008年3月30日(日)
場 所:大阪市生涯学習センター
    (大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第二ビル5階 第4研究室)
アクセス:JR東西線・北新地駅、JR・大阪駅
     地下鉄・西梅田・梅田・東梅田
総 会:午前10:00~12:00
講 演:大有研前代表 尾崎 零氏
定員:40名


午後からランチをかねて交流会を開催いたします。
皆さんで楽しいひと時を過ごしましょう。
交流会のみの参加も可能です。

日程:3月30日(日) 午後13:00より
店 舗:四季自然喰処たちばな
   ヒルトンプラザ イースト店 http://<wbr></wbr>r.gnav<wbr></wbr>i.co.j<wbr></wbr>p/k082<wbr></wbr>325/
場 所:大阪府大阪市北区梅田1-8-16 ヒルトンプラザB2
アクセス:JR大阪駅 徒歩5分 
     地下鉄御堂筋線梅田駅 徒歩5分 
     地下鉄四ツ橋線西梅田駅 徒歩2分
参加費:2千円 
定員:40名
申込み・お問い合わせ:大阪府有機農業研究会
           (TEL/FAX)06-6864-1026

 

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職業聞き取り学習

2008-03-09 | 農業・食育・食文化について

 今日は一か月ぶりのお休み、嬉しいです。  

Jpg  さて、今週の木曜日に、高槻にある阿武野中学校にて、職業聞き取り学習という授業の講師を務めてまりました。  

 業種の異なる8名の社会人の方を講師に、中学2年生20名ほどを対象に、仕事についてお話したり、質問に応えたりする授業です。 私は今年で3回目の参加になります。  

 まず、事前に生徒の方に「楽しい食事」って、どんな食事ですか?というアンケートに答えてもらいました。さて、一番多かった答えはなんだったでしょうか?(ちなみに中には、ゲームをしながら食べる、というのもありましたよ。)  

 授業が始まってすぐに、こちらで用意した昆布とカツオ節の出汁とホンダシの出汁の飲み比べを、生徒達にしてもらいました。 (結果、9割方の生徒さんが前者の出汁の方が美味しいと答えてくれました。まだまだ次世代の味覚感覚も捨てたもんじゃないということですね。)  

 お話出来る時間が30分程と限られているので、仕事についてあまり詳しいことは話を出来ませんでしたが、労働時間の長さを言った時には、流石に生徒の皆さんは少しビックリしていましたよ。。(あと、国内の有機農産物の生産率の低さにも。。) 

 その中で、私が伝えたかったことは、 ①今の勉強に無駄なことは無いので、ちゃんと頑張って欲しいこと。 ②どんな職業でも辛いことを楽しめるように、積極的になること。 ③自分の夢をあきらめずに、継続する大切さを感じること。 ④これから普段から食べること、味わうことを大切にして、 食を楽しむこと。  授業の最後、生徒さんからの質問がたくさんのあったのは、ちょっと嬉しかったな。。  

 控え室まで送ってくれた女子生徒が「とても感動したし、勉強になりました。」と言ってくれたので、私も感動しました。  料理人として、まだまだ研鑽を積まないといけないことがたくさんありますが、今回の授業で私も初心に戻って、頑張ろうと思えました。うん、良かった。良かった。  さて、アンケートで一番多かった答えは、「たくさんの人と笑いながら食べる食事。」でした。皆さんの楽しい食事は如何ですか。

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料理日記 冬の野菜

2008-03-03 | 料理日記

先日も書きましたが、冬の野菜ももう終わりです。これから体に冬の終わりを告げる、苦味をもPhotoった春の山菜の登場ですね。

  塩焼きした鯛と鯛のアラで出汁をとった炊いた蕪を組み合わせました。

 露生姜に天盛に木の芽と刻み柚子。塩焼きの鯛には酢橘のしぼり汁を少々かけてます。和の一皿でも、いろいろな香りを楽しんでももらえるものですね。 これには芳水山廃純米を合わせてみました。山廃の旨味はそのままに、名の通りとても口当たりのよい柔らかな香り。  お料理とお酒の旨味の厚さがちょうど同じくらいで、しかもお互いの香りの良さが更に引き立てあいます。  

Photo_2  里芋まんじゅう。  

塩蒸した里芋をつぶして、中には酒盗のアンを包んでいます。酒盗の塩味と里芋の土の風味がぴったりでした。揚げることによってコクもまして、なかなかにお酒も進みます。

Photo_4 最後は、鯖の麹漬け。

発酵食品は、やはり日本酒と相性ぴったりです。

今まであまり取り組んだことが無かったのですが、周りのスタッフの影響を受けて挑戦しております。今までの自分には無い引出しなので、いろいろな発見があります。また、漬物や味噌などの調味料を含めて、発酵食品は、日本食には、無くてはならないもです。栄養価も高く、保存性もありますので、これからも、いろいろと取り組んでいきたいと思っています。

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