古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

「博士が愛した数式」

2009-11-20 | マラソン
「博士が愛した数式」、17日夜、衛星映画劇場で見ました。一頃TKNでも話題になりましたが、封切り時見ていませんでしたので、私は初めて見ましたが、面白い映画でした。

 少年【ルート】は成人後数学の教師になりますが、その教師役は、寅さん映画で、さくらさんの息子を演じていた俳優です。好感のもてる新人教師を演じていましたが、その講義ぶりが良い。自分の愛称ルートから始まり、虚数、自然対数の底e、さらに(eのiπ乗)+1=0(オイラーの等式)まで、生徒の興味を惹く話し振りが気にいりました。

 主人公の数学者(宇野重吉が演じているのかと、一瞬錯覚しました。父親に似た名優になりましたね)が交通事故で脳の記憶障害を起こして、80分だけの記憶しか出来ないというストーリーの設定が秀逸だと思いました。

 人間の脳は、体験を記憶する機能を持つことが生きていくための武器になりましたが、体験を記憶することは、『時間』を知ることになりました。もし、体験を記憶できなければ、現在しか分からない。つまり『時間』がわからない。

 その『時間』が80分しかない!その時、人間の心はどのように動くのか?

原作者の着想に脱帽です。



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