古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

春が来た!

2004-03-05 | 読書
 風はまだ冷たいのですが、春が来ました。2日、朝のジョギングコースに立て看が立ったのです。
「3月14日、午後○○時から××時30分まで名古屋国際女子マラソンのため一時交通止め」。
この看板をみると、今年も春が来た!と、毎年実感するのです。
 10Kmのジョグを済ませた後、今日は、美術館めぐり、足を四日市まで伸ばそうと思い立ちました。

 10時、家を出て、近鉄名古屋駅から急行で33分、近鉄四日市駅前の四日市市立博物館に行きました。
 平山郁夫画伯のコレクシヨン”ブッダの生涯とガンダーラをめぐる人々”と題する開館10周年記念特別展をやっていました。
 シルクロードをモチーフとした作品を発表してきた平山画伯は、創作の源泉とし
て、シルクロードの古美術を集めてきました。’66年からおよそ40年にわたり収集したコレクシヨンの中から、今回、ガンダーラ(パキスタン北西部、1世紀から3世紀までクシャーン朝の都が置かれた)の仏教美術を中心に展示。仏像彫刻のほかコイン、アクセサリイ、中国の俑(副葬品の人形)などがあり、平山先生の蒐集の幅広さに感嘆!絵は、今回の展示の主役でないため、スケッチが10数点、と”建立金剛心図”(釈迦が悟った瞬間を描いたものだそうです)という作品が展示されていただけでした。
 隣の郷土物産館をのぞいて、レストランでランチを賞味して引きあげました。

 帰宅後、養老先生の本の続きを読み進んだら、こんな文章がありました。
【 私は東京大学という組織を辞めた。はっきり記憶しているのは、正式に辞めた当日から、突然世の中が明るく見えたことである。組織に勤めていると、長い間のことだから本人は気がつかないのだが、さまざまなストレスが常時存在している。辞めたとたんにそれが消えるから、外界が明るくなるのであろう。世の中が明るく見えてから、気がついた。
 女房にとっては、世界ははじめから明るかったのだ、と。女性の平均寿命が長いわけである。】

 養老先生にしてこうなんです。最後の行はパンチが効いています。


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