古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

まだボケていなかった!

2010-02-23 | 放送大学
 20日、日課のプール・トレーニングから帰ると、郵便屋さんが郵便受けに配っている。
 覗いてみると、放送大学から親展とある封書だ。家に入って開封したら、期末試験の成績通知でした。「数理科学」の成績を見てびっくり仰天!
 何故びっくりしたか、一月前の1月22日に戻ってみます。
 期末試験で『数理科学の方法』なる科目を受験したのですが、これが難しかった。
この科目、とても難しく、特に位相数学は、教科書を読んでも(勿論日本語で書かれているのですが)、全然意味がわからない。まったく閉口しました。
試験時間50分で10問。試験は択一式です。数学の択一式というのは、問題があって、その答えが4種類ぐらい並んでいる。「正しい答えはどれか?」という設問です。
中には(一番苦手の位相数学が)「答えの中で正しいものを総て挙げよ」というのもありました。
計算問題は、計算すれば答えが出るのですが、一問計算するだけで30分近くかかりそうだから、計算していると2問ぐらいしか回答できない。合格点は60点以上ですから、少なくとも6問正解しなければならない。
問題の性格から判断して、答えはこの種の数式で表現されるに違いない、と推定するしかないのだが、敵(出題者)もさるもの、よく似た数式の回答を並べている。
50分の持ち時間をいっぱい使って必死で考えました(普通持ち時間全部を使うことはあまりない)。終わった時には疲れてへとへとでした。
「これは不合格だな。まあ運がよければ“C”(60~70点未満)だが、多分、半年後に再試験必至だ。まァ、もう半年数学を勉強するチャンスが貰えたと思うことにしよう」

その試験結果が送られてきたのです。なんと、マルA(90点以上)だったのです。
まさに、びっくり仰天です。70歳は越したけれども、まだボケていなかった!
と、たかが試験の成績が良かっただけなのに、子供みたいに喜んでいます。

 追伸:実は、再試験必至と覚悟していたので、準備をはじめていました。
 分からないのは、数学の言葉がわからないからだ。数学もこの辺になってくると、国語を学ぶと同様「数学」という「言葉」を知らねばならない。そう思って、試験が終わった後、図書館で調べたら、「数学は言葉」(東京図書、09年9月刊)という最近の本がありました。(著者の新井紀子さん、「数学」が分からないのは、「数学語」が分からないからだと、「数文和訳」(数式を日本語に翻訳)や「和文数訳」(日本文を数式に翻訳)の例題をあげて説明していました。)
 この本が気に入って、新井紀子さんの本を3冊まとめて図書館で借り、しこしこと読んでいます。尚、「数学は言葉」については、
http://d.hatena.ne.jp/snozue/20100202
数学に興味ある方は、ご覧下さい。