shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

スリラー / ペトラ・ヘイデン

2011-06-23 | Rock & Pops (80's)
 先日、時間つぶしにレココレ(←正式名称は「レコード・コレクターズ」という、コアなマニア向けの洋楽ロック雑誌)でも見よかと本屋に入ったところ、最新号は何とキャンディーズの大特集!!! 歌謡曲のアイドルがレココレの表紙を飾るなど、私の知る限りでは今までになかったのではないか。しかも詳細なディスコグラフィーからレア音源・別ヴァージョン・別ミックスの紹介まで、いかにもレココレらしいマニアックな切り口で50ページにもわたる物凄いヴォリュームの特集が組まれており、その中身の濃さに大コーフン(^o^)丿 いつもは大量に売れ残っているレココレが発売4日後でもう1冊しか残っておらず、その最後の1冊を慌ててレジへ持っていった。帰ってネットで調べたらアマゾン他で売り切れ続出(←ファンの方はあるうちにゲットしましょう!)というからビックリ(゜o゜) 改めてロック・ファンの間でのキャンディーズ人気の凄まじさを思い知らされた感じがする今日この頃、みなさん、いかがお過ごしですか(笑)
 さて、ここからが本題である。未知のアーティストの音楽性を知るにはスタンダード・ナンバーのような有名曲のカヴァー・ヴァージョンを聴くのが一番分かりやすい。「ザ・フー・セル・アウト」のスピンオフ的展開でその存在を知ったペトラ・ヘイデン、ザ・フーのカヴァー盤がすっかり気に入った私は他の音源も聴こうと色々 YouTube で検索してみたところ、ビーチ・ボーイズの「ゴッド・オンリー・ノウズ」、ジャーニーの「ドント・ストップ・ビリーヴィン」、トム・ウエイツの「アイ・ドント・ウォナ・グロウ・アップ」といったロック・ポップス系から「ムーン・リヴァー」や「星に願いを」といったスタンダード・ナンバーに至るまで、私の期待通りに色んなカヴァーをやっていて、そのどれもが絶妙な脱力ぐあいで実にカンファタブル。女性アカペラ・コーラス隊(ザ・セルアウツという名前らしい...笑)とのコンビネーションもバッチリだ。そんな彼女の作品の中で私が一番気に入ったのがマイケル・ジャクソン「スリラー」のアカペラ・カヴァーである。今は “ザ・フー祭り” の真っ最中なのだが、マイコーの命日も近いので今日はペトラの「スリラー」をご紹介。
 私が調べた限りでは残念なことにこの音源は CD 化されておらず、ネットでフリー・ダウンロードするしかないようだ。マイケル・ジャクソンの曲は彼のオリジナルの完成度が圧倒的に高いので中々秀逸なカヴァー・ヴァージョンに出会えないのだが、このペトラのヴァージョンはアカペラということで実に新鮮な印象を与えてくれる。それでいて基本的なアレンジは原曲に忠実なので “変なことやっとるなぁ...” という違和感は全く感じられない。何よりも、ボビー・マクファーリンのような器楽的唱法を取り入れ、彼女一人で幾重にもヴォーカルをダビングしたワンマン・アカペラで原曲の持つスプーキーな雰囲気を巧く表現しているのが凄い。私的にはマイケル・ジャクソン・カヴァーの最上位に位置するヴァージョンだ。

Petra Haden


【おまけ その1】YouTube で偶然見つけて大爆笑! 2008年のスーパーボウルの時に作られた飲料水CMで、ナオミ・キャンベルとトカゲが一緒にスリラーを躍るというおバカな発想がめっちゃ好き(^o^)丿
Thrillicious 2008 SoBe Life Water Super Bowl (PubAD).wmv


【おまけ その2】iPads vs iPhones という、いかにも今の時代を感じさせるパロディ動画。ツイッターは大嫌いだが、パロディ・ネタとしては面白い。歌詞にIT用語が一杯出てきてワケわからんとこ多いけど、“Don’t go above the 140 letters max (140文字以上は打てないぜ)にはワロタ (^.^)
TWEET IT - iPads vs iPhones (Michael Jackson "Beat It" spoof)


【おまけ その3】フィリピンの刑務所で受刑者たちが踊っているのはご存じ“スリラー”と 1995 MTVビデオ・ミュージック・アウォードの時の “デンジャラス” ダンス。何かめっちゃ楽しそうな刑務所やな(笑)
CPDRC Philippines -Michael Jackson Thriller - NOV 2009

Dancing Inmates are "Dangerous"

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