津々堂のたわごと日録

わたしの正論は果たして世の中で通用するのか?

■殿さまの食事

2015-05-27 07:00:40 | 史料

 度支彙函(タクシイカン)に「寛延より文化迄 節險號令(十二)」「文化より文政迄 節險號令(十三)」が126条にわたり記されている。
その中の一つに殿さまの食事についての記述がある。

 一、上之被召上物、朝御膳は御茶漬之御飯・御香物・御焼味噌・梅干之類ニて被召上、御料理ものハ不及申、御汁も不被召上候
 一、御夜食前、御吸物外ニ御在合之輕キ御肴一種ニて御酒被召上、御夜食ハ御香物・御焼味噌迄ニて被召上候
   右之通之御様子は當時之御定規ニて、御保養之為ニも可被為在候得共、兼て飲食之奢侈と被遊御意候ニ付、御誡旁々思召ニも
   可被為有難有儀御座候間、乍恐右之御様子御家中面々は不及申、末々ニ至迄奉存候ハヽ、分々之心得ニも可相成儀ニ付、今年
   柄之儀彼是組々えも無規度寄々可被申聞置候

現在熊本城内では細川家の御料理のメニュ「御料理方秘」を再現したとして、観光客に「本丸御膳」と称する御料理が出されているが、これは論外、毎日こんなものを食べていたら肥満・糖尿・痛風は間違いない。
例えば細川家を訪れた御使者に「うどん」を差し上げたという記録が残されている。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■肥後銀行本店「肥後の里山ギ... | トップ | ■慎 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

史料」カテゴリの最新記事