西アフリカのブルキナファソで16日、軍によるクーデターが発生しました。クーデターに反対するデモ隊と軍が衝突し、死者も出ています。
「本日(17日)国民評議会のもとに結集した愛国的かつ民主的な我が軍は“道を外れた移行政権”の解体を決定した」(大統領警備隊広報官)
17日、大統領警備隊の広報官が国営テレビの電波をジャックし、警備隊が政府の権限を掌握したと発表しました。
警備隊はこの前日、大統領府の閣議に乱入し、カファンド暫定大統領とジダ首相を拘束。新しい元首に、去年10月に失脚したコンパオレ前大統領の側近で大統領警備隊の幹部、ディアンデレ将軍が就任するとしています。ブルキナファソの首都・ワガドゥグーでは、クーデターに抗議するデモが発生しましたが、警備隊はこれに対し、銃を発砲。ロイター通信によりますと、この衝突で3人が死亡、少なくとも60人がけがをしたということです。
ブルキナファソでは、去年10月、反政府デモをきっかけにコンパオレ政権が崩壊。軍が一時、政権の掌握を発表しましたが、国内外から批判を受け、カファンド暫定大統領をトップとする移行政権に権限が委譲されていました。
@ブルキナファソ(Burkina Faso)は、西アフリカに位置する共和制国家。北にマリ、東にニジェール、南東にベナン、トーゴ、南にガーナ、南西にコートジボワールと国境を接する内陸国である。首都はワガドゥグー。
2009年1月に在ブルキナファソ日本国大使館を開館した。経済協力分野に加え、日本国大使館や国際交流基金が主催する文化面での交流も活発に行われるようになった。また、2009年には同国では初めてとなる文部科学省国費留学生選考試験が行われるなど人物交流も盛んである。初代駐ブルキナファソ特命全権大使は杉浦勉が務めている。