ソーラーパネルとプロペラで操縦できる。大きさは、バス3台分。
中国「監視気球」とドローン:安価で大量製造できる兵器の登場
ヘリウム入りの風船が空中に浮かび上がるシーンは映画にもよく登場した。しかし、中国製の気球が米上空で浮上しているといったニュースはそんなロマンチックな思いを吹き飛ばしてしまった。米国務省は3日、5日に予定されていたブリンケン国務長官の中国訪問を延期すると発表した。新たに摘発された中国の不法経済活動が理由ではない。米上空をいつの間にか飛んできた気球がどうやら中国製であり、米国の領土に闖入して監視、偵察していた疑いがあるからだという。
ブリンケン米国務長官は、「明らかに米国の主権を侵すものであり、国際法に違反している」と中国を批判している。米中首脳会談で昨年11月、両国間の緊張緩和を模索する外交的一歩として米国務長官の訪中が計画されたが、米上空1万2000kmの以上の高度で飛行する気球がそれらの外交努力を水泡に帰させてしまったのだ。
中国側は知ってか知らずか、米国側の反応に驚きを示し、「気象状況を観測する研究用気球だ。偏西風の影響で進路が間違って米国上空に入ってしまった」と説明し、気球が米国側が指摘するような偵察用スパイ気球ではないと主張している。明らかに米国側の反応と中国側の説明には落差があるというか、認識ギャップがあるのだ。
米国防総省の報道官、パット・ライダー将軍が3日説明したところによると、中国製気球は進路をコントロールできる能力(操縦可能な監視気球)を有しているというから、風任せで、どこに飛んでいくか分からないといった初歩的な気球ではない。ということは、気球に生物・化学兵器などが搭載されていたならば、もはや立派な大量破壊兵器だ。気球を追跡した米戦闘機が気球を撃ち落とさなかったのは「気球の破片が地上に落ちて人間に当たる危険性があった」という説明では少々説得力に乏しい。ひょっとしたら、米国とカナダ上空で発見された中国製「気球」は軍事目的を有する最初の試みではなかったか、という疑いが出てくるのだ。米国の中国製「気球」への反応が通常ではないからだ。
@どうであれ、はじめのいっ~~~~~~~ぽなのだ。