おさらい 水谷建設
裏金3億円は暴力団へ 水谷建設脱税
≪残りは水谷容疑者が私的流用か≫
中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の脱税事件で、脱税工作で捻出した裏金の使途不明分約5億円のうち約3億円が指定暴力団系組幹部に渡っていたことが21日、関係者の話で分かった。同社元会長の水谷功容疑者(61)や組幹部らは東京地検特捜部の調べに、こうした事実を認めているという。残りの2億円についてはバカラ賭博や借金返済など水谷容疑者が私的に流用していた分もあるとみられ、特捜部で裏付け捜査を進めている。
水谷建設は平成16年(2004年)8月期にも架空の土地売却損と貸倒損失で20億円前後の裏金をつくっていたことがすでに判明。この一部が別の関東系組関係者に渡っていた可能性があり、特捜部は裏金の使途について政界流出のほか、「暴力団ルート」も調べている。
調べでは、水谷容疑者らは、10年に約1億円で購入した福島県いわき市内の土地を約8億円で取得したと偽った上、15年(2003年)7月に約2000万円で売って土地売却損が出たように仮装。同年8月期の所得約7億6000万円を隠し、法人税約2億3000万円を免れたとされる。
関係者によると、所得隠しの約7億円が裏金化し、このうち約2億円が北海道苫小牧市の関連会社を経由して水谷建設に環流していた。残りの約5億円が使途不明で、約3億円が指定暴力団系組幹部に渡っていたことが新たに判明した。組幹部は水谷建設がいわき市内の土地を購入する際、水谷建設側の交渉役になっていた。当時、水谷容疑者から「土地購入代として4億円やるから、安く買えたら残りはやる」と言われ、約1億円で購入。残りの約3億円を受け取っていた。また、水谷容疑者は以前から韓国などでバカラ賭博に興じ、1日に数千万円を負けるケースもあったとされ、判明していない裏金約2億円は、バカラ賭博や個人的な借金返済など私的に流用されたとの指摘もある。【2006年(平成18年)7月】
裏金3億円は暴力団へ 水谷建設脱税
≪残りは水谷容疑者が私的流用か≫
中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の脱税事件で、脱税工作で捻出した裏金の使途不明分約5億円のうち約3億円が指定暴力団系組幹部に渡っていたことが21日、関係者の話で分かった。同社元会長の水谷功容疑者(61)や組幹部らは東京地検特捜部の調べに、こうした事実を認めているという。残りの2億円についてはバカラ賭博や借金返済など水谷容疑者が私的に流用していた分もあるとみられ、特捜部で裏付け捜査を進めている。
水谷建設は平成16年(2004年)8月期にも架空の土地売却損と貸倒損失で20億円前後の裏金をつくっていたことがすでに判明。この一部が別の関東系組関係者に渡っていた可能性があり、特捜部は裏金の使途について政界流出のほか、「暴力団ルート」も調べている。
調べでは、水谷容疑者らは、10年に約1億円で購入した福島県いわき市内の土地を約8億円で取得したと偽った上、15年(2003年)7月に約2000万円で売って土地売却損が出たように仮装。同年8月期の所得約7億6000万円を隠し、法人税約2億3000万円を免れたとされる。
関係者によると、所得隠しの約7億円が裏金化し、このうち約2億円が北海道苫小牧市の関連会社を経由して水谷建設に環流していた。残りの約5億円が使途不明で、約3億円が指定暴力団系組幹部に渡っていたことが新たに判明した。組幹部は水谷建設がいわき市内の土地を購入する際、水谷建設側の交渉役になっていた。当時、水谷容疑者から「土地購入代として4億円やるから、安く買えたら残りはやる」と言われ、約1億円で購入。残りの約3億円を受け取っていた。また、水谷容疑者は以前から韓国などでバカラ賭博に興じ、1日に数千万円を負けるケースもあったとされ、判明していない裏金約2億円は、バカラ賭博や個人的な借金返済など私的に流用されたとの指摘もある。【2006年(平成18年)7月】