九州電力は7日午前、川内せんだい原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロ・ワット)の原子炉に核燃料を装填そうてんする作業を始めた。10日までに全ての核燃料を装填し、8月中旬に再稼働させる計画だ。原子力規制委員会が原発の新しい規制基準を施行して2年。再稼働の手続きが最も進む川内1号機の作業が最終段階を迎えた。
同1号機は、2011年5月に定期検査で停止し、13年1月末に、全ての燃料を取り出していた。九電によると、複数の燃料棒を束ねた「燃料集合体」(縦横約20センチ、長さ約4メートル)を保管している原発内のプールからクレーンで1体ずつ取り出し、隣接する建物にある原子炉に装填。7日午後にも1体目を入れ、4日程度で全157体を入れ終わる。その後、規制委が燃料の配置や配管の状態などを検査。問題がなければ、8月中旬、原子炉を4年3か月ぶりに再稼働する。稼働後は、送電線網に電気を送りながら徐々に出力を上げ、規制委の全検査が終わる見込みの9月中旬に営業運転に入る予定だ。原発再稼働を巡っては、規制委が新たな規制基準を施行した13年7月以降、全国15原発25基が再稼働の条件となる安全審査を申請した。川内1、2号機は昨年9月、全国で初めて審査に合格。1号機は今年3月、2号機も同6月から、規制委の検査官が現地で設備を点検する「使用前検査」に入った。2号機は10月中旬の稼働を計画している。
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